SNSの拡散力を、数学した
今や、多くの人が利用しているSNS。そこでは、毎日何かしらのことが、バズっています。
今回はそんなSNSの拡散力を、簡単な数学を使って考えようと思います。
今回の内容はべき乗、つまり掛け算が分かれば大丈夫です。
では、一緒に考えていきましょう!
考えるモデル
本来のSNS上の拡散の仕方はかなり複雑なので、ここでは考えるモデルを簡単にします。
TwitterやInstagram、TikTokなどのどんなSNSでもいいのですが、これらのSNSでは誰かの投稿をシェアすることができますよね。
そして今回考えるモデルは、ある一人がその投稿を別の二人にシェアしていくと仮定します。
サムネにもしましたが、図に表すとこんな感じです。
数式で書くと、$${2^N}$$となります。これは、べき乗とよばれるものです。$${N}$$は二人に拡散していく過程が、どこまで進んだかを示しています。
まず左端が$${N=0}$$で、$${2^N=2^0=1}$$となり、自分以外に誰にも広まっていない状態です。
そして次の列の$${N=1}$$では、$${2^N=2^1=2}$$となって、自分以外の2人に広まっている状態です。
そのまた次の列では、$${2^N=2^2=2\times2=4}$$となって、4人に広まっている状態になります。
1人に対して2人にしか広まらないのは、大したことがないように思えるじゃないですか。
たしかに$${N}$$が小さい段階では、大したことはありません。でも、$${N}$$がだんだん大きくなると一気に広まる数が増え出します。
例えば$${N=5}$$だと広まる数は32人でそこまで多くないですが、$${N=10}$$だと広まる人数は1024人になるんですよ。$${N}$$が2倍になっただけなのに。
これが、べき乗の恐ろしさです。初めは大したことがないのに、ある時を境に一気に大きな数字になる。
僕は、SNSのバズる現象は、これと同じようなメカニズムなのではないかと、思っています。
もちろん今回考えたモデルは、めちゃくちゃ単純化しています。2人ずつに広まっていくと、仮定しているので。現実のSNSは、もっと複雑です。
でも、この単純なモデルでも、SNSの拡散力の凄さが分かるのではないかと思います。
まとめ
今回はべき乗の考え方を使って、SNSの拡散力の凄さを話しました。
偉そうにバズることについて数学的に議論していますが、僕自身バズらせたものを作ったことはありません笑。
まぁでも、SNS時代に生きる私たちにとって、今回の話が面白い内容になっていれば嬉しいです!
ちなみに$${N=15}$$あたりになると、約3万人に拡散されます。
$${3^N}$$、$${4^N}$$の場合は?
想像しただけで、とてつもない大きさになりますね。。
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