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コーチングの成果とは

先日、国際コーチング連盟(ICF)の倫理規程と能力水準を学ぶ研修を受けた。

ICFが定める能力水準(Competency)の中に、「学習と成長を育む(Cultivating Learning and Growth)」という項目がある。これは、講師によれば「昔は『行動を促す』だった」とのこと。つまり、以前はとにかく行動に結び付けることがコーチングの成果とみなされていたということらしい。
代わりに現在はLearning and Growth。学びや洞察(insight)、つまり「気づき」が重要視されるようになったと。

このあたりが、昨年学んだ教育心理学での「学び」「気づき」は人の成長であり賢くなるということ、人それぞれの学びや成長ということにつながる気がしていて、とても楽しい。

なお、研修で、「コーチングでは、必ずしもプロセス設定(自分の目標にむけての行動のブレークダウンなど)までしなくても、傾聴の段階で既に学びや気づきが生まれることもある。」とも学んだ。
コーチングでは、目標設定→現状分析(リソース探し)→プロセス設定というストラクチャーを必ず守ラなければならないように思い込んでしまうのだけれど、まったくそんなことはなく、傾聴段階のオートクライン効果などでクライアントが自ら気づいていくこともあるようだ。

行動を必ず起こさせなければいけないとか、成果を必ず出さないといけない、ということはなく、クライアントが何かに気づき、学ぶことがあれば、そのコーチングは効果があったということ。
なんとなく救いになるというか、少なくとも私の価値観にピッタリフィットすると思い、うれしくなった。