精一杯の片想い
精一杯の笑顔で
挨拶をして
彼に背を向ける。
どうでもいい話
もっと
していたかった。
私にできることは
彼に笑顔を見せることだけ。
私の一方的な
片想い。
振り返りたい。
彼は私を見送ってくれている
…はず、ないか。
景色を見るふりをして
彼の姿を探す。
そっか。
そうだよね。
いるわけ
ないよね。
せめて
空想の中でだけでも
振り返った私に
手を振ってくれているあなたに
精一杯の笑顔を送ろう。
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片尾 萌衣子の片想い(1)
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