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私の本棚~司法試験編~論文問題集について(予備校のもの)

第1 はじめに

 私が受験時代に使用していた本や読んだ本,現在指導に際して確認するために使用している本をまとめていこうと思います。利用方法なども一言二言で書いていきますので参考にしてください。また,同じ名称の本も多いので,通称なども使用していきます。

 なお,すべてを私が購入し通読していたわけではなく,図書館で参照していたものも結構記載しております。

 特にこれはというものは別途書評にします。本の分類基準は別途まとめ記事参照。

 なお,引用しているものは最新版をに統一している予定です。私が受験当時に使用していた版とは異なります。

第2 論文問題集の外観~問題集の使い方

 問題集は、基本的には予備校の本がよいです。理由としては以下の4点です。

①参考と答案がついており実際の答案のイメージが作れる。       ②解説で問題を解くために必要な範囲での知識と解説がある。      ③高難易度の問題ではないためとっつきやすく、基礎固めに適している。 ④論点をある程度網羅している。

また、過去問解説系の場合は上記に加えて

⑤再現答案が掲載されており現場感覚や相場観をつかめる。

ため非常有益です。

 もっとも、参考答案や再現答案は唯一の解答ではないです。答案例を妄信するのはよくないですし、丸暗記も思考を硬直化させて問題の具体的な争点の処理が進まなくなる要因になるため、NGです。しかし、初学者の段階では最終的なゴールである合格答案を手っ取り早くイメージできる非常に良好なツールです。

 まぁ要するに容量用法をまもって正しくお使いくださいということです。

第3 おすすめ書籍紹介

 短答過去問とテキスト関係は別途記事を作成しています。7科目分あるものは特におすすめの本を紹介しています。また、過去問系も最後に紹介しています。

 そのまえに予備校一覧と私の感想はこちら※現在作成中です※

1 伊藤塾

(1)はじめに

 伊藤塾は試験対策問題集が赤いので赤本と言われています。最新の『新伊藤塾試験対策問題集』新シリーズには基本問題のみです。過去問の加藤は別途『伊藤塾試験対策問題集予備試験論文』となっているようです。

 タイトルも表紙も似ておりちょっとわかりにくいのが残念ですが、両方とも内容的にはわかりやすくとっつきにくいです。前のシリーズの時も結構愛用している人がいたイメージです。もっとも、伊藤塾の場合、受講者は論文マスターテキストを持っているので、あえて買わない印象です。買っているのはほかの予備校の方や独学の方なので見かける数は少ないです。

 内容的には現時点で民法商法民訴と刑訴は読んでいますが非常にコンパクトでよかったです。

 これをベースに講義をしたいが著作権的に厳しいだろうから自分で問題集を作ろう。

(2)書籍紹介

1 新伊藤塾試験対策問題集シリーズ(紹介は民法のみ)

※現在民法商法民事訴訟法・行政法・刑事訴訟法が出版中

2 伊藤塾試験対策問題集予備試験論文シリーズ(紹介は実務基礎民事)

こっちのシリーズは過去問の解説だけでなく模試の問題も掲載されているので問題量もそこそこですし、こちらでもいいかもしれない。2冊そろえれば結構な問題を答案例付きで学習できるのでよいと思う。

2 辰巳法律研究所

(1)はじめに

 老舗予備校。最近は答練設ける人も減り、模試もTKCこと伊藤塾にお株を奪われる…しかし、本はやはり過去の経験などからよいものも多いような気がする。いろいろなシリーズがあるのはよい

(2)書籍紹介

①Newえんしゅう本シリーズ

 予備試験と旧司法試験の過去問を中心にした問題集。基礎問題よりも難易度が高い点と、答案例がついていない(詳細な答案構成あり)なのが難点

②司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本

 趣旨実感も含めて詳細な解説と再現答案も結構乗っているのが非常によい。選択科目は1冊本で。全部そろえると高いですが、、

③司法試験予備試験論文本試験 科目別・A答案再現&ぶんせき本

 予備試験のぶんせき本という感じの本。やはりA答案は参考になります。

④新論文再現答案集~通称再現10人本

 ぶんせき本以外の再現答案が10人程度乗っている本。個人的にはこっちをよく使った。最近はもう出版がないので…

3 LEC

(1)はじめに

  一応司法試験予備校の老舗?伊藤塾もAGもここの看板講師出身ですし。なお、今はどうなんでしょうか。予備校解説は別途するので本題へ。本は結構使えるものが多いです。

 論文は、論文の森というシリーズがあるのですが、さすがに古いので今回は過去問を紹介。

(2)書籍紹介

再現答案から出題趣旨を読み解く。

これは予備試験・司法試験双方の問題が5年分掲載されているのでよいです。令和3年まで出版されています。

4 Wセミナー

(1)はじめに

 本屋さん?って過去は言われていた予備校だが、もうその潮流もない感じ。今あるものでも使えるのは少ないし、そもそも予備校自体が司法試験に力を入れているようには見えないが、、

(2)書籍紹介

スタンダード100シリーズ

このシリーズは過去問の勉強というよりも資料集というイメージ。解説や掲載順、参考答案はほとんど参考にならないのでこれで勉強すると、答案が古臭い感じになりよくないです。

5 アガルート(AG)

(1)はじめに

 最近の最大手というイメージ。個人的には工藤先生の講義は非常に好きだった。書籍は論証集・一問一答が有名だが、こっちも法学書院から出版されているものです!

(2)書籍紹介

論文実況講義シリーズ

 個人的には刑訴法が一番好きなので刑訴をチョイス。工藤先生の刑事系はよかった(信者感)。このシリーズは答案例が、通常の参考答案と手書きの合格者答案がついているのがよい。問題のレベルも基礎的で書き方の勉強になる。しかし、問題数が少ないのでやはり問題をたくさんとくには課金しかない。

第4 最後に

 以上です。過去問や論文の本は最近では学者や弁護士の本も多いですが、やっぱり答案例もある予備校本にはかなわないかなぁという印象です。ここまでそろっているので結構自分で独学でも今はできそうかも・・・??

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