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雑感記録(163)

【やっぱり飲み会は大嫌いだ】


昨日、会社の飲み会があった。取引先との合同の、所謂「忘年会」みたいな形で開催されたものである。12月ともなるとこういった「忘年会」と称して様々なところで飲み会が開催される。先日、記録で12月は好きではないということを書いたが、これも12月が好きでない1つの大きな要因であることは言うまでもない。

しかし、飲み会というのはやはり大嫌いだ。

僕は今年の1月1日からお酒のせいで入院した。そこから1年は禁酒と言われた。しかし、食事制限や自身の努力、周囲の協力もあって状況は良くなりおよそ9か月で禁酒は解けたのである。お酒が飲めないということはある種、社会で生きていく上での戦闘力が他の人に比べて1ぐらいレヴェルが下がる。今ではお酒を飲めないということが認知され、況してや「アルハラ」という言葉が作られるぐらいなのだから、良い世の中にはなったと思うが、しかし、慣習というのはそう簡単に変わるものではない。

冷静に考えて、僕らの上司成る人間たちはそういう死線を潜って来た強者たちである。彼らはそういう中で鍛えられ、ある種の処世術とまでは言わないが、飲み会の心得的なものがある訳である。それに役職的には上の立場にあるので会そのものをコントロールできる立場にある。つまりは選択肢を多く抱えているのである。

ところが、若手、厳密には飲める若手はそうはいかない。ある種「飲むのも仕事」と化している。それは無論、上司も気持ち的には同じだろうが、彼等には「飲まない」という選択肢が存在する。しかし、なまじ飲めてしまう若手はあれよあれよという間に支配され「飲めよ」というような形になってしまうのである。

と、ここまで書いて「いやいや、それはお前がお酒を飲まないという選択肢を選ばなかったから悪い。断る勇気も必要だし、なぜ断らないのか?」という人も居るかもしれない。ただ、中には断れない人も居る。というよりも、断れたとしても場の雰囲気で飲まざるを得ないという状況であれば、その選択肢すら浮上しないのである。


僕が思う飲み会の嫌なところはその「雰囲気」にある。しかも、何となく流れる「雰囲気」にである。飲まなければならないという「雰囲気」。つまりは「別に誰も「飲め!」とは強要していないけれども、ここで飲まなきゃ雰囲気が…ねえ…」みたいなのが気持ち悪い。

直接的にこういうことを言わなくても、その何となくの「雰囲気」が漂う飲み会は本当に嫌いだ。大嫌いだ。正しく、昨日の飲み会はそういう飲み会であった訳だ。

正直に言えばね、それりゃ飲んだ人の自己責任だから、気持ち悪くなって吐いたり、二日酔いになったりしてもそれは自分に帰結するだけの問題である。しかし、問題なのは飲み会明けての出社日に「金曜どうだった?」って上司に聞かれ「いや、まあ結構飲んだんで潰れましたね」ってごまかして「あははは、飲みすぎだよ!気を付けなね!」と言われるのが腹立たしい。心配されるのが何かムカつくのである。

「飲まなきゃいけない雰囲気を作ったのはお前らだろ!」

という言葉を飲み込んで「はは…気を付けます…」という時の悔しさ。堪ったものではない。況してや、その飲み会で一切飲んでいない上司にそれを言われたらもう腸煮えくりかえってしまうだろう。事後的にそういうイライラを抱えてしまうのが僕はものすごく嫌だ。

飲み会は確かに愉しい。それは認める。その時にしか味わえない気持ちとか、その時にしか関わり合えないような人との交流がそこにはあるからだ。しかし、僕はそこにお酒が入ってしまうと表面的にしか愉しめなくなってしまう。雰囲気に流され、飲み、そして一時は気持ちが良くなって愉しめるかもしれないがその場限りである。

今後、色々と長期的なお付き合いがある訳で、これっきりではない。仮にこれっきりであれば僕は躊躇なくお酒を浴びるように飲んだだろう。そして、潰れたかもしれない。しかし、これきりではない。また今後も関係性は続いて行く訳である。もしかしたら食事に行く機会が今後あるかもしれない。ここでしこたま飲む必要性があるのか?


ここまで書いてみて、僕はお酒が好きだけど、飲み会は嫌いなんだなと改めて認識する。加えて、そもそも僕は大人数で居ることが苦手なのかもしれない。それが例え、会社で仲が良い人たちとでもだ。

僕は会社というか、仕事とプライベートはハッキリ線引きしたい人間なのかもしれない。勿論、仕事の内容に関しては僕の好きなことをしている訳なので、ある種プライベートに踏み込んでいる訳なのだが、「お酒を飲む」という行為そのものが僕にとってプライベートなのである。そこに大勢の人が居て、僕は僕のペースで飲みたいのに、そうはさせてくれない。つまりは会社飲み会そのものが僕のプライベートを侵害しているのである。

とはいえ、飲み会にもメリットはある。

それは普段あまり話せない人ともコミュニケーションが取れるという点である。どういう仕事をしているか分からないから、それを聞き相手を知ることが出来るのである。その1点に於いては飲み会は非常に重要であると思う。だから、そこにお酒を飲まなければならない「雰囲気」というのが嫌いなだけである。大嫌いなのである。

やっぱり、個人的に仲の良い人たちとこじんまりお酒を自分のペースで愉しむのが1番である。僕にとってはこれ以外ないのである。


結局今日1日、二日酔いのせいで1日を無駄にしてしまった。少し体調がよくなったので大学の図書館に行って本を読もうと思ったが、気持ち悪くて図書館で爆睡をかましてしまった。

夜、これを書いている時には既に体調も万全でピンピンしている。しかし、出掛けようにもどこへ行こうか。また夜の東京を徘徊でもしようか。

僕はやっぱり飲み会が大嫌いだ。

よしなに。


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