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俺だけレベルアップな件 1話~10話 【5.助け】【6.成長・工夫】その1 プロット分析【13フェイズ構造】

どうも
プロットのかたりべです。

前回、俺だけレベルアップな件の
第3話で13フェイズ構造の【4.苦境】
分析しました。

具体的には
第3話のページ分析とシチュエーショングラフの
作成をしました。

※冒頭1話~10話の簡易的な全体分析はこちら

今回は前回の続きとして
第4話で13フェイズ構造の【5.助け】
【6.成長・工夫】その1フェーズ
をみていきたいと思います。


第4話のおさらい

をしましょう。

●第4話で13フェイズ構造の【5.助け】【6.成長・工夫】フェーズとなります。
■5.助け

第4話(前半パート)

原作・原案Chugong、作画DUBU(REDICE STUDIO)©Solo Leveling Animation Partners

人類最弱兵器として命がけの戦いをしてきたおかげか
危険察知能力が磨かれていたようだ。
そのおかげでボスの攻撃を回避することに成功する。

■6.成長・工夫

第4話(後半パート)

原作・原案Chugong、作画DUBU(REDICE STUDIO)©Solo Leveling Animation Partners

メンバーの死やリーダーの負傷から一瞬で仲間を失うぐらい強い
敵が動き出す...
圧倒的な苦境にさしかかり主人公は究極の判断をせまられていく



13フェイズ構造の【5.助け】【6.成長・工夫】とは?

■5.助け
第4フェイズで苦境に陥った主人公に助けが現れる。
助けとなるのは導師やライバルの場合が多くありますが
なんらかの小道具や状況、手がかりの場合もある。

■6.成長・工夫
ここで主人公は苦境から脱するための成長をしたり
工夫が生まれたりする。
このフェイズでは必ず、主人公に苦痛を感じさせていなければならない
苦痛が強ければ強いほど成長の度合いは強まり次のフェイズ
が強化される。

次に
第4話をページごとに細かくみていきましょう。



第4話のページ分析

前回の苦境フェーズの続きを分析しました。
苦境フェーズで初めてチームから死人がでました。

第四話冒頭でも説明がありますが
D級ダンジョンなのに一発で人が殺される異常事態が発生します。

ここで一気にポイントが下降していき苦境フェーズに
突入していることがわかります。

そこから、徐々にですが助けフェーズに突入し
徐々にポイントを増加させていきます。

そこから成長・工夫その1フェーズに突入して
主人公達に新たな苦痛を感じることになり

またポイントが下降していきます。

1.前回からの続き※ストーリー補足(P15)
2.タイトル(P16)
3.主人公の危険察知能力が磨かれた回想シーン(P30)
4.おおきな石像が目からビームをうとうとする(P31)
5.主人公が危険に気づき観月をかばいながらみんなに警告する(P34)
6.モブたちも主人公の叫びに反応する(P36)
7.大きな石像が目からビームを放つ。(P45)
8.ビームが放たれた後の様子(P46)
9.ましまとくがさんの様子(P47)
10.ビーム攻撃で手だけが残されたメンバーに驚くモブ(P48)
11.ましまとくがの様子。主人公のおかげで危機は避けれたとましまがいう(P49)
12.主人公と観月の様子。観月は恐怖に震える(P51)
13.リーダーが皆に攻撃されないように静止するように伝える(P53)
14.リーダーに答える他のメンバー達(P54)
15.リーダーと主人公が会話する中、リーダーの片腕が破壊されたことが発覚する(P60)
16.石像の強さについてリーダーと主人公が会話する。(P67)
17.カルテノン神殿の掟についてリーダーと主人公が会話する。掟にかかれた神の正体は目からビーム攻撃してきた大きな石像だと主人公は推測する(P73)
18.大きな石像をみつめる主人公の様子(P77)
19.リーダーと主人公が石像をみながら危機的状況にあると判断する(P78)


次に前回同様、4話の中の19シーンをグラフにしてみたいと思います。ポイントとしては主人公に及ぼす影響や物語のテーマに対して
どれぐらい影響があるのかで各ポイントの増減が決まってくるとし

物語のシチュエーショングラフを作成したいと思います。



シチュエーショングラフ

作成してみました。

第4話のシチュエーショングラフ


第3話で13フェイズ構造の【4.苦境】フェーズに
移行して

第4話冒頭、P15まで激しい下降が続くと判断しました。

あきらかにいままでにない恐怖と絶望感を感じるような
描きかたをしているのでこのように判断しました。

しかし、P30で主人公の危険察知能力によって
自分やチームを助けることになるので

ここから助けフェーズに移行したと判断し
ポイントが上昇するようになります。

危機的な状況にもかかわらず、はじめて主人公が活躍しますので
P49までポイント上昇していきます。

そんななか、リーダーの負傷により主人公自身も助けてくれる人物が
ケガを負うことはマイナス要因かと思います。

また、カルテノン神殿の謎や圧倒的恐怖のボスにたいして
これから絶望的な状況がまっているような演出がされているので

物語終盤でまたグラフが下降していくように思いました。

今回、【5.助け】フェーズでは明確な助け要素ではなく
主人公が過去に磨いてきた能力がそのまま発揮されるような形で
状況を打破していきました。

そして、今までにない苦痛な状況がトリガーとなり
【6.成長・工夫】その1フェーズに突入していきました。

これから主人公はどのように成長・工夫するのか?という
引きをつくり読者の心を掴むことに成功していると思います。

この作品は【6.成長・工夫】フェーズを第4,5,6話を利用した構造と
なっており、他のフェーズにくらべて非常に話数を使用して主人公を
苦しませて試練を乗り越えさせようという
狙いを感じることができます。

それでは今回はここまでにしようと思います。

次回は
第5話で13フェイズ構造の【6.成長・工夫】その2フェーズ
をみていきたいと思います。

それでは!!

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