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茶の湯講座に感謝を

先日は中秋の名月でしたね。
きれいな月を皆様見る事ができたでしょうか。

中秋の名月にちなんで練切り何種類か作りました。

さて今日は学ぶ事について、恐れ多くも書いてみようかななんて。
秋ですしね。

学びたいと思っても本質を見失う事もある。

少し前、出光美術館で指月布袋図を見ました。
その時の感想はこちら。

学びたい!知りたい!と情熱を持って何かに向き合い始めた時の情熱を持ち続けることの難しさは、大なり小なり皆経験したことがあるのではないでしょうか?

指月布袋図を見た時、そんな気持ちを思い出しました。

好きで、学びたい、もっと知りたいと思った事でも壁にぶつかったり、自分よりも才能ある人を見続けたり、自分の中でそれについて極めたとおもってしまったり、単純に飽きてしまったりするのではないでしょうか?

確かに「好き」だから学びたい追いかけたいもっと知りたいという情熱は最初はあったはずなのに。

そんな時はきっと、月ではなく指をみている時なのかもしれないですね。

私はといえば、学ぶべき事はとても多く、知りたいと思う事もとても多く、自分の学びや知識、感覚に満足する事は無いのですが。

何度聞いても覚えられなかったり、上手く出来なかったり、仕事で疲れきっていて先延ばしにしたり、ただ、ひたすらなんの役にたつかもわからぬまま、好きだからという理由で学び続けることに疲れてしまう事もあります。

だって、私は愚かな人間何ですもの……

自分を甘やかす魔法の言葉を並び立てる事は得意なようです( -ω- `)フッ



朱に交われば赤くなる

先日静嘉堂文庫美術館へ行ってきました。
その様子はこちら。

素晴らしい展示品を見ながらハッとしました。
素晴らしい茶入や、茶碗の数々を見ながら自然とその傍らにある箱や箱書き、真田紐について考えている自分がいました。

茶の湯講座を聞いた事で学んだ知識が、身となり今までとは違う見方、楽しみ方で美術館を楽しんでいたのです。

本当ならば自分で莫大な量の本を読み、考え、様々な講座に行き、思考を巡らせなければ得られない学びを、得ることが出来ているのです。
(いや、お前そんな事すらしてねぇのかと言われたら「グゥ……」と言うしかありません…
「グゥ」)


共同運営しているので講座を毎回聞いているのは当然なのですが
その、自分の置かれている環境のありがたさに改めて感謝です。


朱に交われば赤くなると言いますが、こんなに恵まれた環境にいるのに自分の自堕落で染まらない事もあるんだなぁとしみじみ…
(いや、しみじみしちゃ駄目ですね)

忙しいから、やらなくてはいけないことが多いから、疲れているから、体調が悪いから、気分が乗らないから、なんの為に学んでいるのかわからなくなったから。

好きなのに、好きという気持ちはあるのに、何かと自分を甘やかす為の魔法の言葉を自分で自分にかけるのはやめようと思いました。
美しい月は変わらず常にあるのに。

知る事の楽しさ、学ぶ事で得られる楽しさを大切に、月を目指しこれからも精進していきます。

日々の雑多に流されてしまうのも人としてありがちな事ではあると思うのですが

「歩け、歩け
どんなものが出て來ても乘り越して歩け
この光り輝やく風景の中に踏み込んでゆけ
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出來る」

大好きな高村光太郎の道程です。

学ぶ先に何があるのかは、自分次第ですね。


茶の湯講座お知らせ

《みんなの茶の湯講座『茶の湯と棗③』》

 薄茶器の代名詞「棗」!

 最終回の今回は、千家茶人好みと大名茶人好みの棗を比較し、両者の違いを見ていきます。

 そして江戸期に活躍した知っておきたい塗師・蒔絵師を取り上げ、逸話などもご紹介いたします!

 各回完結なので、どの回からでもご参加いただけます♪

・日時 9月29日(日)
    ①14:00〜15:10 ②15:20〜16:30

・場所 GINZA FOREST 2F 白いハコ 

・参加費 3000円(抹茶+和菓子付き)

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