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覧古考新

覧古考新
(古い事柄を顧みて、新しい問題を考察すること)

古典が好きです。

学生の頃国語のテスト受ける時、教科書に出ていない古文が出題されるのが楽しみでした。

今よりも一日が短く、インフラも整備されていない不便な日常の中、いや、そんな生活だったからこそなのか、古典の中の人々は些細な事が幸せだったり、面白かったり、心を大切にしたり、ときに残酷だったり。

とにもかくにも、古文を読むことで昔の人々に思いを馳せるのが好きでした。

必要ないかもしれない事をアレコレ頭の中で考えるのが好きなのは今も変わってないのですが…


そういえば先日購入した柳桜園さんの浮舟きっかけで「源氏物語 宇治十帖」読んでないなとざっくり読みました。

宇治十帖を読んでいなかった理由が思い出されました。

源氏より薫はさらに腹が立つ←

学生の頃はそれが許せなかったんでしょうね(ウフフ

改めて源氏物語をザザザーっと読んで今思うのは
あれだけの物語を残せる程の才のある紫式部は
当時の社会に思う事が色々あったけれども、声に出すことは出来ないからフィクションとして書き続けたのかなと。

まぁ、いち読者の感想なので餅は餅屋に任せましょう。

陶芸も勿論


陶芸も勿論、色々な方々が古い窯や技法や歴史を研究されています。

遥か昔の陶工達は何を思い作陶していたのか。
どんな技法で作陶していたのか。
目指した物はどこだったのか。

気になる作家さんの陶展にお伺いするたびに、そのようなお話お伺いさせていただいたりしています。

そして、先日お伺いさせていただいた野口以織さんとも色々なお話をさせていただきました。
とても面白く、勉強になる話を沢山お伺いさせていただきましたが、私の言葉で語る事でもないですし、大切な宝物として心の中におさめておきます(エヘヘ

野口以織さんの素敵な陶歴から、素敵な欠片を感じてみてください。

ともかくも陶歴1
樹々は青を深めて山を覆い
草は背を競って遠海を隠す
夢を追いて三十余年 谷間の窯
炎は語らず 未だ風寒し

なんてね。

陶歴2
友は遠く去って久しく、陶工ひとり。
茶など汲み交わす話し相手を欲す。
焼物以外話題乏しき年寄りなれど。

「だんまりの焼き過ぎ茶碗や雨の空」
さあて、次はどうしたものか。
雨はイヤだなぁ。
陶歴3
50年以上前、名古屋で出会った魅力的な女性がいた。
同じクラスだったその女性、
少年と見間違えるかのよう。
浅黒い肌に黒い眉。
とりわけ大きな瞳は誰にも優しい眼差しだった。
お互い恋人がいたが、お互い深い信頼を。
確かめるすべはもうないが、
ある種、愛し合っていたと思い込んでいたい。
とにかく周りもうらやむ、わずか2年の時間だった。
現実の矛盾とは裏腹な純粋な時代。
老人の心はすっかり淀んでしまったが、
カケラをどこかと捜してみよう。
陶歴4つまらん
野口以織陶歴
1950年 群馬県桐生市生まれ
1986年 陶芸を志す
1991年 現在地・秦野市蓑毛に以織窯を築窯
2004年 頸椎椎間板ヘルニアを発症 
      左腕の一部に部分麻痺が残るが
      井戸茶碗の試作に没頭する
2012年 東京・西荻「ギャラリー壽庵」にて
      井戸茶碗初個展
以後、同ギャラリーを中心に鎌倉、岐阜にて個展開催

以織さんが研究されてきた事はご自身のInstagramに書かれているので、是非!!
野口以織さんのInstagramはこちら


覧古考新

(古い事柄を顧みて、新しい問題を考察すること)

温故知新と、とても似ているけれど

私がみんなの茶の湯ORIでしたいと思っている事は覧古考新なんてことを思っていたりしています。

餅は餅屋。
美味しいお餅を大好きだと沢山食べながら、雪見だいふくのような何かを模索しているのです。

雪見だいふくが誕生した時はきっと
「餅にアイス!!??」ってなったはずですが、今やスタンダードですよね?

つまり、そういう事なのですが
うまいこと言ってるようで、そうでもないかな…

最近観たドラマ「タイガー&ドラゴン」の第三話茶の湯の中で近い事を言っていたので興味ある方は是非!
U-NEXTやNetflixで見れます!

七夕星雲茶会のご案内

【星雲 七夕茶会のご案内@経堂 藤水亭】

 7月7日(日)、七夕の日

 小田急線経堂駅北口徒歩10分にある「藤水亭」さんにて、七夕 星雲茶会を催します。

 ご協力を賜りました 野口以織さんのお茶碗と「七夕」に合わせた道具組で、昭和初期の趣を残す数寄屋造りの茶亭「藤水亭」さんにて、皆様に一服差し上げます。

 ご都合が合いました、お誘い合わせの上、是非足をお運びください😊

 ご予約、お待ちしております♪

〈七夕 星雲茶会 詳細〉

ところ 藤水亭(小田急線経堂駅北口より徒歩10分)

時間 ①10時30分〜12時
   ②13時〜14時30分
 ③15時〜16時30分

※茶会に、野口以織先生の茶碗の展観席が組み込まれています。

茶会費  5000円

※野口以織さんのお茶碗の販売もございます。
ご希望等ございましたら、お気軽にお声がけください。

茶の湯講座「箱や箱書きについて3」ご案内
📝《みんなの茶の湯講座『箱と箱書き③』》

 器を保護するために用いられる「箱」

 最終回の今回は、箱にまつわる逸話や各家元・宗匠・数寄者たちの箱書の比較などを中心にお話し予定です!

 各回完結なので、どの回からでもご参加いただけます♪

・日時 6月23日(日)
    ①14:00〜15:10 ②15:20〜16:30

・場所 GINZA FOREST 2F 白いハコ 

・参加費 2000円(抹茶+和菓子付き)


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