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私が適応障害になった理由

皆さんこんにちは、nekohinです。
私は新卒看護師1年未満で適応障害と診断され、現在は休職しています。

さて、前回のnoteでは復職場所が決まり、元に居た病棟ではなくクリニックに異動することをお伝えしました。そして先日、クリニックの方達と面談を行いました。その内容も含めて、今回はタイトルにもあるように私が適応障害と診断され、休職に至った理由を書いていきます。

記事の内容がだいぶ長くなってしまいましたが、最後の「認知行動療法」については是非やってみてください。

クリニックの師長さんとの面談

面談当日、実家から車で片道40分のクリニックに向かいました。正直、とても緊張していて、いますぐ逃げ出したいくらいでした笑。ですが、何としてでも向かわなきゃ、と思い自分を鼓舞して車で向かいました。

駐車場に着くとクリニックの玄関に保健師さんが立っていたので、中に入るのは大丈夫でした(保健師さんが居なかったら心元無かったです…!)

私と保健師さん、クリニック先の看護師長さんと看護部長さんの4人での面談が始まりました。

クリニックの概要などを軽く話された後、「nekohinさんが休職に至った理由を話してほしい」と言われました。正直、あまり上手く話せるか不安でしたが、自分なりに頑張って伝えてみました。大体こんなことを伝えたかな、というのを以下に書いておきます。

私が休職に至った理由

私は去年の4月に新卒で病棟に入職しました。同期は私を含めて4人。年齢はバラバラで、内2人は既卒で社会人経験がありました。そのためだったのか、同期の中でも明らかに仕事の差が出てきました

最初はとにかく必死で仕事が出来るような努力をしましたが、先輩に指摘されることが多く、とてもではありませんが即戦力に程遠い位置にいました。他の同期は色んな技術や業務をこなしていく中、私は何ヶ月経っても業務拡大が出来ませんでした。

私が一番傷ついたのは一緒に見てくださっている先輩から「同期の○○さんは受け持ち(入院している患者さんを担当すること)4人なのに、nekohinさんはまだ2,3人でしょ?他にも業務も自立してないこと多いし、同期の中で1番遅いんだから、もっと焦らなきゃ。今よりもっと努力することを覚えてね」と言われたことです。

この言葉を言われたことをよく覚えていて、7月に言われました。まだ入職して3ヶ月弱です…。ちなみに他の同期がその先輩に着いた時は「特に言うことないね、3ヶ月目でよく頑張ってるよ!」と褒められているのをうっかり聞いてしまいました。よく、同期と支え合って頑張ろう!とか聞きますが、支え合うどころか差が開くばかりで「なんとかして同期に間に合わなきゃ」「自分は努力が足りないんだ、もっと焦らなきゃ」と考えるようになりました。

それでも業務が中々身に付かない、上手く臨機応変できないという日々が続き、8月頃に通勤途中で急な動悸と息苦しさが襲いました。その場で深呼吸をしていたら治ったので、その日はなんとか職場に向かいました。

そんな生活を送っている中、12月になり主任から「あと3ヶ月で新人が来るけど、この感じだとnekohinさんはいつまで経っても独り立ちできない。先輩から離れて1人で仕事を任せられない」と言われ、ついに仕事中に動悸と息切れ、めまいが生じ、そのまま内科で受診。特に検査に異常は無かったため、メンタルクリニックに受診し、先生から「一旦、仕事から離れて休んだ方が良い。」と言われてしまい、12月半ばで適応障害と診断され、休職生活が始まりました。

焦らないことはいけないこと?

一通り私が休職に至った話をしてから、師長さんに「焦らなきゃって言われたら、もっと焦っちゃうわよね〜」と言われました。いや、もう、本当にその通りです。

私は元々緊張しやすい性格で、緊張している中でも「もっと早く動いて!」とか「急いで!」と言われるとパニックになり頭の中が真っ白になってしまいます。逆に焦らなくても良い時や時間に余裕がある時は心にも余裕があって、業務に抜けが少なくミスも大幅に減ることが多かったです。

あの時先輩に言われた、「もっと焦らなきゃ」という言葉は、確かに焦ることも大切ですが、私にとって、焦ることは禁物だと言うことが分かりました。

確かに、どの仕事でもスピードは求められます。でも、だからって仕事の速さと焦りは別物なんだなって私は思います。だからこそ、休職していた4ヶ月間、他の新卒よりも遅くなっているけれど、自分なりのペースで頑張っていこうとおもいました。

厳しい上司との接し方

そして師長さんからこんな発言がありました。
「この職場に厳しい人がいるけれど、学びたい姿勢を見せれば大丈夫だから!」

え、厳しい人?

そのまま‘厳しい人’という言葉が頭に残りつつ、面談が終了しました。「師長さんの言う厳しい人ってどんな人だろう」「また指摘されたらどうしよう、怖い」と思い、帰りの運転中に少し泣いてしまいました。

家に帰ってからもモヤモヤが残っていたので、最近自分でやっている「認知行動療法」の「7つのコラム」をやってみよう!と思いました。この認知行動療法というのは認知の歪みを修正するというものです。

このやり方は認知行動療法が自分でできるワークブックを調べていただくと出てきます。認知行動療法は抑うつ、またはうつ状態の方に使う療法で多いそうです。

7のコラムは自分の考えている思考と、第三者の視点で考える思考を並べて、思考を変える、というトレーニングになります。実際にやってみたものを書いていきますね。

①状況(実際に起きた事実だけを書きます)
師長さんに「厳しい人はいるよ」と言われた。

②気分(その時の気分と点数をつけます)
抑うつ、80点

③自動思考(自然に思い浮かんだ考えを書きます)
厳しい先輩が居るんだ、きっと自分に厳しく指導されたり怒られたりするに違いない

④根拠(③で書いた理由を書きます)
休職して4ヶ月も休んでしまったから手技が不慣れで怒られるだろう

⑤反証(ここで自分の思考と反対のことを書きます)
休職して不慣れかもしれないけど、その分たくさん勉強したから自信を持とう

⑥適応思考(もう一度自分の考えを書きます)
厳しい先輩がいるんだ、自分は休職してハンデがあるけど、たくさん勉強してきたし、怒られてもしょうがないと考えよう

⑦心の変化(ここまで書いてみて心の変化を書きます)
抑うつ、30点

私は昔から「自分の失敗は全て自分のせいだ」と自分を責めることが多かったですが、この7つのコラムをやってみると、意外にも「全部が全部自分のせいじゃなくても良いんだ」と不思議に気持ちが軽くなりました。認知行動療法はそういう、自分の極端な考えを修正していく方法なので、是非みなさんにも紙やノートに書いてやってみてください。

私なりの頑張り方

4ヶ月という休職してからのハンデはとても大きいです。ですが、休職前と同じような頑張りをしたら休職の意味がありません。

私は休職は逃げとか甘えだとずっと思ってました。ですが、今は違うと考えています。私なりの休職とは「自分を見つめ直すこと」です。休職前は一生懸命に働いて頑張ってきました。今はその頑張りに労わってあげる時期なんだと思います。

もし、同じように適応障害の方や休職をされている方で自分を責めていたら、決して自分のせいではないよ、と声を大にして伝えたいです。

私は私なりの頑張り方で過ごしていきます。

それでは、また。

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