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子どものカウンセリングの必要性

幼少期のトラウマや悩みは、意外にも大人になっても影響しているそうです。とくに親子関係に関することが大きいようです。
でも子どもの頃って、客観的に自分が悩んでいることに気づけなかったり、傷ついてることも分からなかったりします。相談することの大切さや自分の心を感じたり整理したりすることの必要性も知らない子がほとんどだと思います。だって授業でも習いませんし。

学校にはスクールカウンセラーがいるところが多いと思います。私も自分が小学生の時からスクールカウンセラーがいる部屋が学校にありました。なのでその存在は認識していたものの、なんとなく入りにくい印象で一度もカウンセラーと話すことはありませんでした。なんとなく”すごく悩んでいる子だけがいく所だろうな”と思っていました。なのでもし当時の私の感覚と今の子たちの感覚があまり変わらないのであれば、形上配置していてもあまり機能していないのではないかと思うのです。

大人から歩み寄らないと、よほどの事がない限り子どもたちから自分の親の悩みを関係のない大人に話すことはないのではないかと思います。でも吐き出す場がないと、特に我慢強い子ほど自分の内側にため込んでいってしまう気がします。大きな悩みでなくても、思春期は多感ですし、ストレスや勉強・部活のプレッシャーもある中で少しずつ色んな思いが心の中に積み重なっていくように思います。
もちろん全員が全員悩んでいたり親子関係が良くないわけではないと思いますが、それでも日々色んなことがあるので、自分で自分の話をして気持ちを振り返ってみる時間をとることはやってもマイナスになることはないと思います。
家庭訪問はあるけれど、親がその場にいるし、結局勉強のことばかり。それよりももっと、子どもの心にアプローチしていく時間をとっていくことが、今後の教育に必要なのではと思います。例えばスクールカウンセラーと子どもが一対一で話す時間を少し持つとか。”お父さん、お母さんとどう?”とか。”お家ではどんなことしている?”とか、軽い感じでいいと思います。生徒全員とやるとなると膨大な時間になるので、一人一人とはかなり短い時間になるとは思います。なのであまり深く話せないと思いますし、あまり心を開いてもらえずに終わってしまうことの方が多いかもしれませんが、私はそれでもいいと思います。ただ、”こういう人がいるんだ”とスクールカウンセラーの存在を子どもたちが知っていれば、何かあったときにもしかしたら頼ってくれるかもしれません。子どもたちから歩み寄るのは難しくても、何度か大人からアプローチすれば、少し関係性が築けて何かあったときにヘルプを出しやすくなるかもしれないからです。また、その取り組みの中で、日常では気づけなかったヤングケアラーになっている子の存在を発見することもできるかもしれません。

日本にカウンセリングが浸透していないのも、教育現場で知識ばかりを求めて心のケアに取り組んでこなかったことも起因しているのではないかと思います。
体のケアについても以前記事にしましたが(下記参照)、子どもたちの心のケアもとても大切な取り組みになってくるのではと思います。


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