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#4 不可欠/及川恵子

「この椅子座りゃあマイシアター」


こんばんは。

4回目の往復書簡。
今回のテーマは「不可欠」です。

考えてみると、世の中不可欠なものってたっくさんありますよね。
地球とか水とか空気とか…。
あ、初っ端からそういうの出ちゃったら壮大すぎて後に続かないですね。
とりあえず暑すぎる今日この頃は、クーラーの効いた部屋と冷たい麦茶、そしてスチャダラパーの『サマージャム '95』が不可欠です。

さて、どうして「不可欠」というテーマにしたかというと、皆さんの心身の一部になっているようなものを知りたかったからです。
好きの範疇を超えて、もはや自分自身だと言えるくらいのもの。
そんなモノ・コトのお話を聞いてみたかったのです。

ちなみに私は、「映画」です。

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ちなみにこれは、最近観て非常に心を揺さぶられた映画『メッセージ』のワンシーンです。今のところ人生No.1映画は『LA LA LAND』かなあ…。


世の中の映画好きなんて数えきれないし、私よりたくさん映画を観ている方もたくさんいらっしゃいます。
1年に観た映画の本数を誇る方もいますし、映画館に何回足を運んだかを記録し続ける人もいますが、
私は、映画というエンターテインメントそのものも、映画を観る行為も、映画を観ている時間も、その映画を観る環境も自分にとって不可欠なのです。
マジで私の一部。

そして、映画から勉強させてもらっていることがたくさんある。

実は、ライターとして全然伸びてないな、と悩んでいる時期がありまして。(今もだけど)
どの原稿もワンパターン。
あれもこれもおんなじ表現ばっかりで、
原稿を読み返してうんざり&自分の能力のなさにがっかり。
もがいてももがいても、絶対に破けない薄い膜の中にいるような気分。
そんな日々が続いていました。

そんな時、打開策として思いついたのが強制的に自分を映画に没頭させることでした。

狙いは、いろんな作品に触れて、私は何に感動して、何に怒って、何に笑ったのかを、きちんと“私の言葉”で書き表す、という修行であり鍛錬であり訓練に自分を放り投げること。
インプットが足りないから、アウトプットがスカスカなのでは?
という具合に。

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映画を観ながら取るメモ。ふとした役者の表情とか、忘れたくないセリフとか書き留めておきます。これは『すばらしき映画音楽たち』を観た時のメモだけど、そんなことより字の汚さがやばいね。


これが効果覿面。
数字で測れるような確固たるものではないけれど、それ以降の取材は、なぜだか会話のやりとりがするすると弾むようになったのです。
たぶん、感じて、考えて、咀嚼して、思いを外に出すことをずっとずっと繰り返ししてきたから。
受け取ることと伝えることが、今まで以上にバランスよくできるようになってきたのだと思うんです。
自分にしかわからないことだから恐縮なのだけど、きっと、あの鍛錬のおかげ。
いろんな映画のいろんな世界に触れて、私は、パワーアップしたのです…!
ありがとう!!映画にまつわるいろんな人たち!!!

でね。
もっともっと映画を楽しむために、自分の部屋に映画(と読書)に没頭できるスペースを作ったんですよ。

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これ。

最高。

部屋の隅っこ。
私だけの特別な場所。
ここで夜な夜な、ひとりシネマパーティーしております。
椅子に座り、膝の上にパソコンを乗せれば、私だけの映画館。

大きなスクリーンじゃなくても、
すごい音響システムじゃなくても、
この場所で私は、これからも泣いたり悲しんだり怒ったりを繰り返して、ああ映画ってやっぱりおもしろいなあ最高だなと思い続けていくんだと思います。

実はね、いつか映画ライターの仕事もしてみたいんですよ。
その夢、叶うといいなあ。
叶えてみせるわ。

及川恵子