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初任給引き上げで見るべきポイント

こんにちは、しがサラです。

昨今、世界的なインフレに見舞われていますが、同時に賃上げも争点として連日ニュースに取り上げられています。

福岡銀行、初任給4.5万円上げ、25年入行の新卒

2024/1/9日経新聞

第一生命、初任給4.5万円上げ32万円に 専門採用も導入

2024/1/18日経新聞

JTB、24年卒初任給引き上げ

2024/1/12日経新聞

このように、この1月だけでも様々な業界において初任給引き上げの記事が掲載されています。


では初任給引き上げの効果はどのようなものでしょうか。

その効果と見るべきポイントについて解説します。



新卒採用市場で競争力を維持

やはり、初任給は就職活動している学生にとっては魅力的です。

大企業主義の時代は終わったと言われたりもしますが、私の目線ではそんなことはないと感じています。

数百人以上面接を担当しましたが、基本的に大手企業は一旦受けています。

学生のうち、8割ほどはブランドに引っ張られます。

特にそれが、新聞やニュースに出ていると効果は抜群です。

「あ、あの会社ニュースでやってたな、説明聞いてみよう」という自然の流れになります。

新卒採用市場において、初任給引き上げは有効な一手となり得ます。

人材の定着率向上を図り、成果に結びつける

初任給引き上げの記事を見て、このように考えた方はいるのではないでしょうか。

「あれ、去年まで入社した人はどうなるの?まさか、新入社員より給与が低いの?」

心配は及びません。

初任給を引き上げるのと同時に既存社員に対しては、ベアをきちんと実施しています。

初任給引き上げは既存社員にとってもプラスとなります。

ですので、定期昇給がある会社はあとあと、基本給をあげても大丈夫なよう、給与レンジ(幅)をある程度広く持たせてあります。

余談ですが。

そして、結果的にこの全体的な賃上げは人材の引き止めにも有効です。

同じ仕事をするなら給与が高い会社が良いですよね。

もはや、やりがいや夢を語るだけではなかなか人材の定着は難しくなってきました。

社会的な評価を高め、ブランド力向上に寄与

これはいわゆる、マーケティングの側面です。

初任給引き上げや賃上げは大手企業であれば、新聞やニュースに載ります。

すると、「お、安定してる会社だな」「従業員へ還元して良い会社だな」という印象を与えます。

それは日常生活を送っている消費者に潜在意識を植えつけているのです。

飲料系メーカーが、賃上げや初任給引き上げを発表すると、それをニュースで見かけた消費者は飲み物を買うときに自然と目がいきます。

CMを流すのには莫大な広告費がかかります。
しかし、新聞やニュースで報道されるのはタダです。

これほど費用対効果が良いことはありません。

以上が、初任給引き上げに伴う効果です。

最後に一点だけ、就職活動をしている立場の学生にとって見るべきポイントをお伝えします。

固定残業代や退職金が上乗せとなっていないか

これは見ておいたほうがいいでしょう。

固定残業代が入っていると、残業をしても残業代はありません。

よく固定残業代(20h)のように、20h分の時間外手当を含めた金額を初任給に加算していたりします。

企業の懐事情なので、悪いことではありませんが見ておくべきポイントです。

それと、退職金制度がない企業が最近増えてきています。

通常、退職金は会社が積み立てていますが、退職金を支払わない代わりに初任給や毎月の基本給に上乗せしている場合もあります。

これらのポイントは、一概に良い悪いの判断はできませんが、就職活動をする際は自分の判断指標として参考にしたほうが良いでしょう。


以上が、初任給引き上げで見るべきポイントでした。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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