アメリカでのこと#9 アメリカで出会った二人のアナ
アメリカにて。とある付き合いのグループに,同じfirst nameの読み方の女性がいた。Anna なのか Ana なのかスペルはわからない。
1人はロシア出身のアナ. 彼女はフランス語とロシア語を操り、アメリカ以外に、ロシア、フランス両方の国に家があって行き来していて、とっても背が高かった。ロシア語にもフランス語にも近い、独特の英語の発音をしていた。
もう一人はラテンアメリカにルーツを持つシングルマザー。いつもチャーミング。アメリカではヒスパニックと呼ばれるアナ. 時々、普通にスペイン語の単語をそのまま英語に混ぜてきた。でも、ほとんど英語と変わらない単語ばかりで、直さなくても、意味の類推が容易だった。
ロシアンアナはクールであまり自分からは話さない。一方ヒスパニックアナは明るくていつも楽しそうだった。
仲間内で「Ana」という単語が出てくる時、
どっちの?ロシアンAnaそれともヒスパニックAna?などと会話をしたことを覚えている。
同じ名前だけど、異なる2人。
名前の語源は諸説あるようだけど「恩恵」を意味するヘブライ語由来の様子。平たく解するとロシア語圏,スペイン語圏ともに、Anaは「恵まれた人」の意味を持つと解釈した。
2人が現在どうしているのかわからない。自分と一緒に人生の一時期すごしたアナという女性が2人いたことを記録に残そう。
2人にはもう会えないけれど、どこかで何かに恵まれ、幸せにすごしていますように。