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ベンツ屋さんに行った話し。


閲覧ありがとうございますm(_ _)m✨


今日は、先週、メルセデス・ベンツの販売店の、とあるヤナセに行った時の話しを書いておこうと思います。会社の社長車を見に行く上司に、見学がてら
お供したのが理由です。
見てるだけの人です。

クリスマスのチョコはもらいました。


現社長車が古くなりつつあるから、そろそろ新車購入を視野に入れて、ディーラーに行くことになった常務さんとは、面接の時にお会いしたとき以来、社内で、会えば、気軽にうちとけた感じで話しかけてくれました。

しかし、いざ、会社を出てヤナセに行こうとしたら、その車がベンツでした。

(うわ~。どうしょう。。)

立場的に、平社員である私が運転するべきです。
わかっているのですが、、ベンツなんか、運転したことない。。怖い。。自信がない。。

顔色がフシギタネ色になった私を見て、常務が
サッと運転席に乗り込んでくれて、ほっとしました。

「この車はね!(ベンツのこと)あんたなんかより、頭がいいのよ!コンピュータ制御なんだから」

運転しながら、常務が私に言いました。

あ、常務は、男性なんですよ。社内とか、うちとけた人間にはオネエ言葉になりますが、男性です。

ヤナセの敷地に入ると、ピタっとしたスーツを着た若者が飛び出してきて、

「はい!はい!はい!はい!」

と、地下アイドルに声援を送るファンみたいな感じで私たちのベンツを誘導しました。


「○○さま!いらっしゃいませぇー!」

なんと、名乗らなくても、ベンツを見たら、顧客がわかるのでしょう。凄いなと思いました。

店内に入ると、ピカピカの車体のいろいろなベンツが並んでいました。あんなに、たくさんのベンツを見たのは初めてなんで、ちょっと感動しました。


席につくと、お茶を美しい女性が持ってきてくれて、「あ、すみません、ごめんなさい」と、悪いこともしていないけど、謝った私です。

「お客様←(私のこと)は、お車は?」
と、担当ディーラーに聞かれたので、

「あ、わたしは、自転車、、」と答えようとしたら、

「この人の愛車はね、『踏んだらモーター』!自転車よ!』

ケケケーと笑う常務にお愛想笑いするディーラーさんと私でした。

「また、同じグレードのこのタイプが欲しいんだけど、、」

「一年待ちになります!」

「え!」

「じゃあ、思いきってこのタイプは、、」

「四年待ちです!すみませんが確約はできません!」


ベンツ屋さんなのに、ベンツが無い。
聞くと、世界的な半導体不足で、生産が全然間に合わない。だから、少ない新車に対して、日本中のディーラーが取り合いらしいです。

口ポカーンの常務も、言葉もありません。

日本に割り当てられた車体がわずか五台で、しかもどのグレードが来るかは、わからない。着た車を争奪戦。権利を獲得しても、指定の時間までに商談がまとまらなければ、次の権利者に行くそうです。


まさに、テイラー・スウィフトのコンサートチケットが当たる確率と変わりません。

鼻呼吸から口呼吸になった常務を横目に、店内を見回すと、顧客であるだろうおじいさんと娘さんと、その娘さんの子供二人の四人連れが座るテーブルが目に入りました。

「孫のキララ(仮名)だよ。可愛いでしょ。幼稚園なんだ。」

テーブルの横で跳ね回る少女を指指して、おじいさんが言いました。
担当ディーラーはニコニコしています。

「あらっ!お父さん、スネ夫(仮名)くんは、あのベンツがお気に入りみたいだよ!クスクス」

展示車に勝手に乗っている少年を指指して母親さんが言いました。

ディーラーさんは苦笑いしていました。


うーん。

スーパーで、売り物のお菓子とかを勝手に触ったり、邪険に扱うと、子供を叱る親御さんが大多数だと思います。
ヤナセの売り物はお菓子じゃなく、とても高価なものだし、展示車だから、多数の皆さんに綺麗な状態で見て欲しいはずです。

あの親子の担当ディーラーさんが気の毒だなと
ちらっと思いました。


自分は金持ちだし、儲けてるから、親が買ってくれるというから、ベンツに乗っていたら一目置かれるから、

とか、いろいろな理由で高級車の求める方はおられるでしょうが、

1000万の車に乗ろうが、2000万の車に乗ろうが、自分の立ち位置は変わりません。

安価な車に乗っていても、「この車に、わたしに、ベスト」だと思う運転、行動ができるかどうかだと思います。


高い車は、買えても、人間の「資質」は、お金では買えません。その人が1日、1日、自ら経験し、後悔し、そこから覚えた教訓は、他人には買えません。

高級車などを売る店では、お客様は発熱し、ディーラーは平熱の状態みたいだなと思いました。


のび太みたいにプールで最高。


後日、常務から

「BMWに行ってみようかしら。あんた、行く?」

と、言われたので、

「ドクターコトーを観に行きますから、すみません」

と、断りました。


わたしには、ドクターコトーを観る方が、有意義だなと感じたからです。


しかし、社会勉強になったので、良い機会を与えていただけたと思います。

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