自分の人生に、間違いなく影響を与えている人【音楽】
私たちは毎日、あらゆるジャンルの人たちから影響を受けている。
たとえば、このnote。
「うわ、この人めちゃくちゃ良い記事書くやん」
「こんな文章を書いてみてぇー」
「なんでこんな発想できるん?」
読む記事全てに、必ず何か影響を受けている。日常のふとした瞬間にその記事の言葉が思い起こされて、心が揺れ動いてる。
1つのスキを贈るだけでは伝わらないけど、実はこっそり大きな影響を与えているんですよ。僕はあまりコメントを書かないタイプなので、note上でも社交性はないけど。
みなさんの文章から間違いなく影響を、受けています。インフルエンスされています。
そしてそれは、文章だけの世界に限らない。
音楽の世界でもそうだ。
文章とは表現方法が違うが、芸術という領域では同じ。言葉が音に乗るかどうかの違い。
「自分の中にあるものを表現する」という点でみれば、音楽は文章ととーーっても似ている。
そして、文章を書くという創作活動をしていく中で、音楽の分野から参考になることはたくさんある。歌詞とかまさにそう。
noteで文章を書いてる方たちの中にも、「音楽の世界からめちゃくちゃ影響を受けています」という人は、多いのではないかと思う。
僕もそのうちのひとりだ。尊敬してやまないアーティストがいる。
そのバンドについて自分が書くのもおこがましいけど、言語化してみようと思う。
そのバンドとは、BUMP OF CHICKEN。
これまでも何回かBUMPについて書いているが、今回はもっと歌詞にフォーカスにしたい。
ここからは、BUMP OF CHICKENが嫌いor興味ない方にとっては、どうでもいい記事になると思う。
なので「こいつは、こういう嗜好なのね」ぐらいで流し読みしていただければ嬉しい。
では、いこう。書きすぎて長くなってしまうかもしれないので、見出しをつけておこう。気になったとこだけでも、読んでね。
■BUMP OF CHICKENのここが良い
音楽に関してはド素人なので、間違った解釈をしているかもしれないが、自分が思うBUMPの魅力を書いていきたい。
独断と偏見が横行しまくっているだろう。うざったるいと、思われるかもしれない。でも恐れず書く。
では、自由気ままに書いていこう。
今回、2つにしぼって魅力を書いた。
歌詞が深い
もう本当にこれ。バラエティ番組の「深イイ話」で登場するレバーを、何回引いても物足りないぐらい深い。
自分の中にある心のモヤモヤを、自分の代わりに言語化してくれる歌詞で、聴けば聴くほど沁みてくる。スルメみたいに聴けば聴くほど、味が出るのだ。
BUMPの歌詞は、自分の内面と向き合ったものが多い。歌詞に出てくる「君」が、実はもう1人の自分であることは、よくある。これでもかというぐらい、グッと心に近づいてくる歌詞。
内向的な人は、BUMPにハマりやすいと勝手に思ってる。note界は内向的な人が多いと思うので、隠れBUMPファンも意外といるかもしれない。
そして、作詞作曲はボーカルの藤原基央さんが担当されているが、言葉選びが卓越している。
難しい言葉を、使っているわけではない。だけど表現の仕方というか言い回しというか、そういったもので多くの人が感じている心情を、歌ってくれる。詩的な歌詞。
あの歌詞を書くために、想像を絶するような深い思考をされているのだろう。僕には、想像もできないような深さまで。
聴く側は表現されたものしか受け取らないので、その苦悩というものを知らない。完成系しか知らないから。
だけどそこに至るまでに何回も歌詞を書き直し、書いたものもプロデューサーか誰かに見せて、訂正も何回もあったのだと思う。
ほんとにすごい。頭が上がらない。自分もnoteで創作活動し始めて改めて、BUMPの偉大さを感じた。言葉を扱う力がレベチ。真似しようと思っても、絶対に無理。
どんな人生を、送ってきたんだろうか。
そして、その歌詞も時を重ねて変化している。
昔の歌詞
昔の歌詞は、どちらかというと尖っている印象。1999~2004年代あたりの時期。ちなみに多くの方が知っているであろう『天体観測』は、2001年に作られた。
この初期の頃は、若者特有の苦悩や葛藤のようなものが表れていて、心をガツんとえぐってくる歌詞が多い。良い意味で荒々しい。
厨二病と言われるのは、この初期の頃の歌詞を指しているのだろう。若い時に書かれた歌詞だから、仕方ないとも思うけど。
今の僕と同じぐらいの歳に作られた『THE LIVING DEAD』や『jupiter』、『ユグドラシル』(1999~2004年代に作られたアルバム)といったアルバムに入っている曲も聴くが、今の自分にブッ刺さる歌詞が多い。
先が見えない不安の中、必死にあがこうとしている時に、よく初期の頃の曲を聴く。『天体観測』の「見えないものを見ようとして〜」なんてまさに、そんな歌詞だ。見えない将来に立ち向かっていく勇気をもらえる。
そしてこの頃は、物語調の歌詞も多い。今でこそ物語形式の曲は不思議ではないかもしれないが、当時は画期的だったそうだ。
ストーリー仕立ては頭に残りやすいと言われるが、それを歌にしたのが斬新だったのだろう。『Ever lasting lie』とか特に好き。
今の歌詞
それから藤原さんも年齢を重ねて、歌詞も徐々に変化していった。
中期から今に至るまでの歌詞の変化として、優しい歌詞が増えたと思う。心にそっと寄り添って、優しく包んでくれる歌詞が多い。
曲調や歌い方も昔の激しい感じではなく、落ち着いていて静かな印象だ。
でもその優しさは、ただ甘い言葉をくれるのとは違って、1人で頑張って立てるように支えてくれる優しさだ。
自転車を乗る時に、補助してくれた兄のような歌詞だ。ちなみにBUMPを教えてくれたのは、この兄。
「バランスをとってペダルを踏むところまではサポートしてあげるけど、漕ぎ出したらあとは自分で頑張れよ」
これと似たような優しさを、曲を聴いている時に感じる。
アルバムでいうと、『RAY』『Butterflies』『aurora arc』(2011 ~2019年代のアルバム)あたりから、そのような曲が増えていると感じる。特に『GO』『ファイター』『話がしたいよ』が好きで、研究の合間に散歩しながらよく聴く。
もうそろそろ新しいアルバムも出そうな予感なので、楽しみで楽しみで仕方がない。
昔の荒々しい歌詞も今の優しい歌詞も、どちらも好きだ。それぞれに別の良さがあって、優劣をつけることはできない。
表現の仕方には変化があったけど、藤原さんが伝えようとしていることは変わってないと、新旧の曲を聴いていて感じる。
その変わらない核の部分が好きだから、昔の曲も好きだし、これからもずっとファンで居続けたいと思うのだろう。
ポリシーがカッコいい
2つめは、これ。
何かのテレビのインタビューで藤原さんが、こんなことを言っていた。
「曲のアイデンティティーがいちばん偉いので、僕たちのバンドは」
「この曲がちゃんと伝わるようなパフォーマンスをするぞっていうのが、いちばんプライオリティ(優先順位)が高い」
そう、曲を一番大事にするというスタンスなのだ。
もっと有名になりたいとかチヤホヤされたいとか、そういった野心よりも、素晴らしい作品を作って、ファンに届けたいという思いが好きだ。
「どのアーティストもそうでしょ」
そう言われるかもしれないが、BUMPは特にそのポリシーを貫いている気がする。
実際にメディアの露出は少ない。最近でこそ少し増えたが、ちょっと前までは出てなかった。
2014年には、紅白出場を辞退している。翌年には紅白に参加して『Ray』を演奏したが、幕張メッセからのライブ中継での出演だった。これは、ライブへの強いこだわりがあるから。
もっとメディアに出演すれば、より知名度を獲得できたと思うが、それよりもライブに重きを置くポリシーに惹かれる。
文章の質を上げることよりも、知名度をあげることを優先しようした過去の自分が、カッコ悪い。
自分も、このポリシーを大切にしたい。
ポリシー、ポリシー言うてるけど、ポリシーってどんな意味だっけ。なんとなくのニュアンスで使ってた。まぁ、いいっか。
横文字をなんとなく使うのは、よそう。
話に戻る。
BUMP OF CHICKENは、多くのアーティストにも影響を与えたみたい。
有名どころでいうと、RADWIMPSの野田洋次郎さんとか、米津玄師さん。
公言していないだけで、そのほかにも多くのアーティストが、BUMPから影響を受けたのかもしれない。
同業者からも高い評価を受けるのは、曲を一番大事にする彼らの姿勢が、レベルの高い作品につながったからだと思う。
カリスマロックバンドと言われるのも頷ける。
最後に
今回、BUMPの魅力について書いた。
正直、とーっても恥ずかしい。なんか自分の心を、見透かされたような感じだから。初めて自分の家に来た人に、本棚をジロジロと見られた気分。
自分で勝手に好きを語って、何言ってんだって話だが。
そして、自分の好きを語るのは難しい。リトさんも言われていたが、好きなものの理由を語るのは、実は難しいのだ。
魅力を書いても、自分の言葉が陳腐でチープに思えてきて、しっくりこないのだ。
だけど、一度は書き起こしたくて、記事にした。ちょー長くなったが。あと時間がめっちゃかかった。
今この文章を書いている自分は、とても疲れている。集中力が完全に切れている。ヘロヘロで、もう頭が飽和している。
最後に言いたいことは、ひとつだけ。
「BUMPファン以外、誰がこの記事読むねん!」
なんと、昨日のmorii otoさんと、ゆきぽこさんのスタエフライブでBUMPの話が!!
今からヘロヘロの頭で、アーカイブ聴きまーす!
あとこの前の金曜日に、「18祭」というNHKの番組にBUMP出てました。今日の夜も関ジャムという番組で、BUMPが取り上げられるみたい。
関ジャムが始まる前にこの記事を仕上げたかったので、なんとか間に合ってよかった。
ふー、ほんとに疲れた。
でも、この長文を書いた後のぐったり感好き。
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