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臆病

そして今日もひっそりと 息を殺して微笑んだ
喉に絡んだ細い糸を ほどくことはできないと。

日々伸びてゆく前髪が 私の視界を狭めては
彼の背中を滲ませて その余命を告げていた。

そして今日もひっそりと 彼は棘を残してく
私はそれを踏んづけて 痛みで瞳を潤ませる

愛おしいその背中
赤ら顔して見つめてる







※学生時代に書いたもの


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