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この夏の思い出に、あの鮎たちを食しに。

先月のこと久しぶりの地元帰省に家族と祖母とで鮎を食べに行った。

こちらは地元のGO TO キャンペーン対象のお店だが、対象のコース料理だと品数が多く食べきれないので、普通のコース料理とした。

それでも鮎の赤煮・鮎のフライ・鮎の塩焼(2尾)・鮎の刺身・鮎魚田・鮎雑炊とついてくるコースだ。

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遅くなったが地元は岐阜県であり、山川など自然に囲まれた地形の中で、昔から人は川で川魚を獲って食してきた。

そんな岐阜には「やな」というものがある。

「やな」とは、川魚を獲る漁法のひとつで、川の流れをせき止めて、木杭や竹で組んだやなに流れ込む魚を獲るという歴史ある漁法だ。長良川・木曽川・揖斐川など大きな河川の多い岐阜県では昔からやな漁が盛んに行われている。

詳細は岐阜の観光やなより↓
https://www.kankou-gifu.jp/article/kankouyana/top/

こちらのお店も根尾川に簗をかけて川原で鮎を炭火で焼いていた全身のやなから『川の駅 おか多』へとお店を変え、現在に至っている。

今回の鮎は、9月の物。早い物は卵を持ち始め、「子持ち鮎」の時期となる。
中にははちきれそうなくらいお腹が大きくなり産卵を間近に控えている鮎に出会うこともある。身を食べるというより卵を食べているというくらい、プチプチとした食感を楽しむことができる。

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鮎は時期により若鮎、成魚と、それぞれ違った味が楽しめる。

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鮎の赤煮はしっかり炊いてあるので今までも美味しく頭から食べていたことがある。今回の焼魚は頭や骨まで、そして尻尾もバリバリと美味しく食べれられた。

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また、内臓の苦味があまりなく、程よく甘みを感じられた驚きの美味であった。内臓は苦いけどこれが鮎なのだと食していたのである。
子どもだった頃は苦くて残していたけど、子供のときのわたしでも美味しく食べれる肝であった。

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祖母も美味しく全部いただき、お持ち帰りはなかったが食べきれない時はお店がお持ち帰りの容器を持ってきてくれてそこに入れて持って帰るのが「やな」の定番だったりしていた。

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今回は全て食べきれて満足であった。
家族で『鮎』を食べるというお得意の行事も今夏も無事に終焉した。

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岐阜 川の駅 旬の味 おか多↓
https://kawanoeki-okada.jp/

関係ないが、これを書いている今夜は同じシェアハウスの上の階からベートーヴェン、交響曲第9番のバイオリンの音色が聴こえてるわけで。
ある大学院生の子が上で弾いてるのかなぁと想像しながらの執筆であった。

秋の夜長、音楽鑑賞しながら鮎のことを想像するという、これも秋ならではの芸術鑑賞なのか。
(それを越して、年末へと近づいているということなのか。)

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