見出し画像

【映画】FROZEN

これ、書きかけで「下書きのまんま」だったのを昨日発見しましたので、書き上げることにしました。中途半端は良くないですよね。

多分、ランク上位に入るような名作ではないにしろ「誰が見てもそこそこちゃんと怖いよ」という作品だったかなと思います。


はじめに

今回は映画の紹介の前に、とある内向的な少年のお話から始めたいと思います。実在のいかなる人物とも関りがないお話だという事をご理解ください。

そもそも、彼は小学生の頃はそこそこ速い球をピッチングする活発な野球少年だったのですが、小学校最後の試合の直前に骨折をしてしまいました。そのため、楽しみにしていた試合に出ることが出来なかったのです。長い時間をかけて努力しても、一瞬の油断で夢が潰えてしまう、そんな失望感から、野球に対する情熱は身をひそめ、怠惰な生活に堕してしまい、また野球友達とも次第に疎遠になっていき、徐々に徐々に内向的になっていったのです。

半年ほど経って、彼は中学校に入学しました。この学校は全員が部活に入らなくてはならないルールです。人とのかかわりあいを避けたい彼は、極力喋らなくてもいい部を探します。が、どこでも先輩や同級生とのかかわりは回避するのは難しそうでした。数日を経過し、今週末までには何らかの部に所属しなくてはならない、そんなある日、彼は書道部の前に来ました。

ドアを開けると、そこにはかつて彼と同じ少年野球のチームに属していたA君がいました。A君は開口一番「あれ?お前野球やんないの?」と尋ねてきます。「あ、俺はもう野球はやめたんだ」と答える少年。するとA君はこう返してきました。

「なんでだよ、才能がある奴が挑まなくてどうするんだよ。お前の球、あれだけ速かったじゃん。みんな、お前のようになりたかったんだぜ?」

彼はA君の言葉に動揺しました。なんとなくやめてしまった野球、友人たちの輪にまた入れるのか?自分は頑張れるのか?そもそも俺は野球好きだったんじゃないか?なんであっさりやめたんだ?と、一晩逡巡し、朝になってようやく結論が出ました。多分、自分は「諦める経験」が初めてだったから、そこに戸惑っただけなんじゃないか?自分はまだ野球が好きなのかもしれない。やってみる価値があるのかもしれない、と。

部活を決めなくてはならない週末のその日、ギリギリになって彼は野球部に入部しました。指導するコーチはかつて甲子園出場経験のある人物。鬼のようなしごきが待っていました。が、彼はそれすらも楽しめるようにメンタルが変化していました。好きなことをやってる、上達していく、それは辛さを凌駕するものだったのです。

練習後、帰宅してヘロヘロでソファで眠ってしまった少年。しばらくすると母親が起こしに来ました。「ごはん食べてないでしょ?お風呂済んだ?それもまだでしょ?」

風呂済んだ…ふろすんだ…フローズンダ…フローズン。という訳で、今日取り上げるのは「FROZEN」です。アナ雪じゃない方です。

ソリッドシチュエーションスリラー

ソリッドシチュエーションスリラーとは「限られた状況下で恐怖の物語が展開される」ものです。T-REXの曲名っぽいけど、関係ありません。私のnoteでも「FALL」、「Curve」、「NOWHERE」などを取り上げましたが、私の好みなのが下記の点。

  • 登場人物が少ないから「あれ?これ誰だっけ?」がない

  • 場所もほぼ変わらないから、うとうとしても展開から取り残されない

  • そもそも怖いの大好き

集中力が欠落している私には、実にちょうどいいのです。

物語

まずはトレーラー。大体これだけでわかると思う。

週末限定のスキー場の最後のリフト。係員が別の客を「最後のお客さん」と勘違いして、リフトを止めてしまうんです。夜、極寒、身動き取れない、あと5日間人は来ない、連絡手段なし、食料なし、狼あり…。

気温からも、体力からも「5日間待つ」という選択肢は選べないです。私も「1日くらいならなんとか耐える方向で」って考えると思うけど、5日は無理。いかにして降りるか…無理じゃね…?ってお話です。

高さ考察

リフトは15mの高さ。ちなみに人間が一番恐怖を感じるのは11mの高さらしいです。おそらく、高すぎると現実感があまりないからでしょうかね。日本のスキー場調べてみると7−8mくらいが多いようです。アメリカは何でも大きく作るのかな?

ちなみにガンダムが18m、神戸の鉄人28号が(足を広げてるから)15mとのこと。んー、なかなか高い。ここから落ちるの考えたらぞっとしますね。

神戸市 実物大鉄人28号モニュメント

進撃に換算すると、15mはエレンが巨人化したくらいのサイズのようです。私がウォール・マリア城壁あたりにいた時に生で見たんですが、まあまあ大きいです。

進撃の巨人比較表

最後に

昨日、めちゃめちゃ気合い入れて真面目な記事を書いたので、反動で…。反省しています。でも、多分またやります。


この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?