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なぜ、本を出版することになったのだろう?


今日から少しづつ書いていこうと思います。
ただ、文章力のない私が書くので、読みやすく、私自身の「公開ネオン勉強ノート」のような感覚ではじめます。

本来ならこの本を買った約6年前、すぐにじっくり読み始めるべきだったのですが、スタジオを始めたばかりで余裕がありませんでした。
ここに来て、やっと落ち着いて読む支度ができたので、じっくり。でも感想はさっくり。
で、よろしくお願いします。


最初に、この本について。

⚫︎ 1979年にルディ・スターンさんが書いて、
ハリー・N・エイブラムス社から出版された。
⚫︎彼は1972年、ウエストブロードウェイに
"Let There Be Neon"という、世界で初めてのネオン専門ギャラリーを創った。

Neon has been, until recently, a craft that existed entirely within the domain of the electric-sion trade. Its practitioners have not sought access to related areas of expression, nor has the public sought to utilize the craft in ways other than its manifest usage. Barriers, both actual and imagined, have kept the workings of the medium hidden and esoteric. The process remains a mystery to the general public- if, in fact, the public has ever isolated and examined the medium at all. This lack of exposure and cross-fertilization has resulted in a technology that remains more or less where it was in 1912.

Rudi Stern/Let There Be Neon
P12

"ネオンはつい最近まで、電飾看板の領域だけに存在する工芸品だった。その実践者たちは、関連する表現分野へのアクセスを求めなかったし、一般の人々も、ネオンを顕在的な用途以外の方法で利用しようとはしなかった。現実の障壁も想像上の障壁も、この媒体の働きを曖昧にし、難解にしてきた。実際、一般大衆がこの媒体をまったく単独で調べたことがないとしても、そのプロセスは謎のままである。この露出と相互肥沃化の欠如が、多かれ少なかれ1912年当時のままの技術という結果をもたらしたのである。"

確かに、今私が使ってる設備も資材も作り方も、すべてが100年前とほとんど変わっていないことにビックリ!

When I started the Let There Be Neon Gallery and Workshop (and work on this book) six years ago, the craft of neon was en route to extinction in this country. From a high of some two thousand neon shops in the United States before World War II, fewer than two hundred and fifty remain, and in many of these neon has become a minor part of their electric-signage capability.

Rudi Stern/Let There Be Neon
P12

"私が6年前にLet There Be Neon Gallery and Workshopを始めたとき(そしてこの本の執筆を始めたとき)、ネオンの技術はこの国で消滅の一途をたどっていた。第二次世界大戦前には全米で2,000軒ほどあったネオン屋も、今では250軒にも満たない。"

1970年代初頭までに、すでにネオン屋さんが1/10ほどに減っていたとは!
でも、日本も同様で、ベンダーと呼ばれるネオン曲げ職人も、ほとんどが高齢化を迎えている。

Let There Be Neonのギャラリーも本も、ネオンの過去と未来を繋げて、衰退させないためにある。と、ルディさんは言っている。
ネオンは、まだまだ人に楽しんでもらえる可能性があると、私も思う。


※ 引用部分については、Let There Be Neonさんのご厚意により、直接許可をいただいています。


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