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【引用】ボーヴォワール『人間について』

今回読んだのは、シモーヌ・ド・ボーヴォワール(BEAUVOIR, Simone de)[1908-1986]『人間について』(青柳瑞穂訳、新潮社、新潮文庫、1955年6月、東京)です。

以下、引用した文章になります。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

2024年4月16日 06:31
神は存在しているものを欲します。神の意志は、実存の動かない土台でしかありません。(略)。かくのごとき神は個人ではありません。つまり普遍です。不易で永遠のすべてなのです。そして、普遍は沈黙しています。

ボーヴォワール『人間について』1955: 45-46

2024年4月16日 06:42
人間が言葉をかけるのは、この無関心で、完成された、非人格の神ではないはずです。(略)。もしも神が存在しているものをことごとく欲するならば、人間は何でもかまわず行動さえすればいいのです。

ボーヴォワール『人間について』1955: 46-47

2024年4月16日 07:13
人間は神において己れを超越するつもりでいます。ところが、人間は内在性のただ中においてしか決して己れを超越しません。

ボーヴォワール『人間について』1955: 51

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