大企業は風通しが悪いのか?
こんにちは、しがサラです。
私は人事職として、中小企業から大手企業へと転職をしました。
双方のメリット・デメリットを理解しています。
ちなみに、詳細はこちらで解説しています。
そこで、実際に大手企業によく言われがちな
風通しが悪い、という噂は本当なのでしょうか?
解説していきます。
組織の構造について
大手企業は組織が複雑で階層的な構造を持っています。
とにかく細分化されています。
担当者のヘッドカウントも潤沢です。
わざわざ外部(外の会社)へ情報を取りに行かなくても、自社内やグループ企業内でノウハウが手に入るので完結してしまいます。
また、組織の階層性に富んでいるので、意見が上層部に届きにくくなり、従業員のアイディアやフィードバックが十分に反映されないこともあります。
外部の風も入らずに、重たい社内組織があるので、結果的に風通しが悪くなる。
チームとして、コミュニケーションが取れているチームもありますが、組織的な構造としてどうしても風通しが悪くなる構造上の原因があります。
堅苦しい文化と官僚主義
私が最も感じているのは、これです。
企業歴史を重ねてきた中で、不変の文化はあります。
企業は年月をかけて培った固定された文化があります。特に新卒社員は、その文化に誇りを持ち、企業の文化に適応するように養成されます
当然、優秀な人も多い一方、学生の就活時代に【大手でブランドネームがあって安定している】思考で入ってきた人がほとんどです。
優秀な経営層とそうでない中間層。
このバランスによって、大企業は成り立っています。
優秀な経営層が判断や方向性を間違わなければ、中間層を初めとする現場で少々のトラブルや企画ミスがあったとしても、会社が傾くようなことはありません。
これが官僚主義の側面です。
統制コントールの観点においては、
法律を作る国(官僚)と法律の下で行動する国民の構図に似ていると思います。
成果主義の不足
私が中小企業から転職をしてきて、痛感したギャップはここでした。
とにかく、成果に対する認識が甘い。
中小企業においては、結果やコストが如実に見えるので嫌でも成果主義の感覚が身に付きます。
特に営業をしていると、自分の成果が会社に与えている影響は身をもって実感します。
大手企業では、その部分がなかなか見えません。
自分の仕事が会社にどれでだけ貢献しているか分からない暗闇の中で、業務を強いられています。
この状況で成果主義を貫くのは、過酷かもしれません。
ですので、どこか他責であったり、経営者次第という、さじや判断を投げる姿勢が蔓延しています。
以上が大企業での、風通しの悪さの実態です。
構造上の問題と、大企業への憧れから入社したある意味モチベーション高い人たちによる問題が引き起こす官僚主義の2点があります。
決して、これらが一概に悪いわけではありませんが、働く上では理解しておいた方が良いでしょう。
是非、ご参考にしてみてください。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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