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声を出すための方法と体操
タイトル画像
<a href="https://pixabay.com/ja/users/ronaldoreyz-27896952/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=8726227">RonaldoReyz</a>による<a href="https://pixabay.com/ja//?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=8726227">Pixabay</a>からの画像
声を出すしくみはケチャップに似ている
![](https://assets.st-note.com/img/1715672013693-J5RFqRxEA6.jpg?width=800)
声を出す手順として、
横隔膜がゆるんで、肋骨が締まり、肺が圧迫される
空気が気管からのど、口へ
のどの声帯が狭くなり、声帯が息によって振動する
その振動が、胸郭や口内で共鳴、反響する
外に音が出る、届く
というような手順をとります。
のどを痛める主な理由二つ
ケチャップの出口(口腔)が狭いのに無理やり出している
大きな声を出そうとして力んでしまうと、
のど奥がまだ開き切れていなかったり、力みでのどを自分で絞めてしまい、
出口が狭いのに、無理やり大量のケチャップを出そうとして
詰まってしまうパターンです。
鼻、もしくは頭から息が漏れ出て、のどが乾燥している
胸郭の共鳴機能をうまく使えないと、
鼻から漏れるような、吐息が多い声になり、
この状態で大きな声を出そうとすると
・声がかする
・のどの乾燥や痛みの原因になる
などの症状を起こします。
方法その一、口腔を広げる(口内を広げる)
・あくびの口を作る(口腔内を広げる)
手軽さ★5 おススメ★5
口の中の上顎を舐めていただくと、硬いと思いますが、
もう少し奥へ行くと、柔らかい部分があると思います。
ここを軟口蓋(なんこうがい)、
もしくはソフトパレットと言います。
![](https://assets.st-note.com/img/1715674840860-eqbxjFVtfw.jpg?width=800)
この画像の青文字、軟口蓋を広げていきます。
1,あくびをするイメージで、軟口蓋をグーっと上に持ち上げる
2,何回も繰り返して柔らかくしていき、
「軟口蓋を広げる」感覚を養う.
3,慣れてきたら、今度は口を閉じたまま軟口蓋を開く
4,さらに慣れてきたら、上斜め左、上斜め右にも開く
5,さらにさらに慣れてきたら、開いた反対方向に、
舌を下の奥歯に
これらを1~3くらいまででも良いので、
あせらずに毎日やっていきましょう。
すると、口の中の空間が広がり、声が出しやすくなります。
原理としては、風船をストローで膨らませるより、
直で口で膨らませた方が早いのと同じです。
(より多くの息が通れるため)
もう一つは後述するのですが、
空間がそのまま共鳴機関の役割も果たしてくれます。
現代人はこの軟口蓋が硬くなっている方も多いので、ゆっくり、
何回も繰り返して柔らかくしていきます。
少なくとも一日に10回はやっておきましょう。
注意:非常に繊細な部位であるため、寝起きすぐは控えてください
やりすぎはかえってのど痛めます。
+表情筋をほぐす(あいうべお体操)\
手軽さ★4 おススメ★4
声は表情筋をほぐすことでも、出しやすくなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1715673895941-Ym1cEOeNlr.jpg?width=800)
これらを毎日繰り返すと、
声が出しやすいだけでなく、
発音が良くなる
いびき防止→睡眠の質向上→疲れが取れやすく
表情豊かになる
などの効果もありますので、
演技に非常に役立つと思います。
一セット10回を、朝と寝る前の2回を目安にやるといいと思います。
ちょっと寄り道:食事時はたくさん噛む
(口をほぐす、表情筋、舌、
脳を鍛えることで発音をよくする)
手軽さ★4 おススメ★6
軟口蓋からは少し外れるのですが、普段の食事も、
回数多く噛む意識が、声の出しやくするトレーニングになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1715676163256-SQtrhjiDvY.jpg?width=800)
学校で聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、「知っている」と「やっている」では雲泥の差があります。
これを機会に、ぜひ習慣づけてみましょう。
一口30回以上噛む
「ありがとうございます」を三回心で唱えて噛むとやりやすい
口に食べ物がある間は、水分で流し込まない
ながら食べをしないようにするとやりやすい
(食事中はスマホをテーブルの上に置かない)食物繊維多めの食べ物を選ぶと、自然と噛む回数が増える
(例:レンコン、ゴボウ、雑穀玄米、サラダなど)
これらを習慣づけるだけで、発音をしやすくなる上、
健康上の効果もたくさんあります。
(細かく分けるとなんと30個以上もメリットがある)
気力、体力の上昇は演劇にも活用できるはずです。
普段の食事の意識をちょこっと変えるだけですぐできることです。
ぜひやってみましょう。
(詳しくはこちらのブログで紹介しています。)
方法その二、声を胸で響かせる
のどでなく、胸で声を出す
唐突ですが、ギターは弦だけだと、音量は出にくいです。
(エレキギターなど電子系は除く)
なぜギターの音が響くかというと、
空洞で反響、共鳴するからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715674663322-vEEFNVCkvL.jpg?width=800)
実は、このギターの空洞と同じ機能を持った構造が、
人間にも備わっています。
それが 胸郭 と、前述した 軟口蓋 の2つです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715675430318-7bJh20JTlW.jpg?width=800)
この空洞に音を反響させることができれば、
楽に大きな声を出すことができます。
・ハミング(共鳴練習)
手軽さ★5 おススメ★5
![](https://assets.st-note.com/img/1715678152978-Bll3fBBGTw.png)
胸に手を当てて、「ん~~~……」とハミングする
その胸の振動を感じ取り、
振動が大きくなる声の出し方を探る
これをやっていくことで、少しずつ胸郭本来の共鳴機能を
取り戻すことができます。
・立腰体操(体幹を緩め、共鳴させる土台作り)
手軽さ★3~2 おススメ★7
……見た目が微妙なのは言わずもがなですが、
腰痛、膝の痛みの改善、予防にもつながる上、
普段使えていない80以上の体幹の関節を使う動きのため、
胸郭、体幹がほぐれる→発声のしやすさに
免疫力上昇
ストレスの軽減
姿勢の改善
血流増加
などのメリットがあります。
声を出した方が100倍効果がある上、ボイトレにもなりますが、
どうしても嫌だったらささやくだけでも違います。
……にしても抵抗は強めだとは思うので、
できる範囲で、思い出したらやるくらいで始めは良いと思います。
(ちなみに私は毎日やっている。各段に歩きやすくなった)
見た目は微妙でも、効果は100%保障します。
+息吹体操(胸郭を広げる)
手軽さ★3 おススメ★5
この体操は肋骨、肋間筋をほぐしてやることで、
肺活量強化
血行改善
免疫力増強
ストレス軽減
などの効果をもたらしてくれます。
見た目こそふざけていますが、
肋間筋や肋骨をほぐすことで、
胸郭の広がりがよくなり、
より声が響きやすくなる
一回の息継ぎでたくさんの息が吸える
→声の継続
といった、発声に直接かかわるメリットがあります。
ぜひやってみてください。
+スーパカふんわり体操(同じく胸郭を広げる)←かなりおススメ
手軽さ★4 おススメ★6
こちらも直で胸郭や肋骨の緩めにつながる体操です。
肋骨上部をほぐしますので、
呼吸が深くなる
共鳴させやすく、声を出しやすくなる
バストアップ、垂れ下がり防止
加齢臭予防
胸腺刺激による免疫上昇
などの効果があります。
立腰体操や息吹と比べたら、かなりやりやすい見た目のはずです。
座ったままでもできますので、こちらもかなりおススメです。
+肩周りを緩め、胸郭を広げやすくする
(肩ゆったり体操、ブリッジ)
お手軽★2 おススメ★4
下の画像を見ていただけると分かるのですが、
![](https://assets.st-note.com/img/1715685310202-dS5cPf38Z2.jpg?width=800)
胸郭というのは肩(鎖骨、肩甲骨(ここには書かれていないが))
が上に載っています。
現代人は肩甲骨と肋骨が一体化し、癒着しやすくなっているため、
胸郭をほぐすには肩をほぐすことも必要です。
そこで,肩ゆったり体操やブリッジがおススメです。
「肩ゆったり体操はまだ分かるけど、なぜブリッジ?」
と思う方もいらっしゃると思うのですが、
じつはブリッジは、背中をそらせる、手を後ろに回す動作をするので、
・肩の沈殿カルシウムを取り除き、
・滑液を関節に流し込む
→胸郭拡張に大いに役立ってくらます。
……ただ、体が硬い人がいきなりやると逆効果なのも事実。
なので、始めはショートブリッジあたりから始めることをおススメします。
![](https://assets.st-note.com/img/1715686037318-L7PIwy0fZQ.png?width=800)
とはいっても、発声においてはブリッジ以上に優先順位が高い
ものがたくさんありますので、余裕があれば……くらいで問題ないです。
方法その三、声を狙いを定めて送る、届ける
演劇の際特に練習はじめは、台本を見ながら演技をするので、
音が下にこもりやすいです。
せっかく大きな声が出せても、ベクトルが異なっていたり、
目的、目標がはっきりしていないと、十分な効果を得られません。
目標物を定め、声を届ける意識
手軽さ★5 おススメ★5
![](https://assets.st-note.com/img/1715677493883-CSf3PEe0lE.jpg?width=800)
何もない所に声を届かせる意識はなかなか難しいです。
なので、すこし離れた場所にペットボトルや時計などを置き、
そこに声を”届ける”意識で声を出すとやりやすいです。
(天井などでもよい)
方法その四、大声で笑う
(お腹から声を出す、リラックスの効能)
・思いっきり笑う
手軽さ★4 おススメ★8
![](https://assets.st-note.com/img/1715686369765-SY6IEn7cCz.jpg)
思いっきり笑うことに勝るボイトレはありません!
横隔膜、お腹をよく使うものですし、
良く笑う、口角が上がりますので、表情筋のトレーニングにもなり、
なにより、笑顔による幸せホルモンの分泌、
リラックス効果があります。
人は安心できると、思う存分大きな声が出せます。
どんな体操より一番効くものでしょう。
……とはいっても、意図的に笑うのは難しい物です。
始めは無理やり口角を上げて、
お腹から声を上げて大笑いする”フリ”でもかまいません。
それでも十分効果はありますし、
口角を上げるだけでも、幸せホルモンは分泌されます。
+お腹ペコポコペコー体操(横隔膜を使えるように)
手軽さ★4 おススメ★4
方法その五、精神をいやし、良い呪術を使う
ポジティブさが声にもつながる
・「今は必要だから、大きな声を出してもいいんだ」
という自己暗示(過去と今を分ける)
ここまで表情、口、胸郭、肩、声を届ける、笑うなど、
いろいろ書いてきましたが、
これらをさらに底上げしてくれるのが”精神のあり方”です。
あなたは子供のころ、思いっきりはしゃいで
「うるさい!」と怒られたことはありますでしょうか?
人によっては、思いっきり話すと叱られる……
というパターンが身に付くことで、
無意識のうちに「思いっきり声を出す」ことへの恐怖
になっている場合があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1715759301417-jKC7Fch6SV.jpg?width=800)
これの解決方法は単純。
自分を愛でてください。
過去の𠮟られた自分も、今の自分もなでてあげます。
![](https://assets.st-note.com/img/1715759504469-yDw3FCoUsq.jpg?width=800)
過去のしがらみが何かしらある場合、
これだけでも声が出しやすくなることもあります。
・頑張るより、「頑ゆるむ」「楽しむ」
日本人は良くも悪くも謙虚で、
「自分の特技」などを見つけれなかったり、
楽しむこと、緩むことへの罪悪感を
抱いている方も多くいらっしゃいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1715760772985-C2TzNihJts.png?width=800)
実際、
「締まっていこう!」「頑張ろう!」
などは、体を緊張させる掛け声で、
「緩む」ことが悪いことかのように扱われている社会性があると思います。
緊張させるより、
何事もリラックスした方がパフォーマンスは高まります。
(笑いに勝るボイトレがないのはそのため)
初心者は「うまくやろう!頑張ろう!」と努力します。
その意識が緊張を生み、心の偏りが生まれ、
結果かえってゆがむ、遅れる、早まるといったことが起こります。
(ギクシャクした心、体ではケガもしやすい)
「うまくやる」「うまくなりたい」は、
つまり「まだ上手くない」の裏返しであり、
できていない、慣れていないことをやるため、抵抗が起こるわけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715760996935-LRU0ePU2Wb.png)
達人ほど、無心に近づいていきます。
「上手い状態が標準」なため、
いつも通りに行動しているだけで、勝手に上手くできます。
また、「当たり前を当たり前にやるだけ」
だからこそ、緊張も生まれず、よどみなく行動できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1715761157064-2NR9Hj4ax6.png?width=800)
もちろん技術や経験の差もありますが、
もっとも分かりやすい例でいうと、
いつもなら全く緊張しない稽古でも、
親が来ていたり、県のトップなど(何かしらの緊張材料)
があると、いつものパフォーマンスは発揮できません。
心から楽しんで練習することは、能動的に緩みを作るということです。
人は快楽には喜んで近づき、苦は長続きしにくいようにできています。
努力、練習がつらければ、
そりゃあ三日坊主にだってなるし、上達も遅いです。
しかし、努力、練習が楽しければ、自分からやっていきます。
”頑張る”の意識では限界があります。
ぜひ、これからは”頑ゆるむ” 楽しむ 意識でやっていきましょう。
・目標を達成する最短ルート
ここからは精神論や、
少しスピリチュアルみを帯びてきますが、
実際我々は”心の状態”から強く影響を受けて生活しています.
目標でよく、
「○○になりたい」
と言うと思うのですが、
このやり方では、一生それになることはできません。
「幸せになりたい」と思うことは、
「まだ幸せでない」ことの裏返しなので、
明日も明後日も、一年、十年後もその意識なのであれば、
ずっと「幸せになりたい」
の意識のままです。
何が言いたいかというと、
「幸せになるには、今この瞬間幸せになるしか方法はない」
ということです。
時は移ろいます。
「今!」と叫んだ瞬間、今と言った過去になります。
「0.00001秒後に幸せになる!」 と叫んでも、
「まだ幸せでない」 の意識である限り、
何秒、何年後の自分に聞いても、幸せではないのです。
「”いつかやりたい”は一生やれない」
という言葉もそういうことですね。
なので、それらを解決する方法は3つあります。
”今この瞬間”それになる 「今○○だ」
過去形にする 「○○になれた」
具体的に数字で期限を設ける 「〇月〇日の〇時にこれをしよう」
3は、
「いつか」では一生来ないけれど、どうしても今すぐは難しい……。
という場合に有効です。
そして、目標を達成すること自体には、過程は必要ありません。
自分がそう”思えば”いいのですから。
憎い相手は一生憎いし、
愛しい相手は一生愛しいです。
どこかでそれが変わってしまうのは、
「意識を変える選択をしたから」に他なりません。
今、許す.
今、幸せになる.
今、やる.
これが最短最速で目標を達成する手段です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
少しでもお役に立てていただければ幸いです。
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