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【パラレルワーク体験談】1度は諦めた私がフリーランスライターになるために準備したこと

こんにちは。名古屋でフリーランスのライターをしているイトウユキコです。

先日こちらのnoteを書いたらたくさんのいいねをいただいたので(ありがとうございます!)フリーランスライターの働き方やどうやってなるのか?に関心がある人が多いのかも?と思いました。

そこで、1度はフリーランスを諦めた私がどのように準備して、自分らしい働き方を実現するに至ったのかを実体験に基づいて書いてみます。

フリーランスが最善!というわけではなく、週5で働くのが難しい人や、フリーランス(もしくは副業)で働いてみたい人、自分らしい働き方にもやもやしている人(全て過去の私です!)に読んでもらえたらうれしいです。



フリーランスを諦めた駆け出し時代

家族の事情や体調などさまざまな理由で週5×8時間働くのが難しい人も多いのではないでしょうか。

私自身、仕事のストレスで持病が悪化したり、家族の健康問題と直面したり、そもそも体力がなくて連日の残業がきつかったり「正社員しんどいな〜〜」と思ったことは1度や2度ではありません。

そもそも、スタンダードな会社員の働き方以外にももっと自由な働き方ができるのでは?
そのためには、自分で自分のライフスタイルに合った働き方を成り立たせるしかないのでは…?との思いが強くなっていきました。

しかし、フリーランスのライターになることがそんなに甘いものではないことは経験済み。
まずはなぜ失敗したのか?を見直してみました。

  1. そもそも経験が浅かった

  2. クラウドソーシング以外の受注をしていなかった(営業活動が足らなかった)

  3. できることの中だけで仕事を完結しようとしていた(ライバルとの差別化は?)

  4. 「何のためにライターをやるのか?」ではなく「フリーランスになること」が目的化していた

webライターという仕事を知った当初(2018年ごろ)、自分なりに講座やインターンに行ったり、クラウドソーシングをやったり、情報を集めたりしていましたが、学生時代のアルバイトほどの収入にもならず、道のりの険しさを痛感。

とてもフリーランス1本で食べていくのは無理だと諦めてしまいました。

そもそも
「フリーランス」=場所や時間にとらわれずに働けるようになりたい
というライフスタイルの理想があっただけで、何のためにライターをやりたいのか?という本質的な目的が抜け落ちてしまっていたと思います。

自分はなぜライターになりたいのか?
クライアントにライターとしてどんな価値が提供できるのか?

という根本的な問いと向き合えていなかったのです。

フリーランスになるまでのロードマップを描く

1度フリーランスになるのを諦めた後、仕事の幅を広げるために転職しました。

このときの経験はいまも役に立っているので決して無駄ではなかったのですが、理想とする働き方とはほど遠く、おまけに体調を崩してしまいました。

単に働く時間を減らして楽をしたいということではなく、無理なく続けられる働き方をしながら生活を成り立たせるにはどうしたらいいか?

そう考えた結果、派遣×フリーランスという働き方にシフトすることに。

派遣×フリーランスを選んだ理由

将来的にフリーランスになることを前提に、週20時間だけ派遣社員として働くことを選びました。

  • 週20時間勤務で社会保険に入れる

  • 有給がある

  • 毎月固定の収入がある

  • 契約満了時に辞めやすい(しかし契約を切られるリスクあり)

経験上、小さい会社の直雇用(アルバイト・パート)だと

  • 正社員の3/4(週30時間)働かないと社会保険に入れない

  • 派遣よりも時給が低いことが多い

  • 場合によっては辞めづらい

  • 会社の労務がしっかりしていない

という可能性もあると考え、人事・労務のしっかりした派遣会社に登録することにしました。
(社会保険の要件は年々変わっているので、現在どうなっているかは調べてみてください)

私の場合は運良く相性のいい派遣元のコーディネーターさんと、副業に理解のある派遣先、とても親切な派遣先の担当者さんと出会えたこともあり、安心して働くことができました。

派遣の仕事を選ぶ際のポイント

  • 副業OKか確認する

  • フリーランスに関連のある仕事

  • 残業がない

  • シフトの融通がきく

隠れて他の仕事をするのはトラブルの元なので、派遣元・派遣先に事前に承諾を得る方がよいです。

そして、できればフリーランスの仕事に関連がある仕事をすると、相乗効果があるのでおすすめです。

私の場合はこちら↓
フリーランス:ライター(取材・編集・企画・広報など)
派遣先:中小企業のコンテンツ制作・HP更新

どちらも文章を書く機会があり、派生して画像編集やコーディングのスキルを活かすこともできました。

また、自分の中での仕事の進め方やコミュニケーションの取り方をブラッシュアップすることにもつながりました。

派遣×フリーランスのスケジュール

当時の標準的なスケジュールはこんな感じ。

フリーランスの活動時間はまちまちで、制作や作業を夜遅くまでやる日もあれば、夜からイベントや飲み会に行っていることも。

出かけることが多かったので睡眠時間は無理に削らないことを守り、わりと元気に活動していました。

明確に仕事/プライベートの時間を線引きすることは難しいですが、この時期のカレンダーを見返すとだいたい9時〜22時くらいは何かしらの活動をしている日が多かったようです。

月:派遣 9-18/フリーランス 20-22
火:派遣 9-18/フリーランス 20-22
水:フリーランス
木:派遣 9-13/フリーランス 14-19
金:フリーランス

夜型なので朝は出勤前に家事をするくらい…

最初は派遣を7時間×週3日にしていましたが、効率が悪いので8時間×週2日+4時間勤務で週20時間になるよう調整。

業務の担当者が自分だけで、やることをやっていれば勤務時間は調整できるというありがたい環境だったので半日勤務の日を作らせてもらい、平日の打ち合わせは仕事終わりに参加できるようになりました。

勤務がない日は取材やライティング、打ち合わせ、企画の仕事、うつわのショップ準備など。

土日はイベントや人に会いに行くことが多く、参加している地域プロジェクトの活動やまち歩きの運営、作家さんの個展、陶器やお茶のイベント、交流会などなど、楽しみつつもインプットに時間を注ぎ込みました。

とにかく実績づくり!

固定収入が確保されているうちにフリーランスとしての実績づくりをしていきます。

とはいえ、仕事を依頼してもらえないと始まらないので、周りの人に「ライターやってます」「◯◯できます」「こんなことしたいです」という話を伝えていくことも大事!

いきなり「仕事ください!」ではなくて、ふとしたときに「こんな人いたなあ」と思い出してもらえる人になりたいなと思っています。

それと、人と話すことでどんなライターが必要とされているのかも見えてくることがあります。

webライターは参入障壁が比較的低いこともあり、クラウドソーシングは良い条件の仕事を取るのが難しいレッドオーシャンと化しています。
さらに、AIも台頭してきてライターの仕事はなくなる可能性も。

でも、現実ではライターを探しているという人の声も聞こえてきます。

例えば

  • 採用コンテンツのインタビューをしてほしい

  • イベントレポートを書いてほしい

  • 事例取材をしてほしい

  • 制作の進行管理をしてほしい

などなど。誰かいい人いない?とか、こういうことやれますか?とお声がけいただけることも。

以前の私だったらせっかくのチャンスも「経験ないからできないな」と思っていたかもしれません。

でも、転職で企業広報をしたり、WEBデザインやインタビューを学んだり、イベントの進行管理をしたり…といった経験があったので「やれます!」とすぐに手を挙げられるようになっていました。

↓地域プロジェクトから派生した出版記念イベントの企画と司会に挑戦したり。

いつチャンスが来るかわからないけど、いつでも動けるように準備しておくことで機会損失を減らせるのだと身をもって学んだ経験でした。

そして、ライターにはどんなニーズがあるのか、またライティング以外に何ができると喜ばれるのかも知ることができました。

フリーランス独立のタイミング

派遣×フリーランスの複業(パラレルワーク)から、フリーランス1本にするのはなかなか勇気がいりました。

必要最低限の安定した収入と社会保険がなくなるけれどやっていけるのか?

その結論を出すまでにはしばらく悩みました。
そんな私がフリーランスになることを決めた理由が2つ。

①継続案件が受注できた
②時間的な制約がネックになった

継続案件ができたことにより、毎月の収入の見通しがある程度立ったこと。

そしてさまざまなフリーランスの仕事やうつわのお店を進めるにあたって、スケジュールに支障が出ること。

時間・お金・健康のバランスを考えたときに、そろそろフリーランスに再挑戦するタイミングなのでは?と決断。

周りの人に「フリーランスになります!」宣言をしたら、さらにお仕事をいただけるように。ありがとうございます…!!!

フリーランスになって3ヶ月経った結果…

結果的に予定通りとまではいきませんが、思ったよりも順調な滑り出しができています。

また、中途半端にリソースが分散しているよりも、フリーランスの活動のみに集中していることで、働く時間を減らして収入を増やすことができました。

気づけば1度は諦めた「好きな場所で好きな時間に働く」というライフスタイルもいまのところ実現できています。

ただ、これがずっと続けられる保証はないと思っているし、状況が変われば働き方を変える日も来るのかもしれません。そんな日にも、柔軟にライフデザインをできるようにこれからも動き続けたいなと思っています。

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