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似顔絵バトル参戦! 能面師が似顔絵を描いたらこうなった。人物画を「似顔絵」にする3つの法則。

プロの似顔絵作家さん達にまじって、似顔絵バトルに参戦しました。
参戦するにあたって、「こうすれば似顔絵になる!」という3つのコツを考えてみた。

顔学会のオンラインサロンで開催された第2回席描き似顔絵バトル。
昨年開催された第1回似顔絵バトルでは、モデルとして参加しました。

今回は描く側で参加のお声がけ。能面で顔をつくっているから似顔絵も描けると思われたのかしら!?

当日は9分間の時間制限アリ。ぶっつけ本番では心もとない。練習しよう。ということで、パソコンの画面の静止画を見ながら試しに描いてみたが、これが全然「似顔絵」にならない! 似顔絵、ムズカシイ。

似顔絵にならない、って私が感じたポイントは、ひとつは、ズバリ似てない。目や口などのパーツ、輪郭や髪形。ちゃんとよく見て描いてるつもりなんだけど。画像と見比べて、形や配置、間違ってない気がするけど、特徴を捉えて切れていない印象です。

もうひとつは、ラフに描くとただの落書き、気合を入れて描くと真面目な人物画風になってしまい、どうも「似顔絵」にならない。

そこで、どう書いたら「似顔絵」になるのか。「似顔絵」たらしめる要素を考えてみることにしました。私が考えた似顔絵の3つの要素はこちら!

「似顔絵」の3つの要素
1.イラスト化
2.デフォルメ
3.作風の確立

似顔絵の要素その1。「似顔絵」は、イラストっぽい。

似顔絵というとポップなイラストっぽいタッチで描いてあるイメージないですか? 写実的に描くと、「似顔絵」というより、「肖像画」・「人物画」といった雰囲気になってしまう。

なので、単純化したイラストテイストで描く。

似顔絵の要素その2。「似顔絵」は特徴を強調している。

似顔絵というからには、似ていないと似顔絵にならない。プロの似顔絵師さん達がどうしているか思い浮かべると、特徴を強調したデフォルメをして描いている。特徴を強調して描くことで、ようやくその人らしく見えてくる。

よって、特徴を強調したデフォルメを。


似顔絵の要素その3。作品に、似顔絵作家の作風が感じられる。

似顔絵師さん達の作品を見ると、「上手い」「似てる」というだけでなく、作家さんごとに作風や個性がはっきりと感じられます。
「どの似顔絵師さんに描いてもらおうかな」と比べた時、「この作風が好き」「この作風で描いてほしい」というので選んだりしませんか?

よし! 私は能面師なので、「能面似顔絵」で勝負!!

今回、モデルには、顔学オンラインサロンに参加した方々の中から5組の方になっていただきました。
私が描いた「能面似顔絵」はコチラ! 


国立科学博物館名誉研究員の人類学者。
顔学会の副会長。
母娘でモデル参加。
似顔絵ロボット開発等情報科学の大学教授
顔学会の顔!会長さんです。

似てるかどうかは判断付かないと思いますが、イラスト化、作風の確立はできたかな!?

似顔絵バトル、なかなか面白かったです。
他の似顔絵作家さんの作品はこちらからご覧いただけます。


顔学オンラインサロンは、顔学会の会員さん以外の方にもご参加いただけます。顔学会、顔学にご興味のある方は、こちらからお問い合わせくださいませ。


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