書く記事の方向性を、ベン図で再確認
noteで文章を書き続けていく時に、このことを一度は考えるだろう。
「書く記事のテーマどうしよう?」
特化型とまではいかなくても、多くの方は、「あるテーマにしぼって書いた方がいいのでは?」と考えると思う。僕もそう。
「この人は、この方向性で記事作ってくれるよね」と印象がつけば、読む側も覚えてくれやすいし、安心するだろう。
反対にテーマがバラバラすぎると、「この人は、どういうことを書く方だっけ?」と忘れてしまう。昔から交流のある方なら、覚えられるけど。
どんなテーマでも、最高の記事にできる腕前があれば、記事の方向性を決める必要はないが、それは茨の道。やはり、軸はある程度しぼっておいた方がよさそうだ。
「じゃあ、そういうお前の軸は、何なんだよ」
そう思われただろう。
実は僕も、テーマを決めていくのに苦労した。今では方向性が定まってきたが、軸を見つけるまで、いろんなテーマで記事を書いていた。
「どんなテーマなら、自分は希少価値の高い記事を作れるんだろう?」
「どんなテーマなら、無理なく書き続けられるだろう?」
読者、そして自分の反応も見ながら、多様なテーマの記事を蓄積していった。
1年近くnoteを続けていると、いつのまにか350記事になっていた(つぶやきも入ってる)。
毎日投稿はできなかったが(毎日投稿できる人すごすぎる!)、これらの記事を分類すると、自分の軸が決まった。
その分類の仕方では、ベン図を使った。
ベン図は、僕の記憶が正しければ、高校数学の「集合」の分野で登場したと思う。
数学なんて大っ嫌いという方もいると思うが、数学は概念だけでも分かれば、実生活では十分だと思う。
ベン図も、そのうちのひとつ。何かを分類するときに、視覚的に分かりやすく整理することができる。細かい計算も、する必要はない。定性的に分かれば、それでいいのだ。
簡単な例として、男の集合を考える。
男を、「イケメン」と「性格良い」の集合に分類すると、こうなる。
重なっている斜線で表した部分は、積集合とよばれる。「イケメン」でかつ「性格良い」男は、モテモテだ。女性の方はぜひとも、この男たちを捕まえて欲しい。
ちなみに僕は、この積集合には、もちろん入っていない。数学は時には、残酷な結果を指し示してくる。
例を見たところで、このベン図をさっさく使い、自分の記事の方向性を定かにしていこう。
$${U}$$は全体の集合なので、全記事のことを表す。僕の場合だと、今現在、全記事が350記事なので、この数字が入る。
次に、$${A}$$と$${B}$$の集合だ。
ここは、自分の2大テーマが入る。両輪みたいなもの。3つ、4つとテーマを増やしてもいいけど、僕は2つにしぼることにした。
まず1つめのテーマは、何にしよう。
読者の反応を見る限り、理系の記事(主に物理と数学)が希少性のあるテーマだと、気づいた。
理系院生なので、それらの知識も定着している。ましてや物理なんて、周りを見た感じ、書いている人はめったに見かけない。ブルーオーシャンだ。
だけど、ただ物理や数学の話をしても、興味を持って読む人は少ないだろうな。自分との接点のある記事を、読者は読みたいと思うから。
専門的な量子力学の話を書いても、「難しい世界があるんだね」で終わってしまう気がした。一部のマニアには、需要があると思うけど。自分の生活と関係のない話は、興味を持てないのが普通だろう。
だから僕は、「理系の話を日常に当てはめた記事」を目指すことにした。このベン図の記事も、そのひとつ。
物理や数学を日常生活に汎用化させるのは、すごく難しい。深く理解してないと、応用できない。だけど、上手くいった時の快感も、比べものにならない。
こうして1つめのテーマは、「理系の話を日常に当てはめた記事」となった。量産はできないし、伝わりにくい内容が多いと思うが、希少性の高い記事になると思う。
写真がイキってる。カッコつけて、数式を載せた。実は、顔真っ赤である。はずかしい。
次に2つ目のテーマについてだ。
1つ目のテーマは、理系ネタだったので、違う路線でいきたい。
理系ネタは書くのが大変なので、続けやすそうなテーマにしたいな。
1つ目のテーマは、希少性の高さを重視して決めたが、2つ目のテーマは「続けやすさ」に重きを置くことにした。じゃないと、書くネタがなくなってしまう。
「日頃から、自分がよく考えることは、どんなことだろう?」
「自然と勝手に、やってしまうようなことは?」
それらが分かれば、書くことに困らない。だって、常日頃から考えることや、行動してしまうことは、労力をかけずに続けれられることだから。枯れることのない泉みたいなもの。
僕の場合だと、内省だ。
昔から自分の内面と向き合って、あれこれと考えるのが好きだ。
逆に、沢山の人と会ったりするのは、疲れちゃうので続かない。だから、他人から聞いたぶっ飛んだおもしろエピソードのストックも、そんなにない。すぐ枯渇する。
自分と向き合って書く、日記のようなスタイルに近くなる。だけど、ただの日記みたいなものには、したくないな。紙の日記ではなく、このネット上で書いているわけだから。読んだ方に、何かを持って帰っていただきたい。
「なんか良いお手本ないかな」
そう思って読書をしていると、良さげな本を見つけた。
それは、アウレリウスの『自省録』という本。
過去の記事でも書いたが、この『自省録』はローマ皇帝アウレリウスが書いていた日記が、後世に本として読まれるようになった。
自分自身と対話するような形式で書かれているんだけど、深い洞察を持ってして書かれているので、生き方のヒントになることが満載なのだ。
書かれている内容は、ストア哲学に位置するものだと知って、趣味でストア哲学のことを勉強するようになった。またいつか、ストア哲学のことについて書こうと思う。実践的な哲学なので、日常生活で役に立つ。
ということで、2つ目のテーマは、「ストア哲学のような内省記事」に決まった。ストア哲学は、認知行動療法にも使われるぐらい、ストレスや悩みから自分を守ってくれる考え方を教えてくれる。
自分もアウレリウスの『自省録』を目指して、日記に近いスタイルだが、読者に何かを持って帰ってもらえるような記事を書いていきたい。
以上、ベン図を使って、記事の方向性を再確認した。そのベン図は、こうなる。
「理系の話を日常に当てはめた記事」と「ストア哲学のような内省記事」以外のテーマで書くこともある。BUMPのこととか、フィクションなども気分転換で、これまで書いてきた。
だから、それをまとめると、上のようなベン図になるわけだ。
比率としては、「理系の話を日常に当てはめた記事」が4割、「ストア哲学のような内省記事」が5割、「それ以外の記事」が1割を、目指したい。
こうして、今後の方向性が定まった。社会人になると、変化するかもしれない。
また、今テーマが決まってなくても、これまで書いてきた記事をベン図で整理してみると、方向性が見えてくるかもしれない。
ベン図は、便利図だ。
ふう、このしょうもないギャグで、この記事も台無しだ。
ああ、あと最後に、言い忘れてたことあった。
どんなテーマでも、面白く昇華できる人が、一番最強です。
僕には無理。
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