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世界一周ヨットレース「Globe40」の非公式記録。 個人の所感であり、公式アカウント…

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世界一周ヨットレース「Globe40」の非公式記録。 個人の所感であり、公式アカウントの類ではありません。 Globe40 https://www.globe40.com Team MILAI https://milai-sailing.com

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00.はじめに

2022年6月26日(日)、2人乗り世界一周ヨットレース「Globe40」がスタートする。Globe=地球、40=Class40という全長40フィート(約12m)のヨット。タンジェ(モロッコ)をスタートし、世界7カ所に寄港しながら(※)、世界一周を9ヶ月かけて行う、という外洋ヨットレースだ。家人(カジン)が参加するというので、折角なので記録を残しておくことにした。記録と言ったものの、大体が個人の感想、所感であることをここに書いておく。そもそも私はヨットについては全くの素人で、

    • 08. 第二レグに出発(カーボベルデ-モーリシャス)

      MILAIおよび他のClass40合わせて全6艇、無事に第二レグに出発した(※日本時間7/20 21時現在、一艇テクニカルストップ中)。MILAIは現在1位、初日にルーティングミスにより他の船と違うルートを取っている間にすっかり抜かされたがその後挽回し、1位をSec Hayai(NLD)やAMHAS (USD)と競いながら進んでいる。このレグは今回のレースの中で最長のレグで先も長いので、まだまだ分からない。それになにより、このレグを無事に終えられることが最大の目的。みんな無事

      • 07. 第一レグ 一位でゴール(タンジェ-カーボベルデ)

        現地時間7/3 15:25、MILAI(鈴木晶友スキッパー、中川紘司コスキッパー)は無事にレグ1のゴール地ミンデロ(カーボベルデ共和国🇨🇻 サンビセンテ島)に到着した。レーススタート後、ジブラルタル海峡を抜けるあたりで首位に立ってからは一位を譲らず、逃げ切りでゴール。快挙である。 まずは何より、無事にゴールした事がとにかく喜ばしい。そして一位!これはコロナで延長された期間も含め、準備を進めてきた賜物だと思う。ちゃんと準備をしてきたことが、まずこの第一レグの結果に繋がったと感

        • 06.メディア、外部サイト情報

          (2022/6/27 更新) ありがたいことに、メディア各社や企業様に、MILAIでの活動を取り上げて頂いた。出発直前の週末は軽く祭りである。確認できたものを随時更新していく。 出発前 2022/5/8 ・東京中日スポーツ ※紙面掲載あり 2022/6/19 ・BAYFM78 「THE FLINTSTONE」放送内容 2022/6/24 ・時事通信 中川選手が取締役副社長を勤める「株式会社PHONE APPLI」のリリース。会社がこういうことを宣言するって、いいよね

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        00.はじめに

          05. シャチに舵をかじられる(プロローグ・レース)

          MILAIはプロローグ・レースを見事トップフィニッシュ。幸先の良いスタートである。 (写真は Team MILAI オフィシャル Facebook より) とはいえこれは前哨戦、練習レースだ。アメリカから参加している2艇は、「風がないから機走(※)してレースやめちゃった、てへ」というお気楽さのあるレースのようだ(筆者による若干の脚色表現あり)。 ※エンジンをかけてプロペラを回し、船を進めること。ヨットレース中はエンジンで進んではならない、というルールがある 強風、のち

          05. シャチに舵をかじられる(プロローグ・レース)

          04.プロローグ・レース スタート(ロリアン-タンジェ)

          Globe40のプロローグ・レースがスタートした。スタート地のロリアンはMILAIのホームポートがある街だ。Globe40は6/26にモロッコのタンジェを出発して始まるが、そこまでの移動が前哨戦「プロローグ・レース」として行われる。 レーススタート前 レース前には最後の船の整備や食糧の買い出しなんかを行なう。レース委員会による各種ブリーフィング(安全のためのセキュリティ・ブリーフィングや、風や天気の分析が共有されるウェザー・ブリーフィングなど)も、合間に開催される。レース

          04.プロローグ・レース スタート(ロリアン-タンジェ)

          03.横から見るGlobe40までの道のり

          鈴木晶友(team MILAI )について。本人ではなく家族の描く「道のり」なので、そうじゃなーい!というところがありそうだが、まぁザラっと。 1. 幼少期〜小学生 千葉県東金市出身。ご両親、特にお父さんがヨットに乗っていた影響で、6歳からヨットに乗っていた。お父さんと出かけた航海で外海に興味を持ち、かつ、ディンギー(※)の練習で指示通りに動くことに反発を覚え「自分の力でもっと遠くに行きたい!」と夢を持ち始める。 ヨット以外の趣味はアマチュア無線。日本のあちこちのおじさま

          03.横から見るGlobe40までの道のり

          02.「ヨットで世界一周してみたい!」と言われた時の家族の心境(「奥さまは凄い」のか)

          あなたがセーラーの家族だったとしよう。「世界一周ヨットレースに出たい」と言われたら、あなたはどうするだろうか。 「世界一周に出るのをオッケーするなんて、凄いね」と言われる事があるのだが、凄くはない。大変ではある。その辺りの心情を紐解いてみようと思う。私の場合はひとつ前のミニトランザット(大西洋単独横断ヨットレース)がこの心境になるタイミングだった。 第一声 まず、え、それ本気で言ってるの?というのが率直な感想。私の人生において、大海を、ヨットで、しかも自分で&単独で横断

          02.「ヨットで世界一周してみたい!」と言われた時の家族の心境(「奥さまは凄い」のか)

          01.Globe40レース概要

          今回挑戦するGlobe40とはどのようなレースか。 名前にも表れている通り、Class40という40フィートのヨットで、地球(=Globe)を一周する、世界一周のヨットレースのことだ。全部で8レグに分かれており、全期間は9ヶ月。 と人に話すと、「?!?!」となるところが幾つかあるので、もう少し詳しく、説明してみる。なお日本から参加する team MILAI の情報をベースにしている。 1. 期間&寄港地 まず驚かれるのは、「9ヶ月もかかるの?!」というところだ。ヨットで世

          01.Globe40レース概要