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【後編】京都の名刹で重宝されるDyson Lightcycle Morph™ライト

京都で1200余年の歴史を誇る名刹・大覚寺。この寺院では、Dyson Lightcycle Morph™ライト(ダイソン ライトサイクル モルフ)が使用されています。後編では、仏教の教えと光にまつわる話を、僧侶の下泉宏源様にお聞きしました。

■人間本来のリズムを取り戻す

――Dyson Lightcycle Morph™ライトには、太陽光と連動し、日付や時間に応じて自動的に色温度や光量が変化していく「自然光トラッキングテクノロジー」という機能があります。

下泉:自然光はとても大切なものです。古代から人間は、太陽の光と共に生きてきました。しかし現代人は、この自然のリズムから外れてしまい、1日のほとんどを蛍光灯の青白い光を浴びて生活するようになりました。その結果、心身のバランスが崩れやすくなっていると感じています。朝昼晩と太陽光は変化しますが、それに合わせてライトの色合いや光量が変わっていくのは、人間本来の生活リズムを取り戻すという意味でも優れた機能だと思います。

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―― ご自宅でもお使いになっているとか。

下泉:はい、寺院内にある寮に住んでいますが、一日の終わりに好きなお茶を飲み、音楽を聴いて仕事の疲れを癒しています。以前は照明に、あまりこだわっていませんでしたが、Dyson Lightcycle Morph™ライトは、その日の気分によって色や光量を変えられるのが、とてもいいですね。自然とリラックス状態になり、良い眠りにつくことができます。
私の他にも自宅で使っている職員もいますが、ネイルアートをする際に重宝していると聞いています。

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■智慧の象徴でもある「光」

―― 大覚寺様は自然の灯りを大切にされていると聞きました。

下泉:毎年中秋に「観月の夕べ」という行事を行っています。その昔、嵯峨天皇が中秋の名月を愛でるため、大沢池に舟を浮かべ、貴族の方々と遊ばれたことに由来する行事です。池のほとりに特設の舞台をしつらえ、そこで法要を行います。夜空を仰げば煌々と輝く月、目を落とせば水面にも月が映っている。2つの月を同時に鑑賞できるため、毎年、大勢の参拝者が訪れます。自然の中で月の灯りに照らされると、心身が清められると感じています。残念ながら、今年は新型コロナウイルスの影響で開催できませんでしたが、落ち着きましたら、また再開したいと考えています。

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―― それは楽しみですね。

下泉:以前は夜間拝観も行っていましたが、こちらも今は休止しています。再開のあかつきには、「結縁灌頂(けちえんかんじょう)」という行事でもDyson Lightcycle Morph™ライトを使ってみたいと考えています。これは一般の方に対する儀式でして、仏様とのご縁を結ぶために行うものです。
他にも大覚寺では、庭湖会というお茶会を隔月開催しています。大沢池のほとりにある茶室「望雲亭(ぼううんてい)」で開かれるお茶会です。この席にもよく合うのではないかと思っています。

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―― 仏教では光はどのような存在でしょうか?

下泉:仏教では光はとても重要な存在です。本来、私たちの心は夜空に照らされた今宵の満月のように光り輝いています。しかし日々の生活の中で、様々な煩悩に纏われ、まさに満月に雲がかかる如く、私たちの心の満月も覆い隠されてしまっているのです。その煩悩の雲を払い、煌々とした満月、つまり私たちが本来持っている清らかな心を照らす光こそ、仏様の光であると言えるでしょう。


真言宗では「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」というご宝号を日々お唱えいたします。「遍照」とは遍くすべてを隅々まで照らすという意味です。光は仏様の智慧を表す象徴で、私たちの迷いの心を払う力があります。長い人生の中で、幾度か暗闇に迷い込んでしまう時もあるでしょう。そのような時、仏様の智慧の光によってよりよい方向へと導かれる。このことは仏教においてとても大切な教えです。

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――私たちの生活でも光は重要だとお考えですか?

下泉:まさにそうだと思います。暮らしの中で光を意識し、自然光を浴びて、ご自分に相応しい照明をお使いになる。そうすると自ずと心身が落ち着き、穏やかに過ごせるようになるのではないでしょうか。

――ありがとうございました。

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大覚寺
京都市右京区嵯峨大沢町にある真言宗大覚寺派で歴史に深い関りを持つ寺院。
Dyson Lightcycle Morph™ライト
1台で4つの照明モードで、一日中最適な光を照らすことができる照明。