いつか笑い話になる日まで⑧〜2人で共謀してついた嘘〜

こちらは⑧になりますのでよろしければ①~⑦もお読みください。

全てがひっくり返るまで

叔母から借りた150万を振り込んだ後にも様々な理由をつけてYと S子は私達家族にお金を振り込みさせ続けました。
鬼に取り憑かれたのを神様達が助けてくれる。
神様達は富士山の頂上にいるから富士山に登らないといけないが、登山道は通らないから導かれた道を行くことになる。そこは危険な場所だから無事登りきるのに10万円、降りるのに10万円。
それを何度払ったか…。少なくても往復分を4回は支払いました。
前にも出ましたが子供手当、孫の児童扶養手当、養育費、母の年金、ありとあらゆるお金を振り込みました。必ず奉納したお金は全て戻ってくるからと。
それでもYは次々と事件が起こったと言いこちらには帰ってきませんでした。
もうこれ以上、命がないと言われても私達はどうする事もできないほど困窮した状態でしたが、そんな事考えもしなかったのかYはお金の無心を続けました。
最終こちらにもう搾り取れる物がないとわかったYは知り合いの女の子が何とか助けてくれたと言いS子と共に家に帰ってきました。
けれど前に言っていた報奨金の3000万円と今まで奉納し続けてきたお金はまとめて車のトランクに入っているけどまだ具現化されていないから、霊的な力の無い私達家族には見えないと。
そこからYは働く事もせず具現化するのを待っていると言い毎日ぷらぷらと車で出掛けては夕方頃帰って来てご飯を食べてゲームをして寝るというような生活を続けていました。
不思議だったのは私達家族に感謝の言葉も謝罪の言葉も一切なく、当たり前のように過ごしていた事です。もし、自分が悪くなくてもこんなに家族を困窮させたのなら少しは申し訳ないと思うのが普通だと思うのですがYにはそう言う感情はなかったようです。
またS子もこちらに一緒に帰ってきて朝からビールを飲みリビングでくつろぎ昼頃には近くのスーパー銭湯に遊びに行くなどし、私達は歯痒い日々を過ごしていました。
その数日後S子は夜行バスで栃木に帰って行きました。
その頃Yに何故ルイヴィトンからDMが来たのかと聞きました。Yは全く身に覚えがないと。
そんなわけない。Yの名前で届いているとDMを見せた所「自分の記憶がなかった時に元カノが働いているルイヴィトンに行ったのか、その近くで偶然会ったんじゃないか」と言い次の日その元カノに連絡をしたらたまたま会った時に顧客に送らないといけないDMがまだ件数足らなくて困ってるから送らせて欲しいと頼まれてたみたいだと言いました。ただ自分が記憶喪失の時の事だからよく分からない。と。
そんな顧客に送るDMにノルマがあるなんて知りません。
しかし私は、そうなんだ。と思ってしまいその後追求する事はありませんでした。
私達家族はお金が具現化するのを待ちながら一旦普通の生活に戻ったようにYを含め今回の事件前のように過ごしていましたが、具現化する目処も無く不安でした。
その時弁護士さんから内容証明が届きました。
驚きでした。
Yは知り合いの女の子や、昔からの友達に借りて家賃は払い込んでいると具体的な名前まで出していたのに家賃を滞納し続けていたのです。
弁護士さんからの内容証明は滞納家賃を支払わなければ強制的に退去してもらうと書かれていました。
家の名義は結婚前から私でしたのでとりあえずすぐ電話しました。
一括で支払えない事や必ず支払うので月々の家賃に滞納分の分割を上乗せで何とかなりませんか。とお願いして、相手方の返事を待っておりました。
そこから先のことはYが話をするから心配しなくていいからと言ってくれました。
そこでYに任せた私が悪かった。
数日後、Yは大丈夫。何とかなったから心配しなくていいから。と言ってくれ私はホッとしたのも束の間で、またS子から電話がありました。「さっきYと電話で話したんだけどさ。なーんか様子がおかしいんだよな。いつもとは違うから」またか。正直何度目だろう。。。
このS子の電話の後は必ず事件が起こるんです。
S子に弁護士から内容証明が届いてYがうまく話をしてくれたみたいだと伝えました。
するとS子は最悪YがYじゃなかった時の事を考えて自分できちんと問い合わせをしてみろと言いました。
弁護士さんにYから連絡があったと思うのですがと話をしたところYが言っていた「何とかなったよ」がまた嘘だったとわかりました。
勝手に今月中に〇〇円払いますと約束していたようで、書類の返送もすると言っていたけど書類が届かないと言われました。
結局Yは皆が仕事や学校に行ってる間に届いた書類を破棄し、なかった事にするつもりだったようです。
月末までにまとまった金額を払うと弁護士さんに言ったのもきっとそれまでにまた家から逃げるつもりだったんだと思います。が、S子との嘘の擦り合わせがうまくいかなかったのかYがこちらを離れる前にS子から発覚してしまったのです。
Yは狼狽え「俺は俺じゃないのか?」などと訳のわからない事を言いすぐ近くの神社に向かいました。その後の連絡で、まだ俺を狙ってる奴がいたらしい等と即興で考えたシナリオでまた家を出て行きました。
私達家族はまた月末までにまとまったお金を用意しなくてはならなくなりました。
Yは自分を狙ってる奴を外すためまた富士山に登りに行きました。
今度は神様対神様の権力争いのような物に巻き込まれたと言い節分に俺は〇ぬみたいだと。
これはきっと避けられないと思うと涙ながらに遺言LINEまで作り自分にもしもの事があったら子供達に送って欲しいと私にLINEを託しました。
自分にもしもの事があってもトランクのお金だけはちゃんと家族の元にこ具現化され届くように頼んであるから大丈夫だと言っていました。
しかし、節分が終わってもYが〇ぬことは当然なく、Yは俺を守ってくれてる方の神が勝ったなどと言っておりました。
正直私達とYには温度差ができており、私達の中では口に出さないものの「でしょうね。〇なないよね」と思っていました。
それでもこれから滞納家賃を払っていかなければいけないのでYは福島県の知り合いの社長に頼んだら全額貸してくれるって言うから福島県に向かうと言い出て行きました。
福島県につき社長と会食をした後社長に借りれるはずだったお金を貸してもらえなくなったからイラッとして〇してしまったと連絡が入りました。
とにかく埋めるからそれが終わるまでは帰れないと。あと、車の名義がS子だからバレた時困るからS子にも連絡してもし、警察が来てもその間絶対に福島県には行ってないと答えるように言っといて欲しいとの事でした。
またやらかしたんだ。としか思えませんでした。
S子に伝えました。
S子は動揺する様子もなく「わかった。お前も大変だな。まぁYが、帰ってくるまで待つしかねぇな。」という感じでした。
その後1週間ほどでYはこちらに戻ってきました。
具現化するのを待っていたお金はどうなっているのかYに聞きましたがオブラート一枚纏っている様な感じでもうすぐだと思うんだよなぁ。という返答が続きました。
その後S子からLINEが来ました。
「腰が抜けるほどびっくりしたよ!神様が来たんだよ。そこで申し訳ないけど来週あたりまで遅れてると伝えて欲しいって」と。
その後もこのような日にちをズルズルと伸ばすLINEがS子から届きました。
どこで終わるのだろう。。。
と思っていた矢先また決定的な大事件が…。
今回はここまでにしておきます。
次回はこれまでの事が全て嘘だったとわかったお話になります。
               to be continue…


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