「私を殺さないものは、私をいっそう強くする」
「何?この言葉は」と思われたかもしれませんが、この言葉はニーチェの言葉です。
哲学者の中でも有名なので、知っている方も多いかもしれません。
この写真を見たことがある人も、多いと思います。いかにも頭良さそうな雰囲気を、醸し出していますよね。
さて、本題の
という言葉についてですが、歳を重ねるにつれて、すごくこの言葉の重要性に気づき始めました。
言葉の意味としては要するに、「死なない程度の挫折や失敗は自分を強くしてくれるものだから、ネガティブな体験から逃げないように」、ということだと個人的に解釈しています。
ニーチェ自身は、もっと深遠な意味を込めて、言ったのかもしれないですが。
自分のこれまでの人生を振り返ってみても、大きな失敗やひどく傷つく体験は、そのときはしんどいものだけど、その後の自分を打たれ強いものにしているなと、感じます。
直近の話なのですが、昨日の修士研究の中間発表でも、そんな体験をしました。
質問を受けてうまく答えられないのは、恥ずかしいことだし、気分が落ち込みます。
でも、この失敗経験があるから、次はもっとちゃんと質問に答えられるように、しっかり準備しようと心から思いました。そして、次回の発表は今回よりも堂々と話せるはずです。
つまり、自分を殺さない程度の失敗は、自分を成長させてくれるのです。
そう考えると、失敗はそんなに怖いものでもないなと、思い始めました。
逆に、失敗を避けまくった人生は、かなり危ないと思います。
困難を避けられている間は快適な生活が送れますが、どうしても避けられない問題にぶち当たった時に、悲惨な目に遭います。
だって、失敗や挫折を経験してなくて、打たれ弱いから。その時になって、後悔するのです。「もっと、挑戦して失敗への耐性をつけておくべきだった」と。
なんの挫折もなく、トントン拍子で来た人は、一回の失敗で、案外ポキっと心が折れてしまうことがあるそうです。
それも、このニーチェの言葉から分かりますね。
これからの人生で、傷つくことや落ち込むことがたくさんあると思うけど、その時にこのニーチェの言葉を思い出したいですね。
失敗しても、また強くなったと思えば、どんな逆境でも乗り越えていけそうです。
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