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デコボコ家族の介護録

本当は短くてもいいから、毎日、更新しようと思ってたのに。
日にちが、空いてしまった…

ちょっと前にデコボコ家族にふさわしいケンカが起きたので、書いておこうと思う。
これはデコボコ家族のリアルな介護日記。

今年の夏はとにかく、暑くて。
アトピーを持ってるお父さんは毎日、お風呂に入れないと、じんましんができてしまう。
しかし、これがとにかく、しんどい。
体力的にも、精神的にも。

その日はお母さんは残業で疲れ果てていた。
私は調子が悪かったし。
アスペルガーの特性で毎日のルーティーンにこだわりがある。
私の場合、時間ではなく、順番にこだわりがある。
その順番を崩されると、イライラして、パニック。
その日はお父さんが、いつもより、早い時間にお風呂に入りたいと言ったのが始まりだった。

夕飯を食べた後、お父さんをお風呂に入れるのは20:00と決まっている。
それまではSNSを見たり、更新したり。
だけど、その日はお父さんが、疲れてるから早めにお風呂に入りたいと言い始めた。
とりあえず、お風呂に入れる準備をして。
「部屋に行っていい?」
と聞いたら、お母さんが明らかに不機嫌になった。
お父さんも、なんだか不機嫌そう。
それを見たら、お風呂の介助をサボることに罪悪感を感じた。

「分かった!手伝うよ!」
と、イライラしながら言い捨てて。
お風呂が終わって、また
「部屋に戻っていい?」
と聞いたら、お母さんは無視を決め込んだ。

「そんなに怒るなら、いいよ!やるよ!」
と、こちらもイライラが爆発しながら、お父さんに下着を履かせようとしたら、お母さんが
「やらなくていい!」
と、怒鳴るから
「なんで怒ってんだよ…」
って言い返したが…
お母さんはやらなくていい!と怒鳴るばかり。
私はなんで怒ってんだとイライラ。
お父さんは俺のせいでケンカするなと、オロオロ。
「やらなくていい!さっさと行けば?」
って言うから
「なんで怒ってんの」
と聞くけど、答えるより先に部屋に戻れと怒鳴るばかり。

お父さんも、とにかく、部屋に戻れと言う。
お母さんは余計に怒って、なんとお父さんになんで娘の味方ばかりするだと言う始末。
「だから、なんで怒ってんのって聞いてんだよ!」
と言い返したら
「そんなこと、いちいち、聞かなくていい!」
って怒鳴り返され、ふだんはここで諦めるけど…
なんだか、この日は我慢できなかった。
しばらく、お母さんと怒鳴りあってから、自分の部屋に。

こういう時、イライラして叫びたくなる。
お母さんになんで急に予定変更、すんの?
なんで?
ねぇ、なんで?
と爆発するのを我慢しながら、なんとか気持ちを立て直す。

お父さんにも、俺のせいでと言うなら、なんで頑なにデイサービスにもうちょっと行ってくれないの?
こっちの身にも、なってよ!
と怒りたくなる。

仕事で疲れてるから、早くゆっくりしたいお母さん。
その日は疲れてたから、早くお風呂に入れたいお父さん。
急な予定変更についていけず、怒ってしまう私。

そんな些細なことで?と思われるだろうけど
発達障害があると、とにかく、予定変更が苦手。
いつもと同じ順番で。
いつもと同じ時間に。
いつもと同じことをする。
ここに安心感を覚えて、他の家族以外の怒りようのない予定変更に乱れた気持ちを立て直す。
それを壊されると、パニックを起こす。

誰が悪いわけでもない。
お父さんが、デイサービスに行きたくないのは目が不自由で、なかなか慣れないからだし。
お母さんの仕事が忙しいのも、誰のせいでもない。
しかし、私が1人、心の中でパニックを起こすのも、誰のせいでもない。

辛いのは私も、頭では分かってる。
頭では分かってるけど
まず、うつ病特有の倦怠感が辛くて。
苦手な急な予定変更を迫られて。
頭では分かってるけど、気持ちがついてこない。

そうやって嫌なことが重なると、この日みたいにケンカになってしまう。
だけど、両親の羨ましいとこは大概のことは寝たら、忘れること。

私みたいに次の日まで引きずるようなことはほとんど、ない。
お兄ちゃんも、そういうタイプだから、余計になんで私だけと思う。

とにかく、その日は大喧嘩にならずに終わったから良かったけど、たまにケンカがヒートアップしてカオスになり、私がパニックで過呼吸になり。
お母さんは延々と怒り続け。
こうなると、その日の気持ちを何日も、引きずってしまい、しんどい思いをする。
しかし、それはもちろん、私だけ。
両親も、お兄ちゃんも、次の日には何事もなかったような顔をしている。
それが、なんとも羨ましい。

この世界で発達障害を持ちながら、介護をしてる人はどれぐらい、いるんだろう。
介護を理由に、急な予定変更を迫られた時、どんな対処をしてるんだろう。
他の介護をしている家族とはちょっと違う、デコボコ家族の介護。
これからも、書き残していくと思うので、何かの役に立てたら、ケンカも無駄にならない。

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