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理想のコーチングのための2つのポイント

その後もコーチング講座を続けている。
認定資格はそもそもの目的ではないが、目安としていうなら、資格認定に必要な講習時間40時間を折り返した。

体験講座を受けた時を振り返ると、間違いなくコーチングの理解度は高まってるし、自分の成長も感じる。同時にコーチングの奥深さも感じていて、つまりは「はまってしまった」。これはもうやめられない。

これまで受講してきてコーチングを最も「深い!」と思ったのは、講師が「コーチングでここまでできると理想ですねー」と言っていた次の2点。

1. 「目標」の先にある「目的」を引き出す


これをすることで、クライアントのモチベーションは非常に高まる。更に、それまで気づかなかった自分に気づくこともある。これは本当に唸らされた。

コーチングはわかりやすくいえば「いつまでに〇〇を達成する」という目標をその人に合わせて定め、その実現の支援をするもの。だからセッションでも「目標」が明確になれば、それに比べて今はこうだから今後どういうアクションを取っていくかを考えていけばよさそうなのだが、そこで更に「それが実現した後にどうしたいですか?」と問うてみる。

「いや、目標達成したんだからもう他にやりたいことなんて...」と思うのだが、実はそこから本人の本当に思っている夢とか希望が出てきたりする。「目標」はプロセス・手段で、その先に本人の真のwantがあるのだ。

それを考えるクライアントは、モチベーションが高まる。前向きになれる。多少のことでは挫けなくなる。

こうなった時の人はパワフルだ。

更に私が聞かれた時には「自分って本当はこんなことを望んでたんだ」という新たな自分を発見した。そうなると、これまで目標としていたことじゃなくてもその夢は実現できるのかもしれない、手段は別にあるのかもしれない、と、凝り固まった考えが柔軟になる。視野が広がる。
この時の感覚が衝撃的で、忘れられない。

2. クライアントのリソースを引き出す中で何かに気づいてもらう


目標が定まれば、じゃあそれに向かってこれからどうしていきますか?という話になる。この時クライアントの過去の経験を引き出していくのだが、似たようなことで成功体験があるとわかると、「それなら、今回もその経験活かせば大丈夫じゃない?」と、コーチは思わず結論を誘導しそうになる。

だが、それはしない。
そこで更にクライアントに考えてもらうのだ。それによって、視野が広がったり、その後の選択肢が増えていく。

私自身が「運動が続かない」という相談をした時のこと。
過去に頑張って続けてよかったと思ったことを聞かれて、資格試験の勉強を思い出した。
その時のコツは? -計画を立ててやったこと。
ここまできて、「ああ、運動も計画立ててやるのかなぁ」と気づきつつ、ありきたりな結論だなと思ったりした。

その瞬間のコーチの質問が秀逸だった。

「あなたが尊敬する人だったらどうすると思いますか?」

「へ?」
不意をつかれた。が、尊敬する人ではないかもしれないが、運動を頑張ってる友人を思い出した。
「...仲間を見つけて一緒にやってますね。」
「なるほど!仲間と一緒にやってるんですね!」

そうかー、そういう方法もあったのか...今まで思いつきもしなかった点だった。同時にありきたりな方法・結論で止まらせないコーチの質問にも感心した。

こんな風に、過去の経験を探りながら、コーチも本人も知らない「何か」に気づかせる。そんな「効果的な」質問ができると「理想ですよね~」というのがコーチの言だった。

この2点はコーチングを学んできて、さらにコーチングをされて、実感したところだった。こんな「効果的な」「クライアントのための」質問ができるようになりたい。