内面と外見

人は外見で判断されやすい。衣類がきちんとしている人、着こなしがいい人、髪型、顔のパーツや体型。そんなところだろうか。特に初対面ではそれが評価の対象になる。それを言語化したら一目惚れなんて言うのだろうか。

では、なぜそんな話を私が持ち出したのかという事になるのだが、数年前から、介護の現場ではピアスや髪を染めるなどの職員でも受け入れる施設や会社があるようで、私が医療・介護で働きだした頃はご法度でしたし、そんなことをすれば、学校であれば退学と言われていました。

え?ピアスや髪染めは多様性ですし、問題なくね?と言われる方もいると思います。その通りです。多様性を否定したり個性を否定したいわけではないのです。

なぜダメなのか?ってことですよね。私も生まれてこのかた、髪染めアクセサリーをしない人間でしたんで…正直ダメなものはダメなんでしょうという認識でしかなかったんです。なので、現場の声も踏まえつつ考察してみようと思います。

ダメ派
・対象となる患者や利用者は高齢の方が多く受け入れられない為。
これはよく聞きますし、言われていました。昔の方が生きて来られた時代にピアスや髪色を変えるとかあった?と聞かれるとなかったでしょうから、だらしないと思われるのかもしれませんね。
・先輩たちもそうしてきたから
これもよく聞きます。伝統というものでしょうか?古きよきものを守り、清楚を保つ。そうすることで職業としての地位も向上しそうですよね。
・怖い
昨今の、タトゥーやアクセサリー(どくろみたいなやつ)を見ると怖いなって思うことあります。でも、実際お話してみるととーってもいい方なんですよねこれが。

肯定派
・多様性の時代になんでも否定は良くない
その通りです。職業においてそこを持ち込むかどうかって非常に難しいと思うんですね。でも、個性ですと言われれば確かにそうだし。でも、実際強制されて従ってきた身としては理解しがたかったりもします。
・利用者は喜んでいた
マニキュアとかすると高齢者の方は喜んでくれました。だから、ファッションも含め、楽しんでくださってます。そうなんですよ、何歳になっても、女性は女性ですから、そういう若い方の行動って刺激になりますものね。
・人に迷惑をかけていません
香水とかはダメだけど、髪を染めて誰かに迷惑をかけていますか?って事みたいですね。うーん…難しいところです。よく、看護学校の教諭は髪を染めたいなら、染めてもいい仕事に就けばいい申しておりました。その通りって私の中で腑に落ちちゃったんですよね。

さて、意見が出そろったところで、個人的見解に行こうと思います。

介護のお仕事を始めて思ったこと
外見はみられます。それで最初の評価が決まります。簡単に言うと初期値みたいなものでしょうか。染めても・アクセサリーしててもいいと思います。だけど、高齢者さんはあなたではないので、どうしても評価としては落ちる「傾向」にあります。もちろん喜ばれる方もいますが、確立としては低いかな。初期値が低くても、内面を見てもらえたり、真摯に仕事に取り組めば見直してもらえる可能性は大いにありますが、実際はそこにたどり着くまでに、交代となるケースも多いです。

話題のタトゥー私は、入れられてる方とお話したり、スーパーとかで助けてもらったりしてるので、良い方多いなーって思いますが、高齢者の方に聞くと「入れ墨みたい」とか「怖い」とかという評価になるようです。

そこから、あ…でもこの人いい人だってなるには相当な努力も必要になります。

結論
ファンションについては、自由だけど。その代わりお仕事の難易度が上がるよ、その難易度を下げるなら、世の中の大勢が思う「これならいいよね」に合わせるのが無難かと。私は徹底的に学校で教育されたので、当たり前と思ってきました。正直、学生時代周囲の子が髪染めをしていた時、憧れたし、したかった思い出があります。それでも、内面でリカバーする・実力でってなるならそれでもいいと思います。ここらへんは自己選択・自己責任かと思います。あとは会社さんの方針ですかね

おっと…考察が長くなってしまったぜい。今日も一日良い日になりますように

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