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カサンドラになりやすい人の性格について考えてみた

Xで話題になっている『カサンドラ症候群』。
これは、ASDの周りの人(特にパートナー)がコミニュケーションにおいて精神的に疲弊し限界を迎え、うつ状態や体調不良などを起こすという疾患であります。

何でも、ASDとカサンドラを結びつけるのは無理があると思いますし、殆どのASDの方は無害だと思います。カサンドラは、ASDの周りで必ずしも発生する訳では無いとも思います。

ですが、性格上、どうしてもASDの人と対立してしまう人がいるかと思います。
このような人が病んでしまいカサンドラに陥りやすいのでは無いか?と、思います。

そこで今回は、カサンドラになりやすい人について考えていきたいと思います。

カサンドラになりやすい人

・優しすぎる人

優しすぎる人は、何でも自分を後回しにし相手を優先してしまう傾向にあるかと思います。また、『大丈夫だよ』などと本音を言わず変に気を使ってしまいます。
相手に遠慮して、自分の気持ちや立場より相手を優先にしていまいます。
要は、自己主張は控えめにして相手に尽くしすぎてしまう感じの人です。
どんなに辛い状況でも、相手を優先にして献身的に尽くしてしまいます。
これは、カサンドラ界隈の方々に一番多い特徴であるかと思います。『私、こんなに辛かったのに…』『私、こんなに頑張ってるのに…』『尽くしてきてるのに…』『当たり前だと思っている』『私の事、分かってよ…』などと嘆く当事者が多く見受けられました。
ですが、ASDの特性として、相手の立場を想像しづらい、ついつい自分中心になってしまう、ハッキリ言わないと分からない…そういう部分と対立してしまいます。
定型が、気遣ったり察して話を聞いてあげられる部分が、ASD当事者には難しい部分があると思います。
優しすぎる人は、無理してしまいそれが報われずモヤモヤが増大していく恐れがあるので、注意が必要です。

・繊細な人

繊細な人も、カサンドラになる可能性が高いです。繊細な人は、アンテナを張り巡らせ気を張った状態です。

この特性が、ASDの特性と対立します。ASD当事者は、場の空気にそぐわない発言や、共感しない、余計なアドバイスや失言をしてしまったり、気まぐれな部分があると思います。

また、ASDの怒りやネガティブな話に引っ張られてしまうこともあるでしょう。

繊細な方は、ASD当事者のこうした言動に振り回され疲弊し精神を病んでしまう可能性もあります。ASD当事者も、繊細な方への配慮に戸惑うことでしょう。
繊細な人は、優しすぎる人と並んでカサンドラ界隈の方に、多いのかな?と、思います。


・コミニュケーションや同調を求めることが多い人

大抵のASDは、ある程度、一人の時間が必要になります。1人で物思いにふけったり、思考の整理をします。
過敏な部分から、静かな場所でクールダウンする時間が必要になるのです。
また、相手に染まるのが苦痛に感じる場合もあります。

その特性が、コミュニケーションや同調を求める人に孤独感を与えてしまい、お互いにフラストレーションの原因となりやすいかと思います。

・共感を求める人

ASDの人は、共感出来る部分と出来ない部分の差が激しいです。
自分の体験したことや興味関心事に対する共感力は高い方だと思いますが、未体験なことや興味関心が薄い物事に対する共感は苦労する傾向にある?と、思います。
また、当事者は想像が難しく、ついつい正論を言ってしまったり、キツイことやアドバイスを言ってしまいます。
上記の特徴が、共感を求める人にフラストレーションを与えてしまいます。

・世話焼きな人

世話焼きな人は、その人のために、一生懸命自分を犠牲にし尽くします。
ですが、ASDは、干渉をいやがります。当事者としては、そっとして欲しくストレスが貯まります。
世話焼きな人の気持ちが相手に届かず、感謝されず、精神がすり減ります。


以上、カサンドラになりやすい人の特徴でした。

女性の方がカサンドラになりやすい理由として、女性の方が男性よりこれらの傾向が強いかなのでは無いか?と、思います。

では、逆にカサンドラになりにくい人の性格について考えていきたいと思います。

それは、図太くマイペースな人です。
私はASDと診断されましたが、身近に10年位の付き合いの人がいます。
その人は、あんまりカサンドラに陥ったことがないかと思います。
それは、彼が図太くマイペースな性格だからだと思います。
他人を優先せず自己主張は、しっかりする、自分のペースを大事にし、自他境界がハッキリしている、コミュニケーションや共感をあんまり求めない、他人に尽くし過ぎない、そんな性格の人間です。

性格特性上、どうしてもASDと相性が難しい人はいると思いますし、やっていける人がそれぞれいるかと思いますが、
合わない時は無理せず適度に距離を置くのが懸命なのかと思います。


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