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#少年
久留米青春ラプソディ vol.10
<<vol.9の続き>>
タンクトップ君の右の拳が僕の顔面をとらえる。恐らく右眼あたりだろう。
その強い衝撃とともに、背後のレンガの壁で後頭部を強打。
多分一瞬なのだが、TVの砂嵐のように視界が壊れる。
でも、不思議なことに痛みは感じない。頭は驚くほど冷静だ。
倒れてはいけない、絶対に。
僕はそれだけを考えていた。
相手がこういう集団の時、倒れてしまったら「顔面キック」という恐ろしいパ
<<vol.9の続き>>
タンクトップ君の右の拳が僕の顔面をとらえる。恐らく右眼あたりだろう。
その強い衝撃とともに、背後のレンガの壁で後頭部を強打。
多分一瞬なのだが、TVの砂嵐のように視界が壊れる。
でも、不思議なことに痛みは感じない。頭は驚くほど冷静だ。
倒れてはいけない、絶対に。
僕はそれだけを考えていた。
相手がこういう集団の時、倒れてしまったら「顔面キック」という恐ろしいパ