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ただ生きているだけ

これまで生きていくなかで、先生などの周りの人から夢や目標を持てと言われてきた。まるで夢や目標がない人生がダメかのように。

また、僕はこれまでたくさんの本と触れてきたので、そういった類のことが書かれている本を読むこともあった。

「より生産性を上げるには」とか「自分の能力を高めて、目標を達成する方法」とかが書いてある、いわゆるハウツー本だ。

もっと成長しないと。大きな成果を出す人間にならないと。何か偉業を達成しないと。

そんなことを考えて頑張っていたこともあったなあ。より多くのことを成し遂げる人生のほうがすばらしいと。

でも、一周回って今は考え方が変わっている。

今は、ただ生きているだけで十分だと思っている。

生まれてきて、ただ生きて死ぬ。それだけで立派な人生だと。


ご飯をたべる。

勉強をする。

寝る。

友達と話す。

笑う。

泣く。

イライラする。

書く。


周りからは当たり前のことだとバカにされるかもしれないけど、そんな当たり前のことを噛み締めて生きている。

別に忙しいから偉いっていう訳でもないし、暇な時間が多いから怠惰っていうことでもない。

一人でぼーっとしている時間がほとんどでも、しっかり呼吸をして生きている。



煎じ詰めれば人間が生きる意味ってないと思う。生物学的には遺伝子を残すためだと言われるかもしれないけれど。でもその遺伝子を残す理由もよくわからない。

何のために生物は生まれたのかっていう問いになると思うから、これ以上深入りはしないけど。

初めて人が死ぬところを見たのは、おじいちゃんが亡くなったときのことだったな。そのときに感じたことを書いた記事があるので、貼っておく。

そこでおじいちゃんが火葬されるところを見たんだけど、そのときに死んだら骨しか残らないんだなって感じた。どんな人も結局は同じように骨だけ残して死ぬんだと。

もちろん、おじいちゃんとの思い出はこれからもずっと僕の中で残り続ける。おじいちゃんに教えてもらったこととかも。無形の財産って言われるもの。

でも、そういったものもいつかは消えていってしまう。僕に子供ができたときに話したりして受け継がれるかもしれないけど、代を重ねるうちに消えていってしまうと思う。


こう考えるとやっぱり生きている意味ってないと思う。みんないつかは土に還るんだ。どんな生き方を送っても結局は死ぬときに何も持って帰れないんだから、生き方に優劣はないと思う。

もちろん、他人に危害を加えるような生き方はダメだけど。



こういう感じで生きているので、僕は他人にアドバイスをするのがとても苦手だ。てか、したことがほとんどない。

その人なりの考え方があって頑張って生きているから、自分があれこれ口出してはいけないのではないかと思ってしまう。どうしても求められたらアドバイスをするけど、そんなことはほとんどなかった。

だからnoteを書くときも、アドバイスをするみたいにならないように気をつけている。

たくさんの本を読んで感じたことや自分の経験が自然と滲み出るような記事を目指している。合わないと思ったら無視してほしい。


最後に

今日も生きるための準備ではなく、生きることを頑張ろうと思う。

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