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休職期間に感じた「気づき」が本当の自分に触れることになった話

休職期間に思ったこと。

「案外、たくさんの人と関わっていたんだな」

一昨年から年賀状を作ることをやめており、昨年末の休職期間は会社の人間関係はもちろん、そう多くはない友人ともLINEのやりとりを一切絶っていました。

下手に連絡してあれこれ聞かれるのも嫌だったし、心配されて変に同情されたり説教されるのもちょっと違うな、なんて思っていたし。
そもそもそんなに連絡マメじゃないし。

修行僧のように自分と向き合い、悟りの境地に行くような日々を過ごすことが休職の目的なのではないだろうかと考えていたのだけど、実際のところわからなかったのでググってみたところ

休職(きゅうしょく)とは雇用されたまま長期間の労働義務が免除され、かつ雇用契約はそのまま持続すること。

ウィキペディアより

修行僧うんぬんとは一切なく、社会一般的なことがそこには書かれてありますます休職の意味がわからなくなる始末。
そこで長年の総務での経験をもとに休職の意味を考えてみました。

雇用は継続されていて、休ませてもらっている
しっかり療養して復帰に備える期間
おおっぴらに楽しむことを慎むべきだ

怖っ!!

総務という立場で休職者と接し優しく労わる言葉をかけつつそんなふうに思っていたのか、私は。
文字にしてみるとなんて恐ろしい。


いや、まてよ。

本当にそうなのか?
休職期間、ずっと縮こまって過ごすよりもありのままの私らしく過ごした方が心も体も回復が早いんじゃないだろうか?

そう思い始めたら、いてもたってもいられませんでした。
自分が休む立場になってこんな偏見を持っていたことに気づくとは・・・。
なんてバカなんだ、私は。
今まで私が関わったみなさん、本当ごめんなさい。

でも反省していたところで状況は変わりません。(そりゃそうだ)

うーー、だれかと話がしたい

人との関わりが欲しい
仕事とか家族とかそういう情報は一切含まず、なんの前情報もなく
「はじめまして」から話がしたい!
こんな感情が湧き上がるなんて想像もしていなかったこと。
煩わしいと思っていた他者との関わりをこんなにも欲することになるとは思いもよらなかったのです。


時間はたっぷりある
今、できることってなんだ?


下手したら果てしなく続くかもしれない休職期間なのに、ずっと縮こまって過ごすだなんて考えられない。
他者との繋がりを絶ってしまったら社会復帰なんて無理無理。
余計にめんどくさくて外になんか出たくないわ。
何よりも


私、修行僧にはなれない!


そう思ってえいやと捻り出した答えは2つ

①Twitterで毎日つぶやくこと

Twitterでは同じ境遇の人たちのツイートに対してコメントやリツイート。
心から賞賛したいツイートには「いいね」を。
毎日なるべくマイナス要素を含まない発信を心がけていたら、少しずつではありますがフォローしてくれる人が現れました。
毎日、そこに行くだけで「おはよう」と言い合える場所があるというのはこんなにも嬉しいことだったのか。


②ヨガスタジオに行ったら話したことのない人に話しかけること

以前、こちらでもお話ししていますが
↓↓

休職期間はヨガに本格的にはまった時期でもあったので、スタジオで出会う人に自分から声をかけるようにしました。
題して、

1日1人目標声かけ運動

名前も知らぬ人たちと言葉を交わすことは、まるで砂漠に放り出されて喉がカラカラになった旅人が水を欲するかのようで、その人たちの言葉のひとつひとつが体のすみずみにまで染み渡るんですね。
本当にこんなことってあるんだと驚きました。

平日の昼間にスタジオに通う大半は「会社」という括りのない中で過ごされている人が多いように感じました。
実際、お話ししてみると予感は的中。

ヨガインストラクター
メイクアップアーティスト
専業主婦
派遣社員(お休み中)
アロマセラピスト
フォトグラファー

販売関係で平日休みの方もいましたが、なんだかみなさんイキイキしてらっしゃるではありませんか。
冬眠寸前の熊は私だけ。(意味不明)

言葉を交わすだけでは飽き足らず、ランチに誘ってみました。
会社員を経て、自分のやりたいことに向かって個人でお仕事をしている方々。


「良いことばかりではないけど自分で物事をやり遂げた時の達成感はハンパない」

「案外、(会社)辞めてみたらなんてことなかった」

「会社」の狭い中でしか生きてこなかった私にとって、パァーっと視界が開けたようなワクワクする感覚・・・久しぶりに味わいました。
ずっと会社員という同じ属性の人たちといるとそんな話も聞けなかったでしょうね。


「会社」が世界の中心ではない。


違う世界がちゃんとここに存在しているって知ることができたのは、これからの私にとって大きな収穫でした。
(今のところ、会社員を辞める予定はありませんが)

休職期間は自分に合った療養方法でお休みすること、これ大切ですね。
私にはそれが人と接することだったようです。
もともと人と話したり、相談を受けることが多かったのをすっかり忘れていました。

4月、長い間背負ってきた総務の看板を下ろし、他の部署へ異動となりました。
総務ではなくなったので、今までのような人との関わりはないかもしれません。
だけど、これからが本当の私を出すチャンスだと思っています。

仕事以外でも興味のある方へゆっくりと歩いていきたい。
なんてったって、のびしろたっぷりありますからね。
楽しみ。


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