見出し画像

最近の良書。食べることの真髄とは。

最近の我が家の春の食卓。
ふき味噌、フキノトウの天婦羅、ホタルイカと春キャベツのパスタ、菜の花のお浸し、菜の花とホタルイカの炒め物、新玉ねぎのサラダ、春キャベツとベーコンのスープ、桜湯、桜のパウンドケーキ、柑橘、いちごのドーナツ……などなど。

中でも、ふき味噌は配って回りたいくらい美味しいし、桜湯は毎日飲んだって飽きない。湯呑に浮かんだ桜の花びらが美しくて、幸せだぁとぽつり呟いている、そんな最近です。

「旬のものに感動する」という感性が自分に備わっていて、本当に良かったと思う。そのおかげで、私は一年中どの季節だって、心と身体に栄養を届けることができるから。
こんな風に食べることを大切にするようになったのはいつからだろう?
少なくとも実家にいたころには全く料理をした覚えがないので。
でも、母はなんでも手作りする人で、その頃から私の中にはそういう種が蒔かれていたのだと思う。

大学生になって美容に興味を持つ過程で食にも興味を持って、社会人になってからボーナス数か月分のお金を出して食×美容の学びを深めたりもしたけれど、今が一番台所仕事が楽しいし、今の自分の方が好きだなあと思えます。

美容に特化するのではなく、単純に旬を楽しんでいるだけ。でも、そこにはとても深い感動がある。純度の高い豊かさ、優しさ、清らかさ。そして、旬を食べる時に、私はその感動や良いものも一緒に飲み込んで、しっかり咀嚼して、そうして自分の一部にしているのだと思う。

そんなことを考えていたら、興味深い本に出会いました。
辰巳芳子さんの「いのちと味覚 ~さ、めしあがれ イタダキマス~」。

「食べることは、カラダにガソリンを注入するようなことではなく、分子レベルで食べたものと身体が入れ替わること」
「良い食をいただくと、確かないのちになる。いのちそのものは、あなたが思う以上により良く在ることを求めています。」

これが真実だとしたら、私の細胞は今エネルギーたっぷりの春の食材でできているし、私の命はより良いものに向かって少しずつ輝きを増しているはず。何より、大切な家族も同じであること、それは私にとってかけがえのない、とても大きな意味をもつこと。

まだ途中までしか読めていないけれど、大切に読んで、食べることの真髄に、著者の考えに触れてみたいと思います。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?