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Essay

4
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Vol.4 我道

Vol.4 我道

人と違うことをするのがそんなにも難解な事であろうか。

他者と同じ人生。

幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、就職して言われた事だけをこなす、不安のない未来を過ごすそんな日々。

そういう風に生きることが幸せな人もいるのだ、とある人に言われた。

でも我は君に問いたい。

それで人生をめいいっぱい生きた事になるのか、自分で人生をコントロールした自負があるのか、後悔のない日々を死ぬまで生きれたか

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Vol.3 混在

Vol.3 混在

人とは生まれながらにして善であろうか
それとも悪であろうか

かの有名な性善説、性悪説から想起すると

私はそのどちらもが人の中に存在しているように思えてならない。

死を目の前にして自身の人生を振り返るとき、一体幾つもの愚行が思い出されることか。

しかし志は善行を良いものとして生きてきた。

おそらく何かしら善とされる行いもしてきたのだろう。ただ我らはそれを長く記憶するようにできていない。

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生の理由

生の理由

このまま何処かに行ってしまえばいいと思うほど、
生の終わりを切望する私は、直ぐには終わるはずもないこの先に不安を持つ。

私は割と常に生きていることに感動を味わえないタイプだ。

人は面倒くさい。
社会も面倒くさい。
苦しいことはしたくない
というと甘いといわれるのも面倒くさい。

他者に過度に興味を持ち、それなしでは生きられない集合体。
その異常さに反吐が出る。

私が生きる日常は、何故生きてい

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Vol.1 先人が遺す物

Vol.1 先人が遺す物

今この世で

先人と言われる偉大な故人は
必ず世の真理を書き残しこの世を去る。

不思議な事に彼らが言うことは廻り廻って同じ事だ。

自身の生をめいいっぱい生きること。
他者に干渉しすぎないこと。

他者との境界線を保ち、自身を磨き上げることこそが美徳とされる。

また出来うる限りの全ての力を使って大地と生を感じること。

簡単な事が一番難しい事を

彼らはその生涯を持って知り得たのである。