見出し画像

私の人生だもの「私は、ヴァレンティナ」

ご訪問ありがとうございます_(._.)_
今日は、ブラジル制作の映画、ご自身もLBGTQの
監督による、トランスジェンダーの少女の物語です。


ヴァレンティナは、離婚した両親の母親の方と暮らす17才の少女です。母親と新しい街に引っ越してきましたが、こんど入学する学校には、生まれたときに付けられた名前「ラウル」では、通いたくありません。「両親のサインがあれば、法律で、通称のヴァレンティナで通える」と、校長から聞いた親子は、父親のサインが欲しいのですが、行方不明の連絡不能。

新しい街で知り合った、通信機に詳しい友達から、父親の携帯電話を追ってもらい、父親と連絡することに成功します。


ゲイセクシャルの友人もできます


しかし、入学前に行われた、年越しパーティーでヴァレンティナは、お酒を飲みすぎてしまい、小部屋で寝入り、イタズラ目的で入ってきた男の同級生に体を触られ、秘密を知られてしまいます。



それからは、現代らしく、若者らしく、SNSを使い、ヴァレンティナが実は体は「男」である的な画像が拡散されてしまいます。

泣き寝入りはしたくなかったヴァレンティナは、犯人を突き止め、ご本人に釘さしに行きます。
堂々としたヴァレンティナとは対称的に、ネットで誹謗中傷した少年は、しどろもどろで、「チキン」な感じだったのが印象的でした。

チキン少年に非難しに行ったヴァレンティナに腹を立てたのは、攻撃的で短絡的な少年のアニキで、仲間を使い、ヴァレンティナの髪の毛を切ったり、家に脅しにいったりします。

この「逃げも隠れもしませんから」的なアニキの行為のほうが、ネットを使った卑怯な弟より、少しですが、好感が持てました。やってることはド最低
ですけど。


物語は、ヴァレンティナが就学まで、紆余曲折あり、彼女が無事に勉学に勤しめるかが課題ですが、
ネタバレになりますので、物語はここでチョキンとしておきます。


ブラジルでは、トランスジェンダーの子の退学率が85%だそうです。そして、成人しても平均寿命は35歳。。

35歳。。
35歳で亡くなってしまうかもよと、言われていても、ホルモン投与をして、自分に正直にありたかった彼女、彼らたち。

そんなことがあるのだと、この映画を見て、初めて知りました。
生まれたときに、もらった「性」が、本来の自分の「性」とは違う人もいる。

そして、そういう人がその人らしく生きて行くのを異端視し、排除しようとする人もいる。


「性」の方向に限らず、結婚しない、恋人を作らない、子供をつくらない、等々、、
「自分」の「常識」からは、外れた人を異端視する人は、います。

みんな、それぞれ、ムリしないで、自分に合った靴を履いてるだけなんですけどね。


わたしは、「トランスジェンダー」なの。
と、ある日、わたしの友人が告白してきたら、どうするか、、もしか、わたしの家族が、、


その時は、間違っても「あなたの気持ちはわかるよ。よく言ってくれたね」
とか、言えません。だって、絶対に本人にしかわからない気持ちだから。


ただ、見守って、ありのままを受け入れること。
なにも言わない、しない、そのままの関係を続け
られたら、いいなと思います。


「私は、ヴァレンティナ。」
若者に向けて、作成されたらしいですが、あらゆる年齢層が見ても、新たな発見になる映画です。



この記事が参加している募集

#映画感想文

67,494件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?