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30年前の言葉(因果応報?)

株式会社Carportの2代目経営者として、日々多くの出会いと別れを経験していますが、先日の出来事は特に印象深いものでした。それは、30年前に私の父が当時の社長であった時代の話です。

須坂市で創業し、かつては「カーポート須坂有限会社」と称されていた私たちの会社は、地域社会に根ざした活動を続けてきました。私の父はその創業者であり、彼の言葉一つ一つが、会社だけでなく地域にも大きな影響を与えてきました。

その日、私たちの会社に求人応募がありました。応募者は、私の父が現役時代に接した人物でした。面接の席で彼は言いました。「実は私、30年ほど前に現会長が社長だった時に、ある言葉をかけていただいたんです。その言葉が忘れられず、今回この会社に応募することを決めました。」

この話には驚きましたが、何よりも心が温まる瞬間でした。父がかつて若い彼にかけた言葉が、長い年月を経て再び私たちのもとに彼を導いたのです。これほどの縁は、まさに因果応報と言えるでしょう。

こうしたエピソードを通じて、言葉の力を改めて感じることができました。言葉はただ伝えるだけではなく、人の心に深く刻まれ、時には人生の大きな転機をもたらすことがあります。そして、その言葉が誰から来たかが、人に与える影響の大きさを左右するのです。

30年後にも、誰かが訪ねてきてくれるような言葉をかけ続けていく。そのためにも、私は日々、人との関わりを大切にし、心に残る言葉を選び、伝えるよう心がけています。これからも、私たちの会社が地域に根ざし、人々との縁を大切にしていくことが、私たちの使命だと改めて感じています。

今後も株式会社Carportは、創業の精神を受け継ぎつつ、新たな一歩を踏み出していきたいと思います。そして、私たちの会社がこれからも多くの人にとって、何か特別な意味を持つ存在であり続けることを願っています。

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