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女性特有の悩みを把握し、自分でコントロールする

第二子出産を機に、担当医からIUD (子宮内避妊用具)の選択肢を進められました。何それ?と話を聞くと、主に二つのメリットを説明されました。

①子宮の中に専用器具を装着し、器具から放出されるホルモンや、器具そのものの機能によって、受精を妨げる避妊手段の一つ。99%とピル同等の避妊効果がありながら、経口タイプではないため副作用が少ない。(ピルは昔試しましたが、吐き気やだるさなどの副作用で苦手意識あり)また、効果継続期間が5年間と非常に長く、メンテナンスも楽。

②月経の軽減効果。子宮体がんの予防にも効果がある。

また、加入している保険会社 OSCAR に確認したところ、検査を含めてすべて無料とのことで、さくっと装着を決意し、先日さっそく施術を受けてきました。装着は医師によって行われる専門的なものですが、子宮頸がんの検査程度の時間と不快感で完了します。
一番のリスクは感染症と器具の誤装着による子宮外妊娠なので、定期的に医師の検診を受ける必要がありますが、それ以外に特段大きなリスクやデメリットがなく、今のところ身体も順調です。(若干の下腹部痛はしばらくありそう)妊娠を再度望む場合は、器具をとればすぐに妊活することができます。(実際、再開した方の40%以上が、除去後2年以内に妊娠したという統計あり)

赤裸々な話をすれば、私自身が非常に妊娠しやすい体質であり、第二子出産後に月経血量が増え、生理痛も非常に重くなったということもあり、この決断をしました。

私が今回装着したのはミレーナ(日本語サイト)Mirena(英語サイト)というもので、担当医には1-2年くらいすると生理がほとんどなくなるだろうとのこと。

今回あらためてアメリカの女性の生理や性に関する認識や、解決策としての医療やサービスは日本より進んでいるな、と思いました。

日本ではまだIUD は保険適用ではなく(月経過多などの症状がある方のみ)、おそらく限られた人しかこの選択肢を知ることもないと思います。ピルやこうした避妊器具の装着は、なんらかしらの「異常がある場合」に限っているイメージもまだまだあるのではないでしょうか。

生理痛やPMSの自覚率、米国は日本の約2倍  という統計もあるように、まだまだ日本人の感覚として、生理などの女性特有の性に関わることをあけすけに語ることが恥ずべきこととされているような気がします。前職の会社では生理休暇なるものがありましたが、取得したこともないですし、取得しているひとも少なかったです。上司はほとんど9割以上が男性ですし、生理休暇申請なんて恥ずかしくてできない。でも生理って本当に煩わしいし、生理前のイライラ気分は本当に自分ではないように思うときでさえありますよね。

避妊という効果自体も、受け身になりがちな女性側がしっかりとコントロールの主導権を持つという意味でも重要と思いますが、生理の軽減という点でもIUD は非常に役に立つものだと思います。

日本の生理用品自体はアメリカのものよりもずっと優れています。通気性、肌触り、着け心地、素晴らしいです。でも経血だけではない、根本的な女性の悩みの解決には、まだまだ踏み込めていない部分があるように感じます。

おまけですが、ごわごわバサバサのアメリカの生理用品!に最近大きな変化が起きています。オーガニックコットンなど、素材と機能性、デザインにこだわったサブスクリプション型の生理用品ブランドが続々登場。

ブランディングもスタイリッシュで格好いいですし、赤裸々な恰好で登場する起用モデルの体形は比較的ふくよかな場合が多く、自分の問題としてとらえる親近感を感じます。


女性の社会進出が進む中で、日常をできるだけ快適に暮らせるように日本の女性にも多くの選択肢ができればいいなと思います!

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