麻生りり子|能面師・脚本家

能舞台で使われる能面や創作面の制作をしています。能面の魅力は、表情が変化するところです…

麻生りり子|能面師・脚本家

能舞台で使われる能面や創作面の制作をしています。能面の魅力は、表情が変化するところです。 https://lilicoaso.wixsite.com/home

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    お知らせや活動など、こちらでご紹介しています。

  • 🔰能面道 ー初級編ー🔰

    はじめての能面づくりのてんやわんや、師匠の教え、などを楽しく綴っています。

  • 自己紹介・わたしの顔

    脚本家で能面師です。能面を用いたコンテンポラリーアートを展開中。どうしてやろうと思ったか、どんなことをしているか、わたしの顔を紹介してます。

  • 能面師という道を選んだ者たち

    能面師という生き方を選んだ師匠と四人の姉妹弟子です。

最近の記事

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『ニューヨークタイムズ・マガジン』で現代の女性能面師の一人として紹介されました。

『ニューヨークタイムズ・マガジン』で、「能面を再発明する現代の女性能面師」の一人として記事に掲載されました。 ニューヨークタイムズ・マガジンの記者さんから取材依頼をいただきました。作品のポートフォリオとして作成したホームページ経由でコンタクトしてきてくれたのです。 記事の趣旨としては、男性中心の伝統文化であった能面が、現代の女性能面師たちによって伝統をリスペクトしながらも再発明され変化を起こしている、といった内容。 私が作った創作面に興味を持ってくれたようです。創作面と

    • 11月京都にて能面展のお知らせ

      秋の京都で能面展のお知らせです。 中村光江一門による第22回白川会能面展をギャラリー嶋臺(しまだい)にて開催いたします。 会期:2023年11月24日(金)~26日(日)  開館時間:10時から18時(最終日のみ16時まで) 会場:嶋臺・東館(地下鉄「烏丸御池」1番出口より徒歩1分) 京都市中京区御池通烏丸東入北側 今年は、梅若実家縁の面の写しを展示した特設コーナーを設けました。私もこちらのコーナーに「増髪(ますかみ)」「相生増(あいおいぞう)」の2面を出展させていただ

      • 能面を見る人の脳波を測る実験について、フォーラム顔学会2023にて発表。

        能面を見る人の脳波を測る実験について第28回日本顔学会大会にて発表します。 能面師である私が学会で発表するというのは、前回の情報処理学会のインタラクション2023に引き続き、貴重な経験をさせてもらっている。能面についてこれまでと違った角度から解明し、これまで能面に知識や興味がなかった人にも知ってもらえるいい機会だ。 さて、そんなわけで、能面を見ている時、人間の脳はどのように反応しているのか脳波を測定する実験を行った。 なぜそのような実験をするに至ったかというと、昨年開催

        • ビッグサイト『GOOD LIFEフェア2023』にて能面展示中。

          本日9月1日(金)から3日間、東京ビッグサイトで開催中の『GOOD LIFEフェア2023』にて能面展示中です。 家具新聞社さんが「にっぽんの木と文化 家具の源流を観る」というテーマでブース展示されます。その中で「日本人の中に生き続ける感性を刺激してくれる木を素材にした文化作品」として能面を展示したいと師のもとに依頼をいただきました。 昨日は、弟子ら三名でビッグサイトに搬入と設置をしてきました。 ご興味のある方、ぜひご来場ください。

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        『ニューヨークタイムズ・マガジン』で現代の女性能面師の一人として紹介されました。

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        記事

          竜神の能面「黒髭」の形の話。

          「今度、龍神が出てくる演目があるから」ということで能楽師様からお話をいただき、龍神の役をやるための「黒髭」という面を打っている。 見るにつけ、彫るにつけ、不思議な形だなぁ、と思う。下顎が長くしゃくれた形状が特徴的。最初にこの黒髭を考案した人は、どうしてこのような形にしようと思ったのだろうかと首をひねる。 実を言うと、「黒髭は龍神の役に使う面」と聞いて少し驚いたのだ。そうと聞くまで黒髭が龍の顔とは結びついていなかった。龍というと、上顎と下顎の両方が前方に長く伸びている。龍神

          竜神の能面「黒髭」の形の話。

          梅若会定式能9月公演『竹生島』『松風』

          梅若能楽学院会館の能舞台で特徴的なことは他の能楽堂ではみられない自然光が舞台に直接入ること。昼公演では自然の光がかもし出す陰影を楽しめるそうです。能面の表情の陰影の魅力も堪能できそうです。そんな能楽堂での演能のご案内を皆さまに。 9月17日の日曜日、午後1時から、『竹生島』と『松風』の二演目が上演されます。場所は東京・中野区です。 竹生島は琵琶湖に浮かぶ小さな島で、古代から神域とされ、弁天様と竜神様が祀られています。『竹生島』は天女や竜神の舞が見所の神秘的で清々しい演目で

          梅若会定式能9月公演『竹生島』『松風』

          阿佐ヶ谷薪能 かがり火に舞う天女の面

          令和5年5月20日(土)に、杉並区の阿佐ヶ谷神明宮にて、第6回阿佐ヶ谷薪能(たきぎのう)が奉納されます。演目は、『羽衣(はごろも)』です。かがり火に照らされ宵闇に浮かび上がる幽玄の世界。今回、シテ(主役)の天女の役で私の打った面を使っていただけることになりました。 漁師が一本の松に羽衣がかかっているのを見つけ持ち帰ろうとしたところ、若い女が現れ実は自分は天女だと言い、羽衣を返してほしいと頼みます。羽衣を返してもらう代わりに天女は舞いを披露し、天に帰って行くという役どころ。

          阿佐ヶ谷薪能 かがり火に舞う天女の面

          人は、なぜモノが出来上がっていく様子に見入ってしまうのか。

          『プロセスX』という、ものづくりの工程を取材して動画にしているYouTubeチャンネルがある。先日、師匠のもとに依頼が来て、その取材撮影に協力する運びとなった。 アップされて2週間ほどで、すでに再生回数200万回を超えている。その動画がこちらです。 4月上旬に池袋の東京芸術劇場で開催した能面展でもこの動画を流したのだが、皆さん立ち止まって動かなくなる。15分ほどの動画だが、見始めると途中で立ち去ることなく、皆さん最後まで画面を見つめている。 もちろん見てほしくて動画を設

          人は、なぜモノが出来上がっていく様子に見入ってしまうのか。

          『第4回中村光江一門能面展』東京芸術劇場にて開催。

          4月6日(木)より4日間、池袋駅直結の東京芸術劇場アトリエイーストにて『第4回中村光江一門 能面展』を開催いたします。 春爛漫、今年は桜の開花が早かったですね。皆さまはお花見など桜を楽しまれましたか? 中村光江一門では、東京では隔年4月に、京都では毎年11月に、能面展を開催しております。 近年では若い人や女性の生徒さんも増え、老若男女様々な世代から趣味としても楽しまれています。昨年習い始めたばかりの生徒さんの初の作品から長年愛好するベテランの作品、講師である中村光江の作品

          『第4回中村光江一門能面展』東京芸術劇場にて開催。

          能面×テクノロジーのメディアアート。『インタラクション2023』にて発表。

          先日、千代田区の学術センター内にある一橋記念講堂にて行われた『インタラクション2023』にて、能面×テクノロジーのメディアアートを発表いたしました。3日間にわたって開催され、私は初日と、自分の発表のある最終日に参加です。 さて、この『インタラクション』というのは何かと言いますと、一般社団法人情報処理学会のシンポジウムで、1997年より毎年開催されているそうです。その内容は、「ユーザインタフェース、CSCW、可視化、入出力デバイス、仮想/拡張現実、ユビキタスコンピューティング

          能面×テクノロジーのメディアアート。『インタラクション2023』にて発表。

          【インタラクション2023】『ベクトル』 能面×テクノロジーのメディアアート。 

          「能面×テクノロジー」のメディアアートを試み、『インタラクション2023』にて、東京国際工科専門職大学鈴木雅実教授と能面師・麻生りり子の連名にて発表。 若い女の面を起点に、時間の経過のベクトルを表す3つの矢印。矢印の先は、「老化」、「劣化」、「進化」を表す。 タイトル: 『ベクトル ―Vector―』 2022年作 木材・水性顔料・合成ゴム・CG映像 使用能面: (中央)「逆髪」 2019年作 (左)「逆髪」 2019年作 (上)「老女小町」 2022年作 映像共同制

          【インタラクション2023】『ベクトル』 能面×テクノロジーのメディアアート。 

          被写体としての能面。フォトグラファー・ケースフェルト氏、来日撮影。

          フォトグラファーのロバート・ファン・ケースフェルト氏より被写体としてのオファーをいただいた。彼は日本が大好きで、歌舞伎や芸妓さん、日本庭園など、これまでにも日本をテーマにした作品を発表している。写真集『京都の芸妓と舞妓』(配給:ペンギン)は、オーストラリア写真家協会賞2015年最優秀フォトブック賞を受賞している。 彼の作品は、存在、空間、時代を超越した「世界の質」のようなものに焦点を当てている。ケースフェルト氏のインスタグラムでもそんな彼の世界観が垣間見れる。 https:

          被写体としての能面。フォトグラファー・ケースフェルト氏、来日撮影。

          似顔絵モデルしました♪ 顔学オンラインサロン『新春似顔絵バトル』にむけて。

          先日、日本顔学会のオンラインサロンのためのリハーサルで、似顔絵モデルをしました。 TVチャンピオン似顔絵職人・元チャンピオン斎藤忍さんの司会進行のもと、計6名の似顔絵作家さんに似顔絵を描いていただきました。 形式は、Zoomの画面越しにみんな一斉に数分で描き上げるというもの。 モデルをリラックスさせて自然な表情をさせたり、雰囲気やイメージを捉えやすくするためでしょうか、司会進行役の斎藤さんが私に簡単な質問をいくつか投げかけ、それに答えます。 さらに、「一番のキメ顔をして」

          似顔絵モデルしました♪ 顔学オンラインサロン『新春似顔絵バトル』にむけて。

          FMラジオ「杏奈カフェ♪♪」に出演します。

          アルゼンチンタンゴというと、皆さんはどんなイメージをお持ちですか? 『 ニューズウィーク』で「世界が尊敬する日本人100 人」にも選ばれた、世界で活躍するアルゼンチンタンゴ歌手の冴木杏奈さん。彼女のライブコンサートを初めて観た時にはその情熱的な歌声に衝撃を受けました。 実は、この冴木杏奈さんとは能面仲間なのです。 杏奈さんが能面を始めたのは2年前。コロナ禍で、海外で行う予定のコンサートがすべて中止に。ぽっかり空いた時間に、以前から興味をもっていた能面を習いに来られたのです

          FMラジオ「杏奈カフェ♪♪」に出演します。

          光文社新書より『社会を変えるスタートアップ「就労困難者ゼロ社会」の実現』刊行!

          こんにちは。 脚本家で能面師の麻生りり子です。 脚本家と名乗っていますが、脚本以外にも書籍の編集協力や執筆協力のお仕事なんかもさせてもらっています。 「今度、本出すんだけど手伝ってもらえない?」 といったお声がけに「いいですよ」と受けているうちに、今度はお仕事をご一緒した編集さんからも直接お話いただくように。 「ストーリーを描けるのは強いよね」と編集さんから言ってご指名いただけるのは嬉しい。なんだかんだでいつの間にかそういったお仕事も増え、有難くお受けしています。 こう

          光文社新書より『社会を変えるスタートアップ「就労困難者ゼロ社会」の実現』刊行!

          地方公共団体による芸術文化支援。目黒区後援アートイベント『LADY BIRD vol.2』

          目黒区後援のアートイベント『LADY BIRD vol.2』に、パフォーマーさんと共に能面もコラボ参加させていただきました。 出演者は、「マイケル・ジャクソンやマドンナが認めた」世界的ダンスアーティストKENT MORI(ケント・モリ)さん、そのKENT MORIさんがプロデュースする現役高校生アーティストのASAHI(アサヒ)さん、ビートメイカーuruwashi(ウルワシ)さんはじめ、錚々たるメンバー。MCは、ベルリンでも活躍するbodypoetダンサーのグレン・カズマさ

          地方公共団体による芸術文化支援。目黒区後援アートイベント『LADY BIRD vol.2』