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血圧の薬を飲んでいます。なぜグレープフルーツ(ジュース)を避けた方が、いいの?

 薬局で薬をもらった時に、「グレープフルーツジュースは避けて下さい」と言われたり、説明書をもらった事はありませんか?
 グレープフルーツ(ジュース)は、薬との飲み合わせで影響を与えることが知られています。代表的な薬は、高血圧症や狭心症で処方されるアダラート、カルブロック、アテレック、コニールなどです。服用中の薬が心配な時は、薬剤師に相談して下さい。
なぜ、そうした制限があるのかを説明します。
【どうして、そうなるの?】
 一般に、薬を飲むと体の中で効果を出した後は、酵素と言うもので、分解(代謝)されます。この酵素が「効果のある薬 ➡ 効果のない物質にする」という事です。グレープフルーツ(ジュース)中の苦味成分が、酵素の働きを邪魔する ➡ 薬の効果があるまま ➡ 体に長く残っている ➡ 効果の出過ぎや副作用に繋がります。この酵素の働きを邪魔する物質は、グレープフルーツの果肉にも含まれているようで、ジュースだけではなく、果肉を食べる場合にも注意が必要です。
【具体的な副作用の症状】
 血圧の下がりすぎ、心拍数の増加、ふらふらする、頭痛や顔がほてる等の症状があらわれます。医師や薬剤師から「グレープフルーツ(ジュース)を避ける指示」が出た場合は、注意して下さい。
【他の柑橘類は?】
 〇:いよかん、はっさく、ダイダイ、夏みかんは避けて下さい。
 ✖:温州みかん、かぼす、レモン、バレンシアオレンジはOKです。
【どれ位の時間、影響する?】
 グレープフルーツ(ジュース)の影響は、摂取した後の十数時間~飲んだ日だけでなく2~3日続く場合もあると言われています。
【どうしても飲みたい時は・・】
①グレープフルーツ(ジュース)を止め、問題の無い柑橘系(みかん、オレンジ、レモン)🍋🍊を食べたり、飲んだりして下さい。
②グレープフルーツ(ジュース)の影響が少ない、代わりの薬などを医師や薬剤師に相談してみる事も一案です。

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