その先の先

住宅街の先の、
公園の近くの赤い建物の奥の、
コインパーキングの左横を抜けて、
そのまま暫く真っ直ぐ行ったところにある
爬虫類カフェにて、
アリ坂は川サキに、
「川サキくん、
好きなタイプの話とかしていいよ。
別に俺は川サキくんの好きなタイプなんて興味ないんだけどさ、いいよ全然。
好きなタイプの話しなよ。
俺は全然構わない。
どうぞどうぞ」
と話を振った。

話を振られた川サキは、
「いや、なんですか急に。
興味ないんでしょ?
まぁでも、好きなタイプはよく笑う人、
とでも言っておきます」
と答えた。

それを聞いたアリ坂は、
「……あー、そう、へぇ~」
ってなもんだ。

興味ないんだから、しょうがない。
そういう反応になってしまう。

川サキ、何も気にするな。

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