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ネコばばといっしょに。

閲覧ありがとうございます_(._.)_
今日は、昨日、地域ネコへの給食に参加というか、
拝見させていただけたので、その時のことを書いておこうかなと思います。


私の友人のお母様は、保護センターに登録している地域ネコボランティアです。かわいそうなことが起らなように、避妊をして、地域に返すときは、返す。または、保護をして、里親さんを探す。
病院にも連れていく。などの活動をされています。
一番、問題になるのが、ネコさまの糞尿の始末でありまして、そこら辺は、神経質に、地域の住民からクレームが来ないように、清掃に回っています。


朝方、友人宅にピンポンしに行き、お母様と友人と三人で「現場」に向かいます。
わたしの想像とかでは、公園とかかなぁと思っていましたが、そこは、知る人しか知らないだろ的な空き地でした。

ドラえもんのジャイアンリサイタルが開催される
ような場所です。


こんな感じ

「あらっ!オタク、初めてのひと?」

色付きトンボメガネのご婦人に、いきなり言われました。柴田理恵さんに似た感じの方でした。
猫のお世話のリーダー的な存在で通称「ネコばば」さんだそうです。

(ネコババ!!)

ネーミングにドン引きしましたが、ご本人が自ら命名したそうなんで、黙ってました。

「あなたね、見ない顔がいたら、用心深い猫は出て来てくれないから、もっと、下がって!」

グラウンドのキャプテンのネコババから容赦ない指示が飛びます。出過ぎたディフェンダーみたいな気分になった私は、後ろに下がりました。

「あのぉ、写真撮っても、、」

「え?写真?里親探してくれるの?」

「いえ、(自分の記念てか、楽しみに、、)」

「じゃあ、こっちが、いいと言うまで、携帯出さないで!警戒されたら、困るから」

「え?」

「猫ちゃんが飯抜きになるでしょ!しばらく、じっとしていて!」

容赦ないグラウンドキャプテンからのダメ出しに緊張感が増してきました。


静寂が辺りを包みます。

わたしは、地域ネコの餌やりに来たのか、まぼろしのアナコンダの捕獲に来たのか、わからなくなりました。


しばらくすると、パラパラと、5~6匹のいろいろな柄のネコが出て来て、カリカリを食べはじめました。上には、チュールをがかかっています。


「豪華なご飯ですね。」小声で囁くと、

「外は、苛酷だからね、一食でも、栄養たっぷりにしてあげないとね。」

言いながら、猫たちの方を見るネコババさんは、
まるで、弟子の稽古を見つめる相撲部屋の親方みたいな厳しい眼差しをしていました。

カメラで写真を撮るのは、すっかり諦め、しばらく眺めていると、

「あらっ、ミケちゃんが来てないね」

と、ネコババが言いました。猫の出欠をとっていたのでしょう。

「わたし、用事もないし、しばらく待ちますよ」

メンバーの1人が言って、ネコババは夕方にもう一度来ると言ってました。

「猫をなでたりしないんですか?」触る気満々だった私は、猫ババに聞きました。

「あまり、不用意に人慣れさせない方がいい。人間にも悪いやつはいるし。」

「里親さん、もっと、たくさん出て来て欲しいですよね。」

「うーん。子猫、若猫は、保護するけど、野良猫歴が長いとね、環境を変えると、ストレスで病気になったりするのよ。だから、人間目線で、考えない方がいいね。」

人間目線のわたしは、「そうなんですか、、」と
しか、返せませんでした。


「かわいい」だけでは、済まない生き物の生活。


いまは、たまたま、人間主導になっているけど、
地球が選ぶのは、最後は、人間ではないかもしれないな。


とか、ぼんやり考えた朝になりました。

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