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効いた曲ノート

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2019年10月の記事一覧

”この世ならざる”を音にし続けた生き様が結晶する......冨田勲「イーハトーヴ交響曲」より"銀河鉄道の夜"

”この世ならざる”を音にし続けた生き様が結晶する......冨田勲「イーハトーヴ交響曲」より"銀河鉄道の夜"

映画『蜜蜂と遠雷』でとうとう”世界初演”を果たした「春と修羅」についてあれやこれやと考えていて、教科書でしか読んだことのない宮沢賢治という人のことをちょっとは知ってみようという活動を始めつつあります。宮沢賢治と音楽、といえば冨田勲の「イーハトーヴ交響曲」がありますね。と聴きなおしてみると、幻想と暖かみの絶妙な塩梅にゾクゾクきました。3年ぶりくらいにまじめに聞きなおしましたが、改めてすごい作品です。

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セルゲイ・プロコフィエフ「ピアノ協奏曲 第三番」…映画『蜜蜂と遠雷』で現出したスペクタクル

セルゲイ・プロコフィエフ「ピアノ協奏曲 第三番」…映画『蜜蜂と遠雷』で現出したスペクタクル

蜜蜂と遠雷、見てきました。恩田陸ファンとしては感無量ですね。映画化されないために小説書いてると作者ご本人は気炎を上げているとはいえ、やはり拍手の音は大きければ大きいほど嬉しいものです。

2時間という枠に収める都合上、原作中のドラマの肝になっていた部分が大いに改変されてしまったこと…奏ちゃんが抹消されてたのは覚悟してたんで良いんですが、亜夜から神秘性が捨象されただの悩める女の子になってしまったこと

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