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見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮

相変わらず昼間は暑いですが、台風10号が夏を連れて行ってしまったかなような秋の空ですね。

先日台風来る来る詐欺の最中撮った夕焼け

こういう空を見るたび「こんな色の茶碗があったらなぁ…」などと独りごちたりして。

私の大好きな三井記念美術館の「かすみ」

三井記念美術館HPより引用

かつて日本経済新聞の「心に残る名碗」という連載の中で
【その後、いくつものととや茶碗を拝見したが「かすみ」を思い浮かべると、他のものが消えてしまうほど強い印象を受けた。】と書かれているほど美しい「かすみ」

お茶の世界に足を踏み入れたばかりの時に三井記念美術館で「かすみ」に出会い
茶碗の見方や良し悪しなど全くわからない私でもその美しさに言葉を失い、ただただぐるぐるとかすみの周りを回っていた日のことを昨日の事のように思い出します。

幸か不幸か、私の中でも「かすみ」が基準となってしまった日です。

何十年か前ご縁さえあれば、この子でお茶を飲むことが出来たかもしれないと思うと、もっと早く生まれていれば……

美しい秋の夕焼けを見るたび、そんな事を思ったりしています。

皆様にも心に残る名碗はございますでしょうか??


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 最終回の今回は、千家茶人好みと大名茶人好みの棗を比較し、両者の違いを見ていきます。

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・日時 9月29日(日)
    ①14:00〜15:10 ②15:20〜16:30

・場所 GINZA FOREST 2F 白いハコ 

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