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若手営業マンが思う『年輪経営』

■年輪経営とは


長野県伊那市に本社を構える、伊那食品工業株式会社の
創業者『塚越寛』会長が掲げる経営理念です。
伊那食品工業は48期連続で増収増益という偉大な業績を達成されています。
トヨタ自動車の社長、豊田社長もこの理念を学んでいます。

年輪経営は経営者としての考えかたではありますが、これは
一営業マンにも言えることだと思います。

そんな若手営業マンが感じる営業マンにとっての年輪経営を考えました。

■売上急増は会社を衰退させる原因

会社が急成長を遂げるということは一見喜ばしい事ですが、
社員さんに無理な労働をさせてしまったり、新たな社員さんを雇ったり
無理を強いる事で満足度が下がり、売上も下がり、社員の離職、最悪の場合はリストラをせざるを得ない状況になりかねません。
急な売上増加は急な売上低下に繋がる為、急成長はなくとも社員さんが喜んで働けるような環境を整え、毎年年輪のように少しずつ成長していくことが大切です。

■私の考え


私の業界は昨今の半導体不足により大きく売上伸びました。
ただ、これは継続的な売上ではなく一時的な売上で私の力ではありません。この先半導体不足が解消されれば、この売上は必ず無くなります。
ここで喜ぶのではなく、この売上は無い物と考え新規開拓と継続的な売上の増加が必須となります。

■社員の為に利益を上げることが第一

利益が目的では会社は長続きしない。
塚越会長は、社員の幸せを第一と考え、社員が過ごしやすいように設備投資などを積極的に行っています。利益は社員の幸せの為、利益優先では経営は続いていかないと語っています。

■私の考え

これも営業という立場に置き換えたときに、売上第一で考えていてはやはり
売上は長期的に増えていかないと思います。お客様の事を第一に考えた行動が最終的には自分の売上として帰ってくるのだと思います。
目先の利益の為に自分本位な営業をしていては、その時は良くても後から
必ず、報いはやってくると思います。だからこそ誠意をもってお客様と向き合い対応が必要だと思います。

■まとめ
昨今の半導体不足で通常100円程のものが1000円で売られていたり、それをお客様も躊躇なく購入されたりと、普通じゃあり得ないことが起きていました。ただ、それもそろそろフェードが変わってきているように感じます。
半導体不足も徐々に落ち着きを見せてきています。
それに伴い、売上も徐々に落ち込んできているように感じます。
昨年スポット的な売上に喜んでいた人は今、焦りを感じていると思います。
やはり売上の急増はブームが落ち着いた時に売上急減に繋がります。
急増は営業としてはやはり嬉しい事で、いけない事ではありません。
ただ、それと同時に新規顧客の開拓と継続的な売り上げの創出の幅を
増やしていくことが大事だと思います。
年輪経営を通じ、営業として人としての大切な部分を教えて頂きました。
これからもこの理念を忘れずに営業活動に臨んでいきたいと思います。


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