あなたが今まく種はやがて、あなたの未来となって現れる・・・かもしれない
20数年しか生きてないが、気づいたことがある。
それは、努力の成果が出るには時間がかかるということ。
そして、成果が出るまで我慢できなくてやめてしまう。もしくは、すぐに報酬がもらえそうな方向に流される。
すぐに報酬がもらえそうなものというのは、YouTubeをダラダラ見るみたいな、手軽にドーパミン(脳の報酬系)を満たすけど、長期的には自分のためにならないもの。
娯楽のために、ある程度はそのような時間も必要だと思うけど、多くの場合、それらに時間を浪費をしてしまっている。
成果がすぐに出ないものは、継続するのが本当に難しい。
重要であることは間違いないが、報われるかどうか分からないことは、自分も含め多くの人が離れていく。
長期的な視点に立ち、努力を続けられるようになるには、どうしたらいいのだろう?
話は変わり。
物理学には「相転移」というものがある。
相転移とは、物質がある相から別の相に変化することをいう。
相転移の専門家でもないので詳しいことは教えられないが、相とは例えば液相や気相のこと。
氷(固相)が融解して水(液相)になる時、あれは相転移が起こっている。水(液相)が凝固して氷(固相)になる時も同様に、相転移が起こっている。
水(液相)が蒸発して水蒸気(気相)になるのも、もちろんそう。相だけに。相変わらずしょうもねー。
それらを表したのが以下の図。
固体(固相)⇆ 液体(液相)、液体(液相)⇆ 気体(気相)に移り変わる際、その中間地点があります。
この区間は、相転移を起こすための準備をしているところ。加熱しても、温度は上がりません。
それでも熱を加え続ければ、ある時を境に相が移り変わります。
このような変化が、私たちの身の回りで起こっていることなのです。
お湯を沸かす時とか、製氷器で氷を作る時とかね。
これはもしや。
努力と成果の関係についても、同じようなことになっているのではないか。
その関係を表した相図はこちら。
相は英語でphase(フェーズ)と呼ばれ、成長段階を意味していると捉えられる。ポケモンの進化みたいに。
新しい相へ移るには、努力しても成果が現れない停滞期を経る必要があり、その過程を我慢しなくてはならない。この期間は頑張っている意味が分からなくなり、心が折れがち。
しかしここを乗り越えると、晴れて相転移を起こし、次の相へいけて、そこからは成果が右肩上がりに増えていく。一番気持ちいい時期。
振り返ると、学校のテストとか部活は、まさにこのような成長過程をたどっていたな。
また、乗り越えた停滞期が長いほど、相が逆戻りするにも時間がかかる。
それは、苦労して身につけたものは、すぐには無くならないのと同じ。
僕の体験談になるが、高校生の時に山登りやランニングで鍛えまくった心肺機能は、いまだに残っている。きつい練習を長い期間耐えたからこそ、そこで得たものは簡単には奪われないんですね。
成果がなかなか出なくて諦めそうになる時、この相図を思い出せば踏ん張れそうだと感じたのでした。
また、しゃにむにに頑張るのではなく、努力のやり方を変えてみたり、あるいは結果がどうしても出なさそうな場合は、諦めた方がいいかもしれません。
じゃあ、我慢して続けた方がいいのか、それともやめた方がいいのかは、どうやって判断するんだよ。
それは、
分かりません!
それが分からないからこそ、努力を継続するのが難しいのだと思います。
続けていく中で、自分でも思いもよらなかった相に飛び移ることも、あるかもしれません。俗に言う、今頑張っていることがどこで実を結ぶか分からないというやつです。
そして現に僕は今、文章において停滞期に絶賛入っております。
これまで時間をかけ、色々書いてきたけど、この経験がどこで何の役に立つのか皆目見当がつきません。
相転移がいつ起こるのかは、誰も教えてくれない。もしかすると、起こらないのかもしれない。
そんな手探り状態で、僕はずっと書き続けています。
ふぅ、長い下積み期間になりそうだ。
ラクして儲けられる話とかも、怪しいものが多いかもしれませんね。
多くの人が真似をできるから希少価値が低い、もしくは詐欺話なのだろうと僕は疑ります。
やっぱり何事でもコツコツと着実に積み上げていくのが、大変だけど一番確実な方法だという、人生経験の浅ーい僕の持論なのでした。
地道な作業って、ツラい!
最後に夏目漱石の言葉を紹介して、終わろうと思います。
今日まいた種がのちに本当に実ってくれるかは今は知り得ないけど、雑草を間引いたり、水やりをしたり、害獣を追い払う努力をし続けるだけですね。
あと、手塩をかけて育てた作物の方が美味しいですもんね。充実感もあるし。
あぁ、あと連続投稿が続いていますが、これは相転移を起こすのを早めようとしているわけではありません。
最近、書く熱が再燃して下書きが溜まっていたのです。そのせいで、ネタという種が尽きてきたぞ。
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