悪口の「作用・反作用の法則」
僕は気をつけていることがある。
それは、「人の悪口を言わない」ということ。
特に、自分と関わりのある人については。
自分とは遠い存在(芸能人とか、有名人など)を、友達と盛り上がって、あげつらうことはたまにある。これも本来はやめた方がいいけど、ついそんな雰囲気になってしまうことはある。
だけど、自分と近しい存在に対して、悪口とか陰口を言わないようにしている。
なぜなら、その悪口は必ず自分に返ってくるから。
人の悪口・陰口を言ってしまうことの弊害は、2つあると思っていて、
当たり前のことだけど、人間関係が悪化する
「自分って、こんなひどいこと言っちゃう人間なんだ」と、自分のことが嫌いになる
1つ目については単純な話で、すぐに人の悪口・陰口を言ってしまう人は、周りから煙たがれる。
お笑いの世界では人を傷つけるような笑いの取り方があるけれど、あれはエンタメだし、相当なテクニックがいるもの。
日常生活で真似すると、ただ人を傷つけて終わってしまうことが多いと思う。
また、陰で他人の悪いところを言いふらすと、信頼関係を築くのは難しくなる。
「実は、裏で自分も悪く言われているんじゃないか」という不安が常につきまとうから、その人に自分の弱みを見せられない。
なので、親密な関係にもなりづらい。親密な関係を築く上で、お互いに弱い部分を見せ合うのは大切なことだから。
2つ目については、言ってしまった後に気づくことが多い。
中学生ぐらいのガキンチョだった頃のこと。
反抗期と呼べるほどたぎってなかったけど、あることがきっかけで母親とケンカをしてしまった。
その時に母にひどい言葉を言ってしまい、自分の部屋で1人猛反省していた。
そして、「自分は、あんな言葉を人にかけてしまうやつなのか」と、その言動をとった自分のことが嫌になった。母さん、あの時は本当にごめん。
その悪口を言ったのは紛れもなく自分だということが突きつけられるから、その出来事があってからは言葉選びに慎重になった。
以上が僕の考える、悪口・陰口を言ってしまうことのデメリットだけど、これは物理学で習う「作用・反作用の法則」と似ているなって思った。
「作用・反作用の法則」は、中学理科の教科書で出てくるのかな?忘れちゃったけど。
この法則は、
何かある物体に力を加えると(作用)、その物体から自分に力が返ってくる(反作用)というもの。
そしてこの時、物体に加えた力と、物体から自分にはね返ってくる力の大きさは等しい。
イラストにすると、こんな感じ。手で壁を押した時に、壁から力が返ってくる様子を描いた。
そして大事なことなので、もう一度念押したいのが、作用と反作用の大きさが同じだということ。
壁を押す力が大きくなればなるほど、それに呼応して壁から返ってくる力も大きくなります。
実際に確かめたい方は、近くにある壁に全力でパンチしてください。もちろん、公共の壁はダメです。
ほぼ全ての方は、全力で壁にパンチすることを躊躇したのではないでしょうか?
そんなことをしたら大怪我するかもしれないということを、これまでの経験で知っているからです。
つまり、これまでの人生を通じて「作用・反作用の法則」を、身を持ってすでに学んでいるのです。小指をタンスのカドに、思いっきりぶつけてしまったとか。
そして今回の記事で最も言いたいことですが、
この「作用・反作用の法則」が、悪口にも当てはまると思ったのです。
他人に向ける悪口や陰口の大きさが強いほど、それは反作用として自分にちゃんと返ってくる。
そしてそれは気をつけないと、大怪我につながります。壁に思いっきり全力で殴ったら、骨折するのと同じように。
作用と反作用の大きさが等しかったのを、思い出してください。いやむしろ悪口や陰口に関しては、反作用の方が作用よりも大きいかもしれない。
ついカッとなってしまっても、ドラえもんのような手が壁を押しているあのイラストを思い出そう。
そうすれば、あとで後悔することはなくなりそうだ。
文章でも、誰かを傷つけてしまわないように気をつけないと。
おまけ
今回取り上げた「作用・反作用の法則」は、ニュートンが発見したものです。さすが天才ニュートン!
ニュートンは、運動の3法則を作った功績があり、その3つは
慣性の法則(第1法則)
運動の法則(第2法則)
作用・反作用の法則(第3法則)
です。
「作用・反作用の法則」は、第3法則なんですね。
そのほかの2つの法則についても、また記事を書いてみよう。いつになるかわかりませんが。
それと、「作用・反作用の法則」は、身近なところにたくさん隠れていますよー。
ロケットが飛ぶのもそうだし、ボートでオールを漕いだら進むのも、「作用・反作用の法則」のおかげです。
やっぱニュートンすげぇや。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?